愛は治癒力を活性化する

愛は治癒力を活性化する page 6/38

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概要:
心理学, 心理療法, 愛

4 テクニックそのものは、治癒の大きな要因とはならない??。 調査によると、心理療法を受けている間に改善を示したクライアントのうち、およそ40パーセントは、心理療法とは関係のない要因で改善していました。たとえばそれは、生活上のさまざまな出来事、クライアント個人の人間関係の影響などで、そうしたことが期せずして治療の効果をもたらしていたのです。 そして60パーセントが、心理療法を受けたことで改善したとされるのですが、そのうちの30パーセントは、治療家とクライアントとの人間関係によるものであり、15パーセントは、病気が治ることへの期待感やプラシーボ効果?暗示効果?によるものでした。 結局、テクニックが治癒に貢献した割合は、残りのわずか15パーセントでしかなかったのです。※A テクニックは、15パーセントしか治療に貢献していない! これを知ったとき、病院で心理カウンセラーをしていた私は、大きなショックを受けました。 神経症、鬱病、パーソナリティ障害、統合失調症、登校拒否、いじめ、家庭内暴力、リストカット、子育てノイローゼ、家族や夫婦の問題、その他、あらゆる悩みを抱えて病院に来られる患者さんを支援するために、また、入院している余命いくばくもない末期の患者さんや、その家族をケアするために、?いったいどうすればいいのか? どんな方法があるのか??と、テクニックの探求に悪戦苦闘の日々を送っていたからです。 私のみならず、カウンセラーやセラピスト、医療従事者と呼ばれる人たち、またそうした職業を志す