毒と私

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毒と私, 幻冬舎, 由井寅子著

244ホメオパシーの創始者、ハーネマンは「無知は罪である」と言いました。そして「あえて知れ」とも言いました。何が真実で、何が真実でないのか、知ることは容易ではありません。それでも、私たちはあえて知ろうとする態度を捨ててはいけません。いまのあなたの行動に、子どもたちの未来がかかっています。私は地震のあった3月11日に、日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)ですぐさま緊急理事会を開き、翌日から東北へ緊急救援物資を届ける準備にとりかかりました。1週間後の3月17日には、一度目の救援部隊が福島と仙台に入って、救援物資をホメオパシーの会員たちに手渡しました。そして4月1日、全国の会員から集めた義捐金と、私たちスタッフの用意した義捐金、合わせて300万円を持って、二度目の救援部隊が東北に向かいました。3日間かけて東北各地の会員を励まし、福島、宮城、岩手の各県庁に義捐金100万円ずつを渡しました。私が自分の目で見た被災地の現状は、想像を絶するものでした。松も倒された/家も流された/太陽が/海が/いつものように光っている自然はただ/そこにある/人間だけは/ただただ呆然と/立ち尽くすあの命はどこに行ったのだろう