愛は治癒力を活性化する

愛は治癒力を活性化する page 23/38

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概要:
心理学, 心理療法, 愛

21 第1 章 性格と運命を決めるもの8.たいした理由もなく激しく怒る。あるいは、怒りが抑えられない、かんしゃくを起こす、いつも怒っている、激しいけんかを繰り返す。9.ストレスが関係した一時的な妄想、自分が自分でない感覚、記憶の喪失、多重人格的な状態を呈する。 こうした基準に目を通してみると、程度はともかくとして、いくつか自分にも当てはまる項目があったのではないでしょうか。すでに述べたように、それは心の異常というものが程度(量)の問題だからです。 境界性パーソナリティ障害の主な原因は、子供時代のトラウマ体験、いわゆる「インナーチャイルド(内なる子供)」にあるとされています。私としては、インナーチャイルドが重症化したものが、境界性パーソナリティ障害であると考えています。どんな人も、幼少期に愛情に関してうまく満たされなかった経験や、トラウマなどを多少なりとも抱えているはずです。それがインナーチャイルドという「別の人格」を形成し、大人になっても子供時代に満たされなかった欲求を満たそうとして、さまざまな問題を引き起こすとされているわけです。そうした問題に苦悩している人が、いわゆる「アダルト・チルドレン」と呼ばれる人たちです。 いずれにしろ、私たちの心のなかには、複数の人格が潜んでおり、それが暴れることで「本当の自分(人格)」が振り回されて苦しみ、その結果、心やからだの病が現れるのです。私たちの心のなかには、「暴