毒と私

毒と私 page 5/38

電子ブックを開く

このページは 毒と私 の電子ブックに掲載されている5ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
毒と私, 幻冬舎, 由井寅子著

3 はじめにら私は、母親本人にビタミンK投与の是非をきちんと確認したのだから、会員本人、そしてホメオパシーの名誉を守るためにも徹底的に事実を明らかにすべきと説いていました。これに対し日本助産師会の弁護士は、穏便に済ませるべきであると主張し、被告の助産師は和解案を受け入れました。訴訟の当事者は私ではないので、それ以上の介入はできませんでした。2010年12月21日、和解が成立しました。そして和解が成立した後に、私は第三子が死亡していた事実を知りました。以上が、私たちの把握している事実です。本当に痛ましい出来事であり、亡くなられたお子様に対しては、心よりご冥福をお祈り致します。その後、日本小児科学会は、ビタミンK2の投与について、2011年1月19日付で会員用ページに修正版を出し、明確な理由を明示しないまま、旧来の投与法に戻しました。なぜ、日本小児科学会は、改定したばかりの新しい投与法を突然取り下げ、旧来の投与法に戻したのか? これはあくまでも私の推測ですが、新しい投与法に伴い、ビタミンKの副作用(たとえば核黄疸「新生児黄疸の重症型」など)が出た可能性が疑われます。そうでもない限り、あの状況で旧来の投与法に戻すことは考えにくいからです。本件は、被告の助産師が日本助産師会とJPHMAのいずれにも属する会員であったこと、