毒と私

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概要:
毒と私, 幻冬舎, 由井寅子著

245 おわりに私に、いったい何ができるのか。東北入りに際し、3月14日、私は細川律夫厚生労働大臣あてに次の旨の手紙を書きました。「いま、人命を救うために現代医学の救急部隊ががんばってくれていることと思います。被災者を救うための献身的な働きには本当に頭が下がります。そして、助かった被災者は、今度はトラウマに悩まされることになります。家族を失った苦しみ、友人を助けられなかった痛み、自分だけが助かってしまったという罪悪感、それらを癒やすために、ホメオパスの助けが必要です。ぜひ私たちを被災地のためのボランティアとして役立ててください」残念ながら、返事はありませんでした。実は厚生労働大臣に手紙を書くのは二度目でした。一度目は、2010年2月、長妻昭厚生労働大臣にあててのものでした。その経緯は次のとおりです。1月28日の予算委員会で長妻大臣は以下のように答弁しました。「統合医療は、もう言うまでもなく、西洋医学だけではなくて、伝統医学、漢方、鍼灸、温泉療法、音楽療法、芸術療法、心身療法、自然療法、ハーブ療法、ホメオパチー(原文ママ)などいろいろな広がりがあるものでございまして、厚生労働省といたしましても、この