愛は治癒力を活性化する

愛は治癒力を活性化する page 8/38

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概要:
心理学, 心理療法, 愛

6非常に重要だと指摘しています。テクニックよりも、関係性が人を癒すということです。関係性そのものが、治癒力を引き出すのです。 このように考察を進めてくると、治療者に求められているのは、テクニックよりも、?良好な人間関係を築く能力や資質?であると言えそうです。良好な関係を築くことができなければ、いくらテクニックがあっても、クライアントを癒すことは難しいように思われるのです。 もちろん、テクニックは無用だというわけではありません。テクニックは重要です。ただ、関係性という土台がしっかりしていなければ、そのテクニックがうまく活かせない、ということだと思うのです。ここが、心理療法の盲点なのではないでしょうか。 関係性という治癒の要因は、心理療法に限らず、あらゆる療法や治療にも当てはまるはずです。なぜなら、肉体の病といえども、精神的な問題と深く関わっていることが多いからです。ストレスが病気の原因になることは周知の通りですし、一方で、前向きな気持ちが免疫力を高めることも実証されています。心を癒す最も大きな要因である関係性が、肉体の治癒においても大きな影響力を及ぼすことには、疑う余地はありません。 たとえば、患者を物扱いするような医師の態度に傷つき、体調が悪くなった経験はないでしょうか? あるいは逆に、尊敬に値する立派な医師から温かく励まされ、それだけで症状が緩和された経験はないでしょうか?