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面白本と美術館・博物館
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◇本を読んで賢くなる◇

このコーナーは、みなさんに「こんな本を読んだらどうか?」というおせっかいな記事を掲載します。ジャンルには特にこだわらず、新刊・既刊にもこだわらず、本屋さんに行けば手に入る本、図書館で借りることができる本を取り上げます。

ワイル博士の健康相談-1 自然治癒力
アンドルー・ワイル著 上野圭一訳 (角川書店刊) 既刊 税込価格 1,155円


本書の著者であるワイル博士は、米国アリゾナ大学医学校に籍を置き、統合医療やガンの代替療法研究に関わる人物です。
博士自身は医師でもホメオパスでもありませんが、誰にも自然に治る力(自然治癒力)があることを強調し、近代医学の枠を超えて、中国医学、アーユルヴェーダ、ホメオパシーなど、幅広い知識を活用することで知られています。
本書は、インターネット・クリニック「ワイルは博士に聞け」で、博士が患者に与えた実際のアドバイスをまとめたもので、非常に読みやすいものになっています。

[本書の内容(一部)]
・アルコール依存症の自然療法は?
・二日酔いを治すには?
・花粉症の自然療法は?
・寒い冬に効くハーブは?
・チキンスープは風邪に有効か?
・風邪にエキナシアは効くのか?
・感冒に亜鉛が効くか?
・コレステロールをさげるには?
・タバコをやめるには?

★本書は在庫ありです。書店でお求めになるか、図書館で借りてください!


病院なんか嫌いだ−「良医」にめぐりあうための10箇条−
鎌田 實著 (集英社刊/集英社新書) 既刊 税込価格 693円

著者はテレビ番組などにもしばしば登場している有名な医師です。信州の諏訪中央病院で30年にわたって地域医療に携わった方でもあります。
ところで私達は普段、いわゆる「かかりつけ医」と呼ばれる身近な医師と接触することが多いですが、その医師と長時間話し込むことはあまりないはずです。本書でも触れられていますが、日本では他の先進諸国に比べて、それぞれの医師が受け持つ患者数が非常に多く、言い換えると、たくさんの患者を診察することで医療機関が採算を取っているために、じっくり話などできないのです。
そういう現状のなかで、いったいお医者さんというのは何を考えているのか? どんな気持ちで仕事に取り組んでいるのか? じっくり話を聞いてみたいと思う方も多いはずです。
たしかに、Web上には医師個人のホームページもかなりあるので、断片的にはいろいろな情報を集めることもできます。また、医師による著書もかなりの数が出版されています。
しかし本書のように、医師の観点から、現在の日本の医療や福祉の問題点を非常にわかりやすく整理しているものは数少ないと思われます。
本書は、われわれが良い患者になるための、そして「良医」を探すための、具体的なアドバイスを盛り込み、特に医学の専門用語などを知らなくとも読める文章で書かれています。
著者は実際に病院のマネジメントを経験し、30年間を地域医療と共に歩んだ方です。その意味でも本書は、高齢化が予想以上に進み、介護保険制度の見直しも行われている現在、医療・福祉について誰もが知っておくべき「基礎知識」をまとめた本と言ってもいいのではないでしょうか? 最後に鎌田医師の主張の一つを紹介しておきます。
「…普段から名医に診てもらわなくてもいい。そもそも、専門医はある狭い領域のエキスパートなのだから、いつでもどんなことでも相談できる「かかりつけ医」には、じつは、あまり向いていないのだ。病院の勤務医でも開業医でもいいけど、一番初めに診察してもらうかかりつけの医師がいい医者でなければ、安心して医療を受けることはできないだろう。…」<本書42頁より引用>
良い「かかりつけ医」を探すことも含めて、健康を維持すること、あるいは健康を回復することは、まず何よりも、私達自分自身の仕事だと肝に銘じる必要があるのです。

[本書の構成]
第1章 日本の医療はやさしいか
第2章 良医にめぐりあうための10箇条
第3章 あたたかな医療システムをつくりたい
第4章 だれだって、いつか死ぬ
第5章 地域で命を支えるために
第6章 つながる医療が大切
第7章 開かれた医療をめざして
第8章 地域を健康にする医療
第9章 知的でしたたかで賢い患者の10

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予防接種は果たして有効か? −海外ホメオパスによるホメオパシー講義録A−
トレバー・ガン著 (ホメオパシー出版刊) 既刊 税込価格 1,470円

誰もが当然に「必要なもの」と思い込んできた予防接種。しかし今、その神話が崩壊しつつあります。 予防接種が引き起こすと見られる現代病は数多く、アトピー、アレルギー、喘息、自閉症、慢性疾患、自己免疫不全…などが挙げられます。
本書では、英国気鋭のホメオパス、トレバー・ガンが<予防接種の問題点>を徹底解明! とにかく、子どもを持つ方には必読の書。物事の本質がわかると評判、お勧めの本です。
(注)インフルエンザの予防接種に関しては、「週刊文春」(2005年1月20日号)等で報道されているとおり、場合によっては重大な副作用がある上、その有効性も明確に実証されていません。また、1994年の予防接種法改正で「任意接種」に変更されています。

