これは由井寅子氏によるホメオパシー的生き方シリーズ第二弾で、タイトルは、とても思い切った表現となっている。予防接種という点で、このシリーズの第一弾と強い関連を持っている一方、この本だけでも完結しており、興味深い見解が満載されている。(予防接種トンデモ論のレビューは、HIP(ARHジャーナル)春号2009を参照)
由井氏は、世界中で広がっている「発達障害」の子供たちの増加とともに、現在の状況を考察する過程から始めている;助けを求めてやまない親達、助ける事ができずに途方に暮れている医療従事者達。こうした発達障害児の家族が経験している偏見に触れ、由井氏は、これらの問題すべての背後に予防接種がある、という意見を打ち出している。さらに、このテーマから、由井氏自身の、これら発達障害の問題を抱える子供達の治療経験へと展開されている。
第一弾と同様、言い回しに慣れるまでに少々時間がかかるが、全体的に、私は今回の方がより読みやすいと思った。由井氏の複雑な病理問題に対する解説は、シンプルで、単刀直入なので、世界の子供達に起こっている毒作用に対する彼女の見解が非常に理解しやすくなっている。間違いなく、はなはだ感情に訴えるもので、読む人は由井氏の見解をしっかりと理解できるだろう。各章のタイトルも、内容を明確に示している - 「子どもたちを苦しめる犯人は人工毒だ」「何が子どもたちの脳を壊すのか?」「ホメオパシーが希望の灯になる」
由井氏は、自身の見解が何故正しいと思うのか、明確な理由をきちんと示しながら意見を述べている。この仮説をサポートする為、この本では、十分なリサーチがされており、最近の時事ニュースや統計も含まれている。アメリカ政府が自閉症と予防接種の中にある水銀の関連の可能性を裁判で認めたCNNレポートにも言及している。
「Homeopathy in practice Winter 2009」ブックレビューより和訳して引用