新・植物のためのホメオパシー

新・植物のためのホメオパシー page 21/30

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概要:
植物, ホメオパシー, レメディー, 園芸, 有機

19第1章 基本■損傷した植物私が初めて自分の庭でホメオパシーを使用したのは美しくあでやかなブルーのヒエンソウに対してで、それは11年前のことであった。毎週開かれるマーケットで、私はこの見事な花を買い求めた。ところが残念なことに、鉢から植え替えるときに、花株を落としてしまった。主茎はポキッと折れてしまい、ほかの部分も辛うじて外皮の筋でくっついている状態であった。ともあれ私はそれを庭に植えた。私はもともと好奇心が強いたちで、そのとき、強打や落下のショックへのホメオパシーレメディーであるアーニカ(Arnica)200Cが、このブルーのヒエンソウにも効果があるのかを知りたくなった。それでアーニカ 200Cの錠剤(小丸薬)数粒をコップ1杯の水に溶かし、これを木製のスプーンで激しくかき混ぜ、さらに10倍に薄めて、このかわいそうな植物に与えた。次の日行ってみたら、驚いたことにヒエンソウはまっすぐに立ちあがっていた。損傷を受けた部分はわずかに褐色がかってはいたが、植物は再び花を咲かせていた。あれは偶然だったのか? その後、私はこの出来事を忘れてしまい、しばらくの間、自分の庭でホメオパシーを使うことはなかった。それは私の思慮のたりなさのせいだったのか、あるいは花が元気になったのは、花自体の生命力がそうさせたのではないかという思いがあったからだろう。二度目の“アーニカ奇跡”が起きたのは、私の妹の庭においてであった。激しい嵐の中で、クロフサスグリの低木のてっぺんが完全に折れて、吹き飛ばされ、幹から5m先の地面で見つかった。クロフサスグリの樹はぎっしりと図2 ヒエンソウ