イラクサをつかめ

イラクサをつかめ page 19/32

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概要:
バイオダイナミック, 自然農法, 農業, ホメオパシー

17はじめに一日中ラジオをかけながら収穫用コンバインに乗っている者とは異なるものを生産します。バイオダイナミック農法のねらいは、農場を、周囲の環境とかかわりあう一つの生命あるシステムとして扱い、健やかで生き生きとした土壌をつくり、人間を養い、元気づけ、成長の助けとなるような食物を生産することです。バイオダイナミック農法の原則に、死んだ素材から生命をもたらす堆肥を作るということがありますが、その手法はルドルフ・シュタイナーと彼に続いた実践者たちの教えに基づいています。シュタイナーは、動物と植物の形態についての詳細な観察、農民の伝統的な実践、科学的研究と深い霊的な探究から、その知識を積み上げました。シュタイナーが農業講座で教えを示したのは1924年、人生の終幕も近づいていましたが、このころまでにシュタイナーは高い精神的認識を獲得していたのです。人々が英気を養い、教育・医療・宗教・芸術・農業の分野で自然の力とともに取り組めるよう、シュタイナーはこの世界に精神世界についての知識という贈り物をしました。シュタイナーはこう教えています。「精神のない物質も、物質のない精神も存在しない」