Trinity 〔2002・6〕  摂食障害 ストレス脱出!Carte2 ホメオパシーで高める心の自己治癒力!


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身体本来の治癒能力を引き出すホメオパシー

近雑誌などでよく見かける「ホメオパシー」という言葉。副作用のない自然療法ということで注目を浴びているが、いったいどんな療法なのだろうか? 日本で唯一人の英国ホメオパシー医学協会公認ホメオパス、由井寅子先生にホメオパシーの仕組みについて伺った。 「ホメオパシーとは心、身体、それから魂の3つを統括して治していくもの。日本語では、同種療法と訳されていますね。これはたとえば、風邪をひいて熱が出たときには、熱を与えるということ。一方の現代医学はアロパシー、つまり逆療法です。熱が出たときには熱さましを与え、薬で熱を取ってしまいます。しかしホメオパシーでは熱が出たら熱の性質を持った花、ベラドンナのレメディーを与え、より熱を上げます。病原菌など身体に必要ないものが入ったとき、燃焼させて捨てるのが熱の本来の姿なわけですから、それを促進させるというわけです」

体だけで病気にはならない心の原因を見極める

しかし、ストレスには風邪のようにはっきりとした病原体がない。どう治療するのだろうか。 「ホメオパシーでは、その人のエネルギーが歪んだことによって病気が起こると考えます。身体だけが病気になるのではなく、まず心にイヤなことがあるから病気になる。たとえば上司が自分のことを認めてくれない、同僚が先に昇格したことなどが気になって肩こりになる人もいます。これらの痛みの原因は嫉妬心や不満ですから、ホメオパシーでは嫉妬に効くレメディを与えます。だから、ウツの方にはウツのレメディーを与えますよ。"ネイチュミュア"という岩塩のレメディーなんですが、塩には水を出させる役目がありますよね。ウツの人は泣きたいときに泣けなくて、それがトラウマになっている場合が多い。ですから、ネイチュミュアを摂ってボロボロ泣いてもらいます。涙からは苦しみの情念といったものも出てきますから、泣くことはすごく大切なことなんです」

最後に自分を治すのは自分自身の力

最後に由井先生は、ホメオパシーの本当の役割をこう語ってくれた。「病気は、レメディーが治すわけでもホメオパスが治すわけでもないんです。ホメオパスはここにドアがある、レメディーはここにスイッチがあるぞと教える役目しかない。そのスイッチを押してパーッと光るかどうかはその人次第。つまりは最終的には自己治癒能力なんですね。治してるのは自分自身で、私たちはその手助けをしているだけ。そのことを忘れないでください」

Q&A

Q レメディーってなんですか?
A ある物質を水で繰り返し繰り返し薄めて、その物質の持つエネルギーだけを取り出したものです。レメディーはそれを砂糖玉で包み飲みやすくしてあります。物質の中には、砒素など身体に毒となるものもありますが、希釈といって繰り返し水で薄められているので害はありません。レメディーはホメオパシー治療に欠かせないものです。

Q 副作用は本当にない?
A レメディーは薬ではなく単なる"エネルギー体"です。また薬効的な成分が入っているわけでもありません。したがって、レメディーを使うホメオパシー治療に副作用がないというのは本当です。また副作用がないわけですから、たとえば症状対して効果のないレメディーを摂ってしまっても、そのことで問題が起きることはありません。

Q レメディーを摂り過ぎてしまったら?
A レメディーは倍量摂ったからといって、倍の効果があるわけではありません。また、前の質問にあったように副作用もありませんから、倍量摂ったことで問題が起きることもありません。レメディーはあくまで自己治癒能力を活性化させるためのスイッチです。

Q 自分の判断でレメディーを飲んでしまってもいいの?
A 36種類のレメディーセットは、症状と効果を理解していれば、常備薬のように使ってもまったく問題ありません。副作用もありませんから、多少の間違いがあっても大丈夫です。ただし、深刻な病にかかっている場合は、やはりホメオパスに相談してください。あなたの病の原因を深層から探り出し、その原因に合ったレメディーを処方してくれるので、効果が確実です。