イラクサをつかめ

イラクサをつかめ page 13/32

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概要:
バイオダイナミック, 自然農法, 農業, ホメオパシー

11それでもホークス・ベイには、調合剤500番を散布すると土壌構造が変化し、食べ物の質も向上することに気づく人々がいました。ジョン・ドナルドソン、ガイト・ウィアズマー、シャーリー・ウォール、マイケル・ジャクソン、シャーリー・ハーマーとクリフォード・ハーマー夫妻らです。ことにジョン・ドナルドソンはスターマー種のリンゴとアスパラガスを栽培し、ニワトリとブタを飼い、ガイト・ウィアズマーはニンジンとジャガイモに集中していました。彼らの農産品は、私の家族がバイオダイナミック農法で育てられた食品の素晴らしい味わいに出会うきっかけとなったのです。1973年、今は亡き、カウカパカパの酪農家トム・スティーヴンスが娘のイナに促されてホヘパにやってきました。彼はホヘパ・ゴールデン・デリシャスという品種のリンゴを味見すると、調合剤500番をウシの放牧地に使いたいと言い出したのです。なぜ?と尋ねるとこう答えました。「だって、リンゴがこんなに甘くなるんだったら、牧草だってこのくらい甘くできるだろ?」そして、そのとおり実行したのです。当時、トムは72歳になっており、生涯を通して酪農に携わったので、もう引退してもよいのでは、と考えていた頃でした。ところが、トムは撹拌機と500番をまくための散布器を購入し、酪農業に新しいスタートを切ったのです。トムは自分で達成した成果に大い