目に見えない病気

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概要:
目に見えない病気, ホメオパシー, 精神疾患

11監修者まえがき( 読者のみなさんへ)されたとしても、悪魔が悪いわけではなく、それを信じた自分自身に原因が求められるべきであることを理解していました。一五三一年にこのような深い病気の核心が語られていることに驚く一方で、やはりパラケルススという人物は、正真正銘の医師であることを思い知らされる思いです。パラケルススということで、翻訳は澤元亙氏に依頼しました。パラケルススの原典(たとえ現代風のポイケルト版であっても)は、非常に読みにくいと聞いています。氏のおかげで、またパラケルススが新たに読みやすい日本語になりました。今後ともパラケルススの翻訳での活躍を期待しています。精神の病気を理解するためには、その病理的な側面だけでなく、各時代、各社会のなかで精神疾患がどのように把握され、評価されてきたのかという歴史的・社会的な側面からのアプローチも必要となってきます。その意味では、ホメオパスだけでなく、さまざまな分野の方々にも興味をもって読んでいただけると幸いです。二〇一二年五月二一日              ホメオパシー博士 由井寅子