Fili 〔2003・01〕  7つのチャクラに対応するホメオパシーのジェムレメディー 

■FiLi 別冊(新しい扉を開く本)
  7つチャクラに対応する、ホメオパシーの宝石ジェム・レメディー

■さまざまな自然界に存在する物から、汚染された水、セメントやガン細胞などありとあらゆる物質のエネルギーパターンが私たち人間を治癒に導くというホメオパシー。
今回は、読者のみなさんにもお馴染みの宝石ジェム・レメディーがテーマです。
英国ホメオパスであるコリン・グリフィス氏は瞑想の実践を通して、宝石ジェム・レメディーがチャクラにに対応してしていることを実証しました。
彼が使っているのは、ホメオパシーで使う宝石ジェム・レメディーとフラワーエッセンスでもお馴染みの宝石ジェム・エッセンスです。 それはいったいどんな効果があるのでしょうか。チャクラにどんな影響を与えるのでしょうか。

■11月23日、24日と行われた「宝石ジェム・レメディーとマヤズム」の講義を抜粋しつつ、コリン氏と今回、氏を招聘したロイヤル・アカデミー・オブ・ホメオパシー学長の由井寅子先生に詳しくお話を伺ってみました。

■ホメオパシーとの出会い

・・コリンさんは、どうしてホメオパス(ホメオパシーの施術家)になろうと思われたのでしょうか。
■コリン:まず、どうやって出会ったかを手短かにお話しますね。ちょうど36歳の時でした。当時、私は外国人向けの英語教師をしていました。同居人がいたんですが、私たちは二人共自分のやっていることに満足してしてない状態だったんです。あるとき、私は代替医療関係の本を読みました。そしてし、そこに書かれているホメオパシーに興味をもったんですね。実は、私はとても病気が怖かったんです。

・・体が弱かったということでしょうか。
■コリン:ええ。特に、消化器系が弱かったんです。その問題が最初に始まったのは7歳の時のことでした。ストレスがかかるとそこが不調になる。それが何年も続いて、やがて症状は慢性化していきました。14歳から20歳まではさまざまな病院をたずねました。レントゲンを撮ったり、検査をしたり、専門家に相談をしたり。でも、症状は一向によくならなかったんのです。そして、21歳の時にホメオパスを訪ねて、私の消化不良の状態を治療してしてもらいました。そのホメオパスがくれたレメディで効果があったのがナックスボミカ(マチンシ)だったのです。何をやっても治らなかった消化不良の問題が、レメディを飲みはじめてたった6週間で解決してしまったんですよ。ですから、いつでも手放せなくなってしまったんですね。消化に問題が起きて、胃腸が悪くなった時に飲むと非常によくなる。このレメディが手放せなくなりました。自分でホメオパシーを学ぶようになって、自分の消化の弱さは実は小麦と乳製品、砂糖に対して耐性がないことから起きているということが後にわかるんですけれどね。そして、33歳の時にホメオパスからもうナックスボミカは飲まない方がいいと言われるまで、私の常備レメディでした。

・・勉強する前にホメオパシーでそういう体験があったのですね。
■コリン:ええ。ですから、私はホメオパシーというのは人の病気を治すものだととらえていたんですね。でも、学校に通って実際に勉強を始めると、ただ病気を治すことが目的ではなくて、個人を全体的に癒すものだということがわかってきたんです。つまり、人が治るということは、肉体だけの問題ではなく、感情と精神と霊性、全ての面を含めて癒す技術だということがわかってきたんです。と同時に、常備していたナックスボミカというレメディは実は私の表面的な問題にしか効いてはなかったんだということがわかってきました。これはただ学問としてホメオパシーを勉強したからわかったことではなく、実際にホメオパスとして活動を始めてから向き合っていった問題でした。実際に目の前に患者さんがいると、もちろん患者さんの問題をみているわけですが、そこから自分にフィードバックがあって、自分を見つめることが必要となっていくのです。これは、もうどのホメオパスでも感じていることではないでしょうか。患者さんを通して、ホメオパスもまた本当の自分に向き合っていくのです。

