ホメオパシーと占星術

ホメオパシーと占星術 page 13/30

電子ブックを開く

このページは ホメオパシーと占星術 の電子ブックに掲載されている13ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
ホメオパシー, 占星術

11   はじめはじめにサミュエル・ハーネマン博士は、世に知られる前、自分の家族も養えないほど貧しい医師でした。診療所の経営が順調にいったのはホメオパシーの基礎を固めてからだったのです。やがて、従来の医師たちにとってハーネマンは不快な存在となりました。それは彼のインスピレーション、正確さ、尊大さゆえばかりではなく、依然として正当とされていたデカルト風の、つまり機械論的で唯物論的な世界観、宇宙の物質性に焦点を当てたものの見方の奥底に原因があったのでしょう。こうした世界観は、啓蒙主義の祖、ルネ・デカルトにまでさかのぼります。しかしホメオパシーは物質性を問題にしません。そのため今日に至るまで伝統的な科学的観点から異論が上がっているのです。医学も占星術も、真剣に用いられたとき、そこには聖職的側面があります。占星術はバビロンの僧侶たちが編み出して実践していたものであり、医師という地位には社会的威信があります。今日ホメオパシー医学に対して寄せられている社会的信頼の厚さは、ホメオパシーが尊敬のまなざしを受ける聖職的側面を有していることの疑いのない証拠です。両分野の背景にある思想の産物は複雑で、高度に心理学的あるいは霊的/スピリチュアルですらあり、本能の確か