目に見えない病気

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概要:
目に見えない病気, ホメオパシー, 精神疾患

7監修者まえがき( 読者のみなさんへ)ペストが発生すると、ほぼ全裸のような身なりで、自分の体にむち打ちながら集団で行進し、巡礼地に向かうペスト患者の一団が発生しました。こうした集団狂気はあたかも感染症(これも今の言葉ですけれども)のように伝播したことが伝えられています。パラケルススの医学は、社会的に大きな影響を及ぼす病気に対処する実践において生まれたと言えるでしょう。『目に見えない病気』は、序論と本論の四巻から構成されていますが、第二巻は欠落しています。第一巻は、信仰に由来する病気についてです。信仰がどのように病気をもたらすかについて論じています。パラケルススは、まずは、一般に聖人に帰されることの多い病気を「誤った信仰」によるものと指摘します。それによって、聖バレンタイン、聖キロス、聖ヨハネス、聖ファイトなど、聖人が病気の原因となるはずがないことが説かれます。これらの病気の本当の原因が人々の外(聖人)にあるのではなく、人々の内(信仰)にあることを明らかにしました。次の第二巻は欠落しています。天の刻印について論じられるはずでした。その次の第三巻は想像力論です。実は、第一巻には想像力という言葉は一つも出てきません。それゆえ、第三巻に「想像