■チャクラに対応する宝石ジェム・ストーンレメディ

・・今回、講演してくださったのは、宝石ジェムのレメディがチャクラに対応しているというお話でしたが、それを少し詳しくお話願いますか。
■コリン:ホメオパシーというのはとても奥の深いものです。勉強するということは、そこにたくさんの法則があって、それをたくさん読んで、記憶して、知識を身につけていくわけです。私も大学の時はそうでした。実際に講師の方が実践を通して講義してくださると、それが時に書いてあることと当てはまらなくて、あの人はおかしいのではというような疑問がわいたこともあります。でも、大学を卒業して、実際の生命とか人生という問題について、直接実践を始めますと、ルール通りにいかないことが多くなってくるのです。もっともっと勉強が必要だということがわかってくる。  そこで、私は何人かのグループと一緒に、自分の師であるホメオパスに実践的に学びたいとお願いして月に一度の勉強会をすることにしたのです。この師のやり方は、ホメオパシーを飲んで、それから4時間半の瞑想を通してそれを感じていくというものでした。それを私たちは11年半続けていったわけですね。 そして、瞑想を通して自分自身を見つめつづける中で、実はチャクラというものに対応するレメディがあるということがわかっていったのです。それは宝石ジェム・レメディが中心でした。 ホメオパシーには、その人が治癒に至る方向性としてヘリングの法則というものがあります。治癒は下から上へ、中から外へ、心から体へ、重要な器官からそうでない器官へ起きていく。でも、瞑想の中で体験していったチャクラというのはこれとは全く逆で、下から上へ上がっていくシステムだということがわかったのです。

・・それが今回の講義につながっていったんですね。
■寅子先生:彼がみなさんに説明していたレメディというのは、レメディエッセンスというものです。これはレメディとエッセンスの効果が一緒になったものなんですね。

・・その効果はどう違うんでしょうか。
■コリン:エッセンスはより精神に。レメディはよりボディに。レメディエッセンスは、その中間の作用をします。
■寅子先生:通常、ホメオパシーではレメディを使います。でも、彼がレメディーとエッセンスを合わせたものを治療にうまく取り入れていると聞いたので、英国スクーリングで講義してもらいました。学生に好評だったので、今回日本にお呼びして講義をしていただこうということになったんです。 ・・それでは、それぞれのチャクラに対応するレメディ・エッセンスとその簡単な説明をしていただけますか?

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■ジェムレメディー
■激しいプレッシャーの中で生きる現代人のためのレメディ

・・コリンさんは、それぞれのレメディエッセンスがチャクラに対応しているということ を、自分の体で実証していかれたそうですが、どういった体験をされたのでしょうか。
■コリン:これは昨日もお話したんですが、月に一回の瞑想会で私たちはレメディの実証を行いました。もちろん、その間だけ実証したわけではなくて、この時のレメディを次までに一週間飲んできて、その感想を述べあうということも行いました。そして、一つ一つの効果を試していったわけです。ですから、ただ瞑想の会の間だけ実証をしたんではないんですね。 そして、実証している中で体のある部分に痛みが起きたり、熱くなったりしました。

・・具体的にどんなことが起きたのか例をあげていただけますか?
■コリン:では、ムーンストーンを飲んだときのお話をしましょう。ムーンストーンを飲んで私の身に起こったことなんですが、もう本当に一ヵ月間頭が真っ白の状態になってしまいました。思考は働かないし、仕事であるホメオパシーすらうまくやることができないくらいだったのです。患者さんが来ても、話している内容がなかなか理解出来ないんですね。英語ではよくこういう言い方をするのですが、家の中に電灯はついているけれども、誰もいない状態という感じになったんです。だから、生きてはいるけれども、頭の中が真っ白で魂がそこにないという状態だったのです。

・・そんなふうに実際に一つ一つ試して自分で体験し、実証して、治療に使うという手順 をふむわけなんですね。ところで、宝石ジェムはミネラルで出来ていますね。ホメオパシ ーにはそれぞれのミネラルのレメディもありますが、それとこのジェムとはどういった部 分が違うのでしょうか。
■コリン:ミネラルにはカルカーブとかマグネシウムといったレメディがあります。基本的にいえば、ジェムレメディとは大きな違いはありません。ただ、単体のミネラルではなく、いろいろな成分の複合体となったジェムレメディはより複雑な効果を発揮するといえます。
■寅子先生:彼の説明につけ加えるならば、宝石も含めた鉱物というのは私たちよりはるかに古い時代から存在し長い年月をかけて成長して作られた生き物なんです。地球の中で生まれた鉱物ですから、同じく地球上で生まれた人間と照応関係があったとしても不思議ではありません。錬金術でも、天体と金属と人間の体は照応関係にあると考えており、それをホメオパシーでは応用しています。 物質に宿る精神というものは、それが形作られたまわりの環境を現しています。硬い宝石が作られる環境というのは、地球のコア近くにあって、もの凄いプレッシャーを受けている環境です。ですから、さまざまな激しいプレッシャーを受けて生きる現代人ととても似ているわけですね。同じようなエネルギーを持っているから、同種の原理に基づきそれが治癒に結びつく…。だから、鉱物のレメディは重要だと思うわけです。とりわけ、一番硬く圧縮された結晶である宝石から作られたレメディは、プレッシャーの中でそれでも頑張らなければいけない、行き場のない感情をたくさん抱えている、こういう現代人にぴったりだと思うんです。

