毒と私

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概要:
毒と私, 幻冬舎, 由井寅子著

6では、私たちの知る事実と一連の報道がどのような内容だったのか、簡単に見てみます。《報道内容》● 乳児の死亡原因となった急性硬膜下血腫を引き起こしたのは、ビタミンK2シロップの不投与によるビタミンK欠乏性出血症である。《私たちが知る事実》乳児の死亡原因となった急性硬膜下血腫を引き起こしたのが、ビタミンK2シロップの不投与による「ビタミンK欠乏性出血症」であったかどうかは、証明されていません。乳児の検死は行われず、訴状にも医師による診断書は添付されていませんでした。そもそもビタミンKを投与していても出血を起こす事例は、いくつも報告されています。昭和63年度厚生省心身障害研究の「第3回乳児ビタミンK欠乏性出血症全国調査成績」によると、昭和60年7月?63年6月までの3年間に、突発性ビタミンK欠乏出血症は126例あり、そのうち16例ではビタミンKが投与されていました。また、生後まもない赤ちゃんに、出血を防止するために人工物を投与することが、本当に悪影響をもたらすことはないのでしょうか。K2シロップは副作用がないといわれています