晩年のハーネマン

晩年のハーネマン | ホメオパシー出版 page 15/36

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概要:
晩年のハーネマン リマ・ハンドリー著 澤元亙訳 由井寅子監修 ホメオパシー出版

13二人自身が思っている以上に支援してくれた。キャサリン・コールターとジャック・ボールの二人は、作業が進んだ段階で批判的に本書を読んで、多くの有益な助言をしてくれた。最終校に取りかかっているとき、それを参考にすることができた。二人の気の利いた思いやりのある提案に感謝したい。出版社のジョン・チャーチルには際限なく援助と支援をいただいた。本書は、リヒャルト・ヘールが晩年に発掘した資料に光を当てたものである。しかし出版するには遅きに失した。私は、彼が何年も前に果敢にも企てた仕事を何とか継続できたことがうれしい。こうしてあらゆる支援をいただき、私自身、最善の努力を尽くしたにもかかわらず、この手の本は過ちから逃れられない。それはもちろん私の過ちであり、ほかの人によって訂正されることを期待している。私はかつて中世の研究者であった。そのころ私は、先行の文献学者を信用せずに彼らの過ちを調べたものだった。写本や文献解釈には過ちは紛れ込むものであり、後進の私にはその過ちが明白のように思えたからである。本書にも同じことが言えるのは当然であろう。私には不明瞭であったことが、後進の人には明瞭となることもあるだろう。しかし、鉱山のトンネルを掘り進めているとき一番奥にいるのはこの私だということに胸が高鳴った。いったんトンネルが掘られたのだから、ほかの人にはより緻密な研究が可能になったと思う。リマ・ハンドリー