更年期を通して霊化する女性 page 29/34

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概要：
更年期を通して霊化する女性, ホメオパシー出版, メリッサ・アシレム著, 由井寅子訳

27　して使用されています。私たちのこの社会は、年老いた人々を隠したがり、彼らの姿を見ることを嫌がります。まるで、私たちが不老不死であると言っているかのようです。ギリシャでは、高齢の女性は地域社会の生活に貢献します。社会はこういった高齢の女性が持つ美しさを否定することで衰退していくと思います。彼女たちから学ぶべきことはたくさんあります―もし、私たちさえその気になれば。更年期が始まるのはいまだ40代であるにもかかわらず、私がなぜ老齢期について語るかというと、更年期は老いの現実と向かい合う時期だからです。その現実に私たちは恐怖を覚えますが、年齢差別に関するあらゆる恐ろしい話を聞いたり、女性嫌悪の文献などを読むなら、それはもっともなことであります。　死への恐怖、老いることへの恐怖、賢い女性に対する恐怖こそ、私たちの社会が持つ病気の真の症状であります。これこそ治療が必要な疫病です。この現代の疫病については、本書の後の章で探索してみようと思います。　ギリシャ語では、「更年期」ははしごの一番上の横桟を意味します。　この言葉は直接的には月経が終わることを意味しますが、現在では、体が変化する期間全体を示す言葉として用いられています。その症状はいきなり静かに始まることが多く、変化の行程は6か月から数年間にわたります。更年期は卵巣が卵子の生産を中止するときであり、その