ブックタイトルインナーチャイルドが願ってる！

概要

インナーチャイルドが願ってる！

23　序　章どのように自己暗示的に無理やり自分に言い聞かせてしまうと、その言葉が抑圧的に働き、正直な自分の気持ちからそれてしまうのです。精神世界の本や宗教関係の本に書かれていることの中には多くの真実があるかもしれませんが、その教えが読み手の中で価値観となってしまった途端、自分を制限するものに変わってしまいます。これを私は「精神世界の罠」と呼んでいますが、ある種の人々はこの真理を知っていて、意図的にスピリチュアルな教えを広めているように思えます。実際、スピリチュアルな教えによって苦しんでいる人がたくさんいるのです。たとえば、「すべては愛でもって接しなければならない」などの言葉はもっともらしいのですが、その境地に到達するためには、まず自分を愛せるようにならなければなりません。この感覚・体験をもって初めて人に愛でもって接することができるのです。段階を踏んで初めて到達できる境地をいきなり正しい教え、理想像として自分に求めてしまったら、自己否定に至るのは当たり前です。立派なことを言う人には気を付けたほうがよいです。自己否定する人々の弱った心につけ込み、価値観を与え思考を操作し支配しようとしている人々もいるからです。