毒と私

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概要:
毒と私, 幻冬舎, 由井寅子著

12実際に私の潰瘍性大腸炎は治りました。なにより、「200年もの歴史を持ち、世界中で利用されているホメオパシー療法」という事実が物語っていることは、確かなはずです。患者さんには、療法を選択する権利があると私は思います。現代医学が完全な治療法でないとするならなおさらです。すべての人がまったく同じ行動をとるような社会は不気味ですし、民間療法や代替医療を選ぶことができる世の中は素晴らしいと思います。たとえば、一般的に病院での出産よりも助産院、自宅出産はリスクが高いとされていますが、だからといって自然出産を選ぶ人を非難することはできません。また、どんな薬にも副作用というリスクがあることはご存じでしょうか。さらに、自動車のリスク、飛行機のリスクなど、リスクを挙げていけばきりがありません。今回のホメオパシー・バッシングは「水に落ちた犬は打て」の典型です。ホメオパシー反対派の方は、このような執拗なバッシングによって、患者がホメオパシーを体験することを妨げられ、それによって治るはずの病気が治らなかったとしたら、その責任をどのようにお取りになるつもりなのでしょうか。後ほど説明しますが、現代医学でも治療法がないといわれている発達障害ですが、私のところにやって来る発達障害の患者82名の改善率は、89%に達します。