ホメオパシーとは? 
1.ホメオパシーとは
2.気付きと自然治癒 3.希釈と振盪
4.ケース紹介
5.英国と世界
6.日本の現状
7.バイタルフォース
■波動の世界 1999年11月 ホメオパシーの理論と実践
ロイヤル・アカデミー・オブ・ホメオパシー学長 由井寅子

W ケース紹介
53歳。女性。右側の乳ガン初期。 事故で右側の乳房を強く打ったことがある。右側のお乳がチクチク痛んでいたが、何もしないでいたら腺腫が出来ていた。精密検査では悪性の乳腺腫だった。切った方が良いと言われたが、乳房をえぐり取られることに抵抗がありなるべく自然に治してもらいたいという要求。疲れやすく夜になると汗をかく。外出して人に会うのが億劫。しかし一人でいても寂しい。夫は5年前に55歳で肝臓ガンで死亡した。 夫との結婚生活は大変だった。夫は3歳上の姉の恋人だったが、自分とも恋愛してしまい、大変苦しんだ末に夫は自分と結婚した。結婚式は二人だけで挙げた。そのため、姉に対していつも罪悪感があり、夫に愛されることに対して申し訳ない気持ちがあった。姉はずっと独身で通し、現在乳ガン末期で病院にいる。時々彼女を見舞いに行くとやはり自分を恨んでいるようで、あまり口もきいてもらえない。生きているうちに彼女に詫びて許してもらいたいと思う気持ちで病院を訪れるのだが、病院へ行くとホトホト疲れ切って帰ってくる。自分も乳ガンの初期になってしまった。この頃は自分の姉と同じようにガンになって死んでしまうのだと悲しんでいる。
選択レメディー Conium(コナイアム/毒ニンジン) 6C × 朝と夜 一ヶ月
コナイアムの特徴は、セックスをそんなにしてはいけない、不正なことをしてはいけない、女性であることのシンボルであるお乳を取られたくないという思いが強く、その分罪悪感も強い。そして自分が神に罰せられているように思う人である。 私達ホメオパスは「修道女のレメディ−」と呼んでいる。このレメディ−は乳房の柔らかい部分や脊髄の柔らかい部分によく使用する。黒い服を着たがり、派手なことを嫌い、人から同情されることを嫌う。つらい人生を一人で乗り切っているかのようである。症状的には、乳ガンや子宮ガン、女性器系に適合する。一ヶ月後、再相談 再相談で開口一番、「姉が少し私に対して優しくなったようです。死ぬ前の人はこのようになると言いますが、姉は大丈夫でしょうか?」 私が、あなたの胸はどうか聞くと「2週間ほどガンのところが腫れてズキズキ痛く、苦しみましたが、そのズキズキ感がなくなりました。何か少しづつ腫れが小さくなっているようです。」気持ち的にどうかと聞くと「今までは私が姉の恋人を取った悪い人間だから、私は罪の償いを姉にしなければと思い続けてきました。だからかも知れませんが病院に行くと必ず乳房がチクチク痛んでいました。でもコナイアムを飲んでからは姉には申し訳ないのですが、私達は夫婦になって良かったと思えるようになりました。」 多分お姉さんは、妹と旦那さんが一緒になれるべく縁を運ぶ役を引き受けたのだろう。お姉さんがそのことに気づき恨みを愛に変換できたら、ガンもよくなるだろう。そしてそのお姉さんの恨みの波動に対して、罪悪感や同情心をもって接すれば、どうしても妹さんもそれを受け入れてしまう。彼女のように胸をぶつけたりして乳ガンになる人は多い。しかし乳房を打つような事故に遭遇すること自体が、より深い原因に起因していると言える。 また女性が女性であることを否定すると女性器系の病気にどうしてもなりやすくなる。人は幸せになってよいのだから、お姉さんには罪悪感や同情心ではなく、わだかまりをもっているお姉さんをそのまま受け入れ、大きな愛で接すれば、二人の乳ガンも良くなってくるだろうと妹さんに言うと 「そうなんですよ。このレメディーを飲んでから気持ちが楽になり、自分はこのままでOKなんだと思えてきましたし、姉に対しても話が出来るようになりました。」 「ホメオパシーとはそんなもんです。」