・・・コリンさんは講演の最後に"ヒーラーは患者自身である。ホメオパスやレメディが治すのではない"そして"その人が治るためにはその人の心の革命が必要である"というお話をされました。コリンさんは病むということはどういうことだとお考えですか。
■コリン:とても難しい質問ですが、ごくシンプルな答えを一つ言いましょう。私たちが生きる上で目的をもってあるべく道筋というものがありますね。そこから逸れた時、それが病気という形となってあらわれるんだと私は思っています。今のが一番短い答えで、もう一つ答えを言います。どうか、それを知りたいと思われるなら、みなさんがみなさん自身でホメオパシーを学んでください。これはかなり広範で多岐にわたっているので、完全にホメオパシーというものを学ばなければなりません。その人にいくら素晴らしいレメディを与えたからといって、その人の考え方や生活態度が変わらない限り病気というものは治らない。
■寅子先生 肝臓が悪いのにお酒ばかり飲んだり、水虫があるのに甘いものばかり食べるとか、湿気のあるところに住み続けるとか、生活環境が不自然であれば、それ自体が病気だし、考え方も自然な流れから逸れたものであれば、それ自体が病気だということです。 ですから、そういう間違った生活環境や考え方を自ら正していくということは、治癒していく上での最低限の条件なんですね。ホメオパスは病気治療はできますが、病気を作り出す環境まで変えることはできないんです。

・・では、その病気が治るということはどういうことなんでしょうか。
■コリン:講演の最後で治るということは革命であると言ったんですけれども、それはどういうことかといいますと、患者さんはいろいろな症状を持っている、問題を抱えている・・。私たちホメオパスは、それが何が原因で起きているのかということを特定するのはなかなかできないことだと思います。例えば、原因は肉体的な問題であったり、メンタル面であったり、スピリチュアル面であったり、それら全てが絡んだ問題であったり。でも、その人がなぜその問題を抱えてしまったのかというと、そこにホメオパスが立ち向かうべき問題があるんですよ。肉体はより生き延びたいので、こういった問題に対処できるように自分の体を合わせてしまうんですね。それが病気という形となってあらわれています。そして、どんどんどんどん別の方向に行ってしまう。元のあるべき道を進んでいれば、ちゃんと自分を癒してくれるサポートもあるのに、そこからそれて癒せなくなってしまっている。そういう状態だと思うんです。治癒が起きるというのは、こうやってズレてしまった部分を見つめ、元のあるべき場所をちゃんと思い出すということだと思います。

・・では、最後に寅子先生に質問ですが、読者が記事を読んで自分にはこのジェムレメディが必要だと思ったら、ホメオパシージャパンで購入することは可能なのでしょうか。 ■寅子先生:彼のレメディエッセンスは今は無いので、今後用意していきます。ジェムレメディはありますから、この記事を読んで自分に必要と思われるレメディがあったらショップ(ホメオパシックファーマシー)に来て相談してください。そして是非使ってみてください。何か心身に問題があれば、それを押し出そうとしますから、さまざまな反応があらわます。症状が悪化したり、何か強い反応が出た時には、きちんとホメオパスによるコンサルテーションを受けてください。日本全国40箇所にホメオパシーセンターがありますから、そちらに来ていただければと思います。

■物知りメモ

■ホメオパシーとは…ホメオパシーは同種の法則を根本原理とする自然療法。同種の法則とは、ドイツの医師サミュエル・ハーネマンが発見し、体系的に構築したもの。彼は、マラリアに効くというキナの皮を煎じて飲んだところ、一時的な発熱を起こし、マラリアと同様の症状(悪寒、痛み、脱水症状、脱力感など)か起きたことから、ヒントを得て"健康な人に投与してある症状を起こさせるものは、その症状を取り去るものになる"という法則を見つけた。ハーネマンは、これに人体に有害な物質であっても、天文学的に希釈し叩くことでその毒性は失われ、心身に深く作用し治癒に導くという"超微量の法則"を加えてホメオパシーという療法を確立した。

■レメディ…鉱物、植物、動物、病原体などこの世に存在する物質をすり潰し、希釈、振盪して作られたもの。レメディーは薬ではなく、それぞれの人のもつ自然治癒力のスイッチを入れる働きをする。 ポテンシー…希釈振盪の程度をあらわしたもの。レメディのポテンシーは6Cから10Mまでがよく使われる。(最大はMMで10の200万乗倍希釈)Cとはラテン語の100 を意味してする頭文字からとっており、30Cのポテンシーの場合には、100 倍希釈法を30回行ったということで、10の60乗倍希釈を意味する。希釈倍率が低ければ低いほど肉体に、高ければ高いほど感情、精神、魂に作用する。