新・植物のためのホメオパシー

新・植物のためのホメオパシー page 20/30

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概要:
植物, ホメオパシー, レメディー, 園芸, 有機

181.1 そもそもの始まりこれまで、植物の病気治療や害虫駆除において、ホメオパシーは大して重要な役割を果たしてこなかった:わずかの勇気ある先人たちが、いくつかの試みに挑戦はしたものの、大きな突破口にまでは至らなかった―今日でもこうした状況はほぼ同じといえよう。こうした実験を最初に行ったのは、ワインの生産者たちだった。毎回ブドウの木にスプレーしなければならない化学薬品の量にほとほとうんざりしていたからである。例えば、ある新聞は、南チロルの某ワイン生産者は伝統的なホメオパシーのシングルレメディーと植物由来の化合物だけを使用してブドウの木を育てているが、そこでつくられるワインは第一級品で、値段もトップクラスであると報告している。一方、当然ながらワイン生産者の中には、ホメオパシーを使用したにもかかわらず、一部のブドウの木を病気で壊滅させてしまった人たちがいる。しかしこれは、彼らがたとえ従来の農薬を使用していたとしても同様の結果に終わったであろう。本書では、庭の植物に使用するホメオパシーのレメディーについて、できるだけ明瞭かつ簡潔に述べたつもりである。私がどのようにアーニカを用いて損傷した植物への治療を始めたかについては次に述べてあるが、これがきっかけとなって庭全体にホメオパシーレメディーを使ってみようと思い至った。それ以来というものわが家の庭には伝統的ホメオパシーがずっと使われている。当然ながらそれと併用して、プルービングされた無毒の“家庭用レメディー”を使い、ヒレハリソウ、イラクサ、キンセンカ、セージの肥料やツクシをすりつぶしたもの等の植物由来の合成物で、植物の生命力を高めている。こうした体験を通して、新しく学ぶことが次から次と出てくる。植物へのホメオパシー的治療に関しては、まだ初歩段階にあると言えよう。将来的には化学農薬の使用を大幅に減らしても、私たちのこの美しい地球世界は恐らく維持できるのではないかと言うのが私の大きな希望である。そうなれば環境にとっても、そして私たちの家計にとっても、大きな恵みとなるであろう。