愛は治癒力を活性化する page 24/38

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概要：
心理学, 心理療法, 愛

22れると鬱病を引き起こす人格」、「暴れると統合失調症を引き起こす人格」、「暴れると神経症を引き起こす人格」が潜んでいるわけです。　たとえば誰でも「出かけたとき鍵を閉めたかな？」と不安になることはあるでしょう。そんなときは一度家に戻って確認すれば、たいてい不安は解消されますが、「神経症を引き起こす人格」が興奮していると、何度確認しても不安が治まらないのです。まるで悪魔から「本当に大丈夫か？　鍵なんか閉まってないんじゃないか？　泥棒に入られるぞ！」などと、しつこくささやき続けられているようで、いても立ってもいられなくなるわけです。　そして、このような人格のいくつかが同時に暴れたとき、境界性パーソナリティ障害のような、複合的であいまいな病状を示す病気になると考えられるのです。◇精神疾患というものはない。あるのは「衝動疾患」だけ　こうした「別の人格」は、実際は単なる反応にすぎません。人格などではないのです。専門的な言葉で表現すれば、「衝動」ということになります。　衝動とは、意志のコントロールが利きにくい反射的な心の動きのことです。機械的運動と言ってもいいでしょう。私たちは心のなかに「衝動という機械」を持っていて、その機械が通常より過剰に作動し