毒と私

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概要:
毒と私, 幻冬舎, 由井寅子著

10自分の健康は自分で守る姿勢がとても大事だと考えています。このようなコンセプトをもとにした自然療法を使うからといって、それは現代医学の否定を意味するものではありません。仮にホメオパシーが現代医学を否定することが有害なのであれば、現代医学がホメオパシーを否定することも、患者の治療の機会を奪うという意味で、同じく有害であるはずです。なぜなら、ホメオパシーは200年の歴史と膨大な治癒実績のある療法だからです。以上の点から、今回の朝日新聞社をはじめとする新聞社によるホメオパシーに対するバッシングは、明らかに間違いであると言わざるを得ません。彼ら反対派は、ホメオパシーのレメディーは現代科学では効果が証明されていないものであると主張しています。事実は、効果ありとする多数の論文と効果なしとする少数の論文が混在している状況であります。百歩譲って、効果なしとする論文に、より妥当性があるとしましょう。だとしたら、なぜこれだけ多くの人が、実際に効果があったという体験をしているのでしょう。ホメオパシーは世界中で推定10億人が親しんでいる、漢方の次にポピュラーな療法です。イギリスにはホメオパシー専門の病院が4棟もあり、国民健康保険(NHS)も適用されています。2009年3月、イギリス議会下院科学技術委員会は、ホメオパシーの有効性に関して証拠がないため、国民健康保険の適用を外すべきだとの報告書を提出しましたが、政府