イラクサをつかめ

イラクサをつかめ page 10/32

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概要:
バイオダイナミック, 自然農法, 農業, ホメオパシー

8プロクター氏の教師としての役割も重要です。バイオダイナミック農法そのものの有効性はもちろん、教え導く者「グル」の器も肝要であって、この組み合わせを間違えると、すべての努力が水泡に帰します。『イラクサをつかめ』はバイオダイナミック農法についての専門書であり、霊性の高い持続可能な農業、もしくはアーヒムサク・ケティ(非暴力農業)に関心のある方々に精読していただくに値します。バイオダイナミック農法の大きな目的の一つに、太古の賢人たちやヴェーダ、ウパニシャッド、インド亜大陸に伝わる聖典が語る自然な農法にそなわる真実を深く認識するということがあります。ある運動の歴史的・哲学的背景を知るということは、その運動を促進する理由を知るのみならず、その妥当性や潜在的効力について実質的な事柄を理解することでもあります。バイオダイナミック農法は、工業的もしくは化学的アプローチによってではなく、環境に適し、自立した農業システムで食物を生産します。環境に副作用を与えることなく、土壌を豊かにし維持し、その構造を改善します。土壌は複雑な生き物であり、農業者にとって第一の資本であり富であるとみなしているのです。ルドルフ・シュタイナー博士は1924年に、現在バイオダイナミック農法として知ら