イラクサをつかめ

イラクサをつかめ page 23/32

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概要:
バイオダイナミック, 自然農法, 農業, ホメオパシー

21はじめにりの質に影響するとも述べています。こうした宇宙からの諸形成力について意識的に考え、それらの力とともに取り組み、その知識を応用して調合剤を作り、用いるという点で、バイオダイナミック農法はほかの有機農法やパーマカルチャーと異なっています。バイオダイナミック農法の実践者は、周囲の生態環境を考慮しつつ農場を一つの個体として扱います。宇宙の諸形成力を高め、動植物の健康増進と生長を促すよう働きかけます。バイオダイナミック農法は土壌・植物・動物の自然な生命プロセスをよりどころにしていますから、観察力を磨くことも大切です。農場一つ一つが独自の小環境をそなえており、農業者は従来農法の散布カレンダーのように前もって処方された管理方法に従っていればよいというわけにはいきません。『イラクサをつかめ』では、読者の皆様に自然界のフォルムとパターンについて観察し考えていただくようお勧めします。たとえば、らせんや渦は植物の生活の基盤です。バイオダイナミック農法では、これと同じ動きで調合剤を撹拌します。バイオダイナミックの農業者はこのような観察から得られた知識を、雑草や病虫害の制御といった現実的な問題の解決に応用することができます。