目に見えない病気

目に見えない病気 page 23/28

電子ブックを開く

このページは 目に見えない病気 の電子ブックに掲載されている23ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
目に見えない病気, ホメオパシー, 精神疾患

19序 文鐘の音を聴いているかのようである。鐘の音を見ることはできないが、鐘の音を聴くことはできる。つまり、鐘の音という御業をいわば見ることができると言えるのである。では、鐘の音がどこから出ているのかを見たいと思ったとしよう。それができるのは必ず自然の光によってである。たとえば、月はそういうものであると言ってよい。月の光は弱い。他方、太陽はきわめて強烈に照らす。私たちは、御業を照らし出し、目に見えるようにさせる光があればよいとしてはならない。むしろ私たちはさらに次のことも探究し考慮せねばならない。すなわち、御業を生み出したものは御業以上のものであり、御業を生み出したものを照らし出す光もまた、御業を照らし出す光以上のものである、ということを。事実、どの御業にもそれ自身の光があり、その光の中で見えてくる。どの光も、別の光のもとでは見えなかったものを見えるようにさせる。こうした御業の存在は、私たちに、そこにとどまらずに先に進めと命じてくれる。だが、この指示に従おうとしない人はその御業のせいで不信心な者になる。御業を信じるなら、御業の制作者(9)のことも信じるだろう。確かに、御業からその制作者へと向かわないのは死せる信仰であり、子どもじみているからである。私たちを快適にしてく