毒と私

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概要:
毒と私, 幻冬舎, 由井寅子著

1 はじめにはじめに山口県新生児死亡訴訟を受けて2009年10月16日、山口市で一人の赤ちゃんが死亡しました。病院の診断は急性硬膜下血腫。わずか生後2ヵ月のことでした。赤ちゃんが生まれたのは8月3日。33歳の母親にとっての第二子でした。母親は自然療法への志向性を持ち、産婦人科医でなく助産師のもとでの出産を望み、自宅出産を行いました。3年前に生まれた第一子も、同じ助産師にとりあげてもらいました。2010年5月、母親は助産師を相手に、約5600万円の支払いを求める損害賠償請求訴訟を起こしました。突如、被告となった43歳の助産師は、日本助産師会に属する正規の助産師で、また、私たちが所属する日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)が認定するホメオパス(ホメオパシー療法家)でもありました。原告である母親もまた、第一子出産以来2年の間、私たちが運営する「ホメオパシーとらのこ会」の会員となっていました。