イラクサをつかめ

イラクサをつかめ page 22/32

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概要:
バイオダイナミック, 自然農法, 農業, ホメオパシー

20ことが土壌、水、空気を毒し、環境に大惨事を引き起こしつつあります。同時に、莫大な資金を化学物質の使用法や動植物の遺伝子組み換えの研究につぎこみ、大部分において人間が引き起こした問題を解決しようとしています。近代の農学者のなかには、土壌の生命の質が健やかな生長に重要なのだということをご存じない方もいるようです。シュタイナーは化学肥料の使用をいっさいやめるように勧めています。化学肥料はもともと生命を欠いているので、そうした化学物質が土壌の生命を維持したり、肥沃度を上げたりすることはできないと感じたのです。人間と動物の健康にまつわる問題と環境の劣化という問題を解決するには、輪作を行い、有機質をふんだんに鋤き入れ、本書に示すとおりバイオダイナミック調合剤を使い、本当の意味で肥沃な土壌を維持することです。農業者は土地を手入れするばかりでなく、人間に食べられることで生命と活力を与える食物を育てるという膨大な責任を担っています。私たちが育て食べる食物の質は、生きた土壌に流れ込む宇宙のエネルギーの質に直接左右されますが、それを私たちは日々支えとして生きているのです。シュタイナーは、食物の生命力が私たちの思考や他者とのやりと