毒と私

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概要:
毒と私, 幻冬舎, 由井寅子著

8も与えませんでした(後に説明しますが、レメディーとは、ホメオパシー療法で使う砂糖玉です)。母子手帳に「ビタミンK2投与」と助産師が記述したのは、医師の診察時に母親の同意なく投与されてしまうのを防ぐためでした。私たちはレメディーが、ビタミンK2シロップの代替物になるとは考えていません。そもそも物質とレメディーでは体への働きが異なります。物質の栄養吸収を高めるためにレメディーをとることはあっても、物質そのものの代替物にならないことはホメオパスであれば当然知っています。助産師ももちろん、「レメディーがビタミンK2シロップの代わりになる」とは言っていません。この一連の誤報道は、最初に報道した記者が助産師の言ったことを歪曲して報道したことに端を発しています。また当時、ビタミンK2シロップの投与は助産師業務において、義務化もガイドライン化も明確になされていないものでした。第一子のときにそうであったように、この母親にはビタミンK2シロップを拒絶する権利があり、それを行使しただけにすぎないのです。だからといって、この事件に関し、助産師にまったく責任がないとは考えてはおりません。ビタミンK2をとらないのは、本人の希望であるというサインをもらっておくべきであったでしょうし、母親のためとはいえ、母子手帳に「ビタミンK2投与」と書くべきではなかっ