放射線に対するホメオパシーの防御と治療 by Ravi Roy & Carola Lage-Roy

汚染の度合いが高ければ高い程、以下に述べるレメディーをより早急に摂取する必要がある。福島から離れている人はそのように早急な行動をとる必要はない。しかし、多少の準備をしておくことは賢明である。

チェルノブイリでの事故後、私たちは即座に、放射線に対処することに関するホメオパシー的なガイド制作に取りかかった(それはドイツにおいて出版された:Homoopathischer Ratgeber-Radioaktivitat)。

※編集部注:この本は現在ホメオパシー出版で翻訳中です。一部HPに掲載していく予定です。

その本は何千もの人々を放射線から防御することを助け、多くの人が短期間のうちにその急性、あるいは慢性的な症状から抜け出すことができた。 それ以来、私たちは放射線中毒の症状を抱える人々の治療において、25年の経験を積んできている。

現在の状況に対する防御

■レメディー
Rad-br.(臭化ラジウム)やPlut.(プルトニウム)が推奨される。 橋本病などを患っている甲状腺の弱い人に対してはRad-br.の代わりにRad-i.(ヨウ化ラジウム)が推奨される。

※編集部注:Rad-br.とPlut.は.放射線用のレメディー に入っています。 .放射線用のレメディー は被災地の方に日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)から無料で配布しています。詳細は日本ホメオパシー医学協会にお問い合わせください。

■ポーテンシー
大部分の人に対して最も良いポーテンシーは1M である。 丈夫で健康な人に対しては10Mが推奨される。 身体が弱い人、疾患を持っている人また非常に幼い子どもに対しては200Cがよい。 重篤な疾患を患っている人に対しては30C。 緊急時には手に入るポーテンシーを利用する。それらは全て助けとなる。

※編集部注:.放射線用のレメディー のポーテンシーは200Cです。200Cは急性症状に対しても十分有効で、1Mや10Mよりもリピートしやすいポーテンシーです。

■いつ防御が可能か?
上記レメディーは、いつでもとるこができます。ホメオパシー的な治療を受けている場合でも並行してとることができます。しかし、ホメオパシー的悪化の時期やその直後、治癒の反作用が起きている間、あるいは、好ましくない反応が起きている間には与えない(より詳しい情報に関しては私たちの著書、Homeopathic Guide for Travellers, North Atlantic Books, Berkeley, Californiaを参照)。

※編集部注:レメディーをとったことによる好転反応(排泄反応)が生じた場合は、レメディーをとることを中止して様子を見るか、1粒を500mlのペットボトルに入れ、様子を見ながらその水を少しずつ飲むことをおすすめします。この方法の場合、粒でとるよりも穏やかに作用します。

■服用量
一般的な服用量は週に1回2粒、Rad-br.とPlut.を交互にとる。これを8週間続ける。すなわち、それぞれのレメディーを4回服用する。必要な場合にはこの手順を年に1回、あるいはより頻繁に繰り返すことも可能である。身体が弱い人、疾患を持っている人、あるいは重篤な疾患のある人は2週間毎に1回の服用。そして、1つのレメディーにつき3回の服用のみ。

編集部注:.放射線用のレメディー はコンビネーションになっていますが、一緒にとられて問題ありません。被爆量がそれほど多くない場合は、週1回1粒でよろしいと思いますが、被爆量が多いと思われる方、被爆により急性症状を呈している方は1日1粒で1〜2週間とられることをおすすめします。あるいは1粒を500mlのペットボトルに入れ、その水を1日かけて少しずつ飲むことを1〜2週間続けることをおすすめします。

■放射線に曝される危険性のある期間の服用
放射線に曝されている間の服用はその状況の深刻さによって決定付けられる。そして1日に2回交互に服用する事が可能である。より危険性が高い場合には、身体により多くの防御が必要となる。

編集部注:多量の放射線にさらされている間は、1日数回リピートするか上述したように1粒を500mlのペットボトルに入れ、その水を1日かけて少しずつ飲むことをおすすめします。

■急性の放射線中毒に関する治療
以下は、ホメオパシーでの可能性についての簡潔な説明。

Rad-br. あるいはその代わりにRad-i. というのが急性の放射線中毒の症状に対する最も重要なレメディーである。関係している人は非常に落ち込んだ状態にあり、何をするエネルギーもない。彼、あるいは彼女はベッドから出たいという欲求がなく、またほとんどそうすることができない。

Plut.は日本においては非常に重要になるであろう。これは非常に影響を受けると感じる肺に対して、強い作用を有している。乾いた酷い咳が生じる可能性がある。咽喉に強い圧迫感を感じ、また頭部や顎にある種の有害な圧迫感が見られる。

Kali-i.は、新たな放射線の放射が起き、放射性ヨウ素が放出される際には常に必要とされる。これは、3xのポーテンシーで1日に3回1粒ずつ、あるいは少量の水に5滴与えられる。妊娠している女性や弱っている人に対しては、1日に6回の服用まで与える必要がある可能性がある。3xが入手できない場合には、4xあるいは6xでもよい。

Stront-c. は、非常に衰弱させ、苦痛を与える、焼けるような下痢に良い。

Caesium には、非常に重い鬱状態が見られる。全ての放射線のレメディーには、ある程度は鬱状態が見られる。しかし、Caesiumの場合には、まるで鬱に縛り付けられているような状態になっている。筋肉痛、特に、その為に動く事が非常に困難になるような背中の痛み。女性にとって重要なレメディーであり、特に妊娠中の女性に対して重要である。

Phos. は、Rad-br.が十分に熱や嘔吐を抑える事ができない場合に、それを補助する物として必要となる可能性がある。Rad-br.の効果がほとんどない場合にはPhos.だけを与える。Phos.にはひどい嘔吐と共に高熱が見られる。まるで身体内部が焼かれているような、焼けるような熱が見られる。二次用に冷たい飲み物を大量に欲する。

Rhus-v.には非常に激しい痒みがある。特に大きな水疱が形成されている場合には。Rad-br.が痒みに対して助けにならない場合には重要になるレメディーである。

■食べ物と食事
質の良い、栄養価の高い自然食品を食べること。 より多くの量の野菜と果物を食べること。
スプラウトやカモジグサ(wheat grass)のジュースは非常に有用である。
少量の赤ワイン(1日に1回か2回約50ml)は身体から放射性物質を除去するのに有用である。 高熱、ひどい嘔吐、あるいは下痢を伴う非常に調子の悪い人に対しては、栄養に富んだスープやおかゆを与えることができる。とくに大麦やオーツ麦のスプラウト、あるいはフレークを使ったもの。少量の大麦モルトもまた用いることが可能である。
ヨウ素処理を施された塩を使用しないこと!海塩、あるいは岩塩を使用すること。

With the kind permission of Ravi Roy & Carola Lage-Roy (www.lage-roy.de)

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