晩年のハーネマン

晩年のハーネマン | ホメオパシー出版 page 6/36

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概要:
晩年のハーネマン リマ・ハンドリー著 澤元亙訳 由井寅子監修 ホメオパシー出版

4日本語版監修者まえがき 本書はハンドリーさんのIn Search of the Later Hahnemannの全訳です。前著『ホメオパシック・ラブストーリー』に続いて邦訳は二冊目に当たります。前著はハーネマンの二番目の妻、メラニーの視点から同時代のホメオパシーを描き出していました。著者の描くメラニーの生きる姿から、私たちは、「ホメオパスとして生きるとはどういうことか」、その意味の再考を迫られました。 そして今回、タイトルにあるように本書で著者は、晩年のハーネマンに絞って、すなわちパリという近代都市でホメオパスとして活動するハーネマンに焦点を当てています。ハーネマンはパリで最後の9年間を過ごしましたが、そこでドイツのケーテン時代と違った人々に出会います。ハーネマンは、アロパシー治療によって生み出された病気は治療不可能であると考えていましたが、パリでハーネマンの治療を受けた患者の大部分は、そういう医原病をもった人達でした。そこでハーネマンは、従来の手法を放棄し、医原病に対応するための前衛的な手法を編み出しています。実際のところ、ハーネマンはきわめて実践主義的な人間だったのです。私がホメオパシーに関する新たな事実発見があったならば、未練なく古いものを捨て去り、よりよいものを使うという姿勢を一貫して貫いてきたのは、それによって患者をより治癒に導けるようになっていった事実があるからです。また、私が英国でホメオパシーを学んでいるときに著者の『ホメオパシック・ラブストーリー』や本書を読み、ハーネマンが現状に満足することなく、絶えずよりよい方法を求め探求を怠らなかったことを知ったからでもあります。