予防接種トンデモ論【英語版】レビュー掲載(2010/1/15)

「病原体はありがたい!子どものかかる病気はありがたい!」という副題を持つこの本は、由井寅子氏による、ホメオパシー的生き方シリーズ1。私は、ARHの秋セミナーで彼女の発表を聴き(レヴューは、2008年秋号17〜19ページ参照)、予防接種による影響を治療に対し彼女のアプローチを更に深く得る為、この本を興奮して読みました。

この本は小さいですが、多くの情報で一杯です。そのフォーマットは、詳細において明確に描写されており、大変有益だと思いました。残念ながら、文章の言語に不明瞭なところがあり、時に、理解しづらいところがありました!言葉は正しいのですが、文章的アプローチが日本的で、最初は進みが遅いです。しかし、しばらくすると、英語が母国語でない人と会話をする時の様にフレーズの動きを得てきます。複雑な生理学的過程の説明やリサーチ結果は、非常に理解しやすく、専門的な訳のわからない言葉に隠されていません。これは、日本語から英語に翻訳された予期しない贈り物かもしれません;とにかく、これは、間違いなく理解を助けます。

特に私は文章を描写する為の明瞭な表や図表のその使用が好きです。冒頭部には、治療前と治療後の綺麗なカラー写真があり、本書後半にはそのケースについての考察があります。寅子氏は日本における予防接種プログラムの説明から始め、予防接種における彼女の見解を述べています。次に、簡潔なホメオパシー的哲学に移ります。その次の章では、免疫のメカニズムに焦点を当てています。このセクションでは、人体の免疫システムの‘仕組み’そして予防接種の結果として起こった突然変異について取り扱っています。その後、予防接種の歴史、予防接種の発見が続きます。これは非常に興味深い章です。寅子氏はジェンナーとパスツールの業について考察すると同様に、ジェームス・コンプトン・バーネットと予防接種に対する警告をした彼の信じられないほど素晴らしい先見の明について考察しています。実際、ジェンナー、パスツール両氏とも、生涯の最後に予防接種における信念について疑問視しています − パスツールの「病原体は原因でない。土壌が全てである。」という言葉は有名です。

この章は、予防接種プログラム介入前に劇的に減退した感染疾患を示す素晴らしい表を含んでいます。偉大な情報の抜粋があります − 例えば、もし子供が、(3回プログラムの予防接種の内)1回目の予防接種投与を受けた後、百日咳になったら、それは、予防接種を受けていない子供のケースとして記録される。例え、2回目の予防接種投与後でも、通常の3回の予防接種が未だ投与されていないので、予防接種を受けていない子供のケースとして記録される。これは、信じ難い事実操作を浮き彫りにしています!

次のセクションでは、各ワクチンに含まれる物質を箇条書きに語っています。ご存知の様に、これら物質の多くは有害ですが、本書におけるやり方で、それらを一緒に読んだ時に初めて、未成熟な免疫系の血液に注入されるこの化学的混合の意味が分かると思います。寅子氏は、これら物質が引き起こすマテリアメディカの症状をリストしています。これら構成要素と子供時代の湿疹と注意欠陥障害の関連は明瞭です。

私の心が非常にかき乱された章は、よく知られた予防接種の病原体汚染。寅子氏はこう説明しています。ワクチンを作る為、ウィルスを培養する必要がある。これらのケースにおける培養媒体は、卵、鶏、蛙から更に珍しい猿や動物の胎児にまで至る。これの意味するところは、科学者達が望むようにウィルスを成長させる一方、使用されている媒体によくあるウィルスも成長してしまうかもしれないという点です。例えば、蛙を媒体として使用するとしますと、蛙に特定されるウィルスも、培養しようとしているウィルスと一緒に発展してしまうかもしれません。これは、アメリカのFood and Drug Administration(食品と薬品の行政部)に認識されている事実です!

彼女はまた、ポリオへのソールワクチンに知られる問題について続けています。これはマカク属混血猿の腎臓から培養されます。アメリカでは、このワクチンは、癌にかかる人数増加との関連に疑いが持たれています。寅子氏の言う様に:「予防接種と癌との関連を解明できたら、ノーベル賞ものです。」

先にも述べましたが、本書には、10のケースが掲載されており、寅子氏の治療への素晴らしい洞察があります。その内の9つは、写真挿入によって補足されています。 その内の1つのケースは犬で、予防接種の悪影響は人間だけでなく他の生き物にも及ぼされることを示しています。

このレヴュー(論評)が、皆さんがこの本を読もうと考えるきっかけになる事を祈ります。最初は少し苦労しますが、この特有な構文をつかんだら、この本の粋を見つけるでしょう。貴方の治療を高める有益で実践的な事実で満載です。

「Homeopathy in practice Spring 2009」のブックレビューより和訳して引用