イラクサをつかめ

イラクサをつかめ page 5/32

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概要:
バイオダイナミック, 自然農法, 農業, ホメオパシー

3原題 Grasp the Nettleについて原題 「Grasp the Nettle」について本書の原題、「Graspthe Nettle」つまり「イラクサをつかめ」は今日の英語圏では「つらいけれど必要なことを率先して行う」という意味の慣用句として用いられることがしばしばです。人がいやがることを、苦痛を承知で眉をしかめながら取り組む、というイメージがつきまといます。しかし、出典のイソップ童話のエッセンスは、それとはずいぶん異なっています。ある男の子がイラクサに軽く触れると棘が刺さってしまいました。痛みをお母さんに訴えると、お母さんは、半端に触るから痛いのであって、しっかり握れば棘も絹糸のようになって痛くないのだ、と正しい方法をさとします。イラクサの棘は針のように鋭く細いので、なでるように触ると痛いのですが、ぎゅっと握ってしまえば棘は柔らかくなって刺さることもなく、痛くないのです。このことから、「Graspthe Nettle」は本来、「対象の本質を認識して理にかなった方法で向き合えば、無知な人々が苦痛と思い込んでいることも実は楽しめる」ことを意味していると言えましょう。バイオダイナミック農業の実践を楽しむ著者らしい言葉の選び方と、