愛は治癒力を活性化する page 16/38

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概要：
心理学, 心理療法, 愛

14◇自分のなかにいる「別の人格」が人をおかしくさせる　関係性というものは、相手をどう見るかによって大きく変わってきます。たとえば友達と見るか、恋人と見るかで、その関係はまるで違ったものとなるでしょう。　同じように、クライアントをどう見るかによって、治療者との関係性は大きく異なってきます。それにより、クライアントの持つ治癒力を活性化させることもできれば、逆に、治癒力を萎縮させてしまうこともあるのです。　したがって、治療者は、まず何よりもクライアントをどう見るかを学ばなければなりません。すべてはここから始まります。治癒力が最も高まる関係性を構築できるように、クライアントを見なければならないのです。　それでは、具体的に、どのように見ればよいのでしょうか？　当然ですが、クライアントは、病人や患者として見られます。しかし、クライアントをそのように見るだけでは、治癒力を発揮する関係性は構築できません。クライアントを癒す関係性を構築するには、何よりもまず、「人間」として見なければならないのです。　これもまた、当然と思われるかもしれません。クライアントを人間として見ていない治療者などいな