★本書は在庫ありです。BOOKSコーナーの「ホメオパシー出版の書籍取り扱い書店」でお求めになるか、web書店でご購入ください。


サヨナラ、あきらめきれない症候群
香山リカ著(大和書房刊) 既刊 税込価格 1,365円

この著者の本は、12月のトピックスでも取り上げました。前回は「世界がどんなになろうとも役立つ心のキーワード」をご紹介しましたが、なかには図書館で見つけて、この本を読んでみたという方もおられるでしょう。
さて、今回ご紹介する「サヨナラ、あきらめきれない症候群」は、2003年の7月の刊行。したがって、まだ1年半しか経っていないことになります。 本書の内容は、極めて具体的に「ある層の人々」に対して向けられたメッセージとなっていて、その対象となる「ある層の人々」とは、古い表現を使えば、主に「キャリアウーマン」などと呼ばれる女性達です。
あるいはまた、向上心の強い知的な女性達、いろいろな仕事上のスキルアップにも、人生のステージを昇りつづけることにも妥協しない女性達と言ってもいいでしょう。
ですから当然、ある程度の学歴を持ち、社会的に認められた職業に就いている女性で、年令的には20代後半から40代前半、まだまだ頂上が見えないけれども、登りつづけているクライマーです。
著者はこういった女性達が陥りがちな心理状態について、その社会的背景や彼女達のこころのなかの葛藤を、精神科医として、同時代に生きる一女性として、著者なりに分析しているわけです。 たしかにこの年令層の女性は、企業のマーケティングのなかでも一つの中心をなしています。たとえば、この層を主たるターゲットにした雑誌は非常に多くあります。それだけ彼女達が購買層として魅力があるということでしょう。
同時に、彼女達が情報に敏感で、知識欲や向上心がとても強いと見られているからでしょう。
商業マスコミもまた、あらゆるキャッチコピーをぶつけて来ます。「アナタのキャリアアップを応援!」とか「オンナは英語で元気になる!」など…、いくらでもあるわけです。
それらのコピーがチラチラとさせているのは、単純に表すと「あなたは普通の女じゃもったいない、もっと上を目指して!」という感じでしょうか。
「もっともっと、普通じゃだめ!」で「みんなに羨ましがられる場所がすぐそこにある!」とか、「キレイに変身して、人生をワンステップアップ」と、広告代理店やコピーライターが彼女達にモチベーションを与えまくるわけです。
一般の女性から見ると、学歴や仕事も十分満足すべきものなのに、それでも「まだまだ自分には何かが足りない」と感じているらしい、そんな彼女達の「上昇志向をあきらめられない」精神構造とは何なのか? そこで著者は、彼女達の心理状態を分析します。自由に生きることが許されなかった母親世代との関係、男性のように単純に「自信家」になれない事情、…などなど(本書を読んでください)。
この本は、著者がまず「読んで欲しい」と考えている女性達だけではなく、このような女性を職場で部下としている男性や、同僚としている男性、恋人や妻にしている男性にも大いに意味のある内容を含んでいます。
そして、できれば彼女達の母親にも読ませたいと感じてしまいます。
ただ最後に一つ思うのは、今現在、上昇志向の波のなかで気が張っている女性達の受け止め方です。
おそらく自信家であればあるほど、この本における著者の分析を「そんな人もいるけど、自分は別」と考えるでしょうし、また「あきらめたら負け組」と思うのでしょう。
それはそれで、人の世とはそういうものだと納得もできるのですが…。

★本書は在庫ありです。書店でお求めになるか、図書館で借りてください!
参考サイト CARAVAN(公式HP)
http://www.caravan.to/


ホメオパシー出版の<売れ筋>ご案内
6ヶ月間(2004年7月〜12月)の売上ベスト10です。
第1位 ホメオパシー in Japan <第3版>
第2位 ホメオパシーガイドブックB キッズ・トラウマ
第3位 ホメオパシーガイドブックD バイタル・エレメント<24ティッシュソルト+12微量元素>
第4位 人生の道・ホメオパシー −人体の象徴&人生の段階におけるホメオパシックレメディー
第5位 実用ホメオパシー
第6位 ホメオパシーガイドブックC バース(出産)
第7位 予防接種は果たして有効か? −海外ホメオパスによるホメオパシー講義録A−
第8位 レメディーカード
第9位 健康と病気について
第10位 子供のための生命組織塩

●ホメオパシー出版  http://homoeopathy-books.co.jp/

美と歴史にふれる

フィレンツェ−芸術都市の誕生展

平成17年4月10日(日)まで  京都市美術館にて開催
住所:京都市左京区岡崎公園内(TEL:075-771-4107)
テレホンサービス(今月の展覧会案内):075-771-9900
アクセス:市バス=京都会館美術館前下車すぐ/京阪三条駅から5号/阪急四条河原町から5、32、46号/JR・近鉄京都駅から5、100号(チンチンバス)
地下鉄=東西線「東山駅」下車徒歩10分
開館時間:午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日: 月曜日(ただし、3月21日は開館)

あまりに有名なイタリア・トスカーナ地方の都市・フィレンツェ。ルネサンス芸術の中心都市でもありました。 本展覧会では、このフィレンツェにおける芸術誕生の軌跡を、14〜16世紀の絵画や彫刻、建築や工芸など約100点の作品で堪能できます。 フィレンツェの「芸術を生み出す力」は何なのか? この都市の持つエネルギーの謎。また、職人たちの創造性、技、こうしたものが花開いて行くようすなど。人それぞれに、フィレンツェの魅力を追いかけることができます。

参考サイト
京都市美術館 http://www.city.kyoto.jp/bunshi/kmma/

ピカソ展―幻のジャクリーヌ・コレクション
平成17年3月13日(日)まで 山口県立美術館にて開催
住所:山口市亀山町3-1(TEL:083-925-7788)
開館時間:午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(月曜が祝日または振替休日の場合は翌日休館)

誰もが知ってる画家、パブロ・ピカソさん。子どもごころに「変な絵を書く人がいるな」と思っていた方も多いと思います。でも、この画家のすごさがわかって来るのは大人になってからです。
本展では、晩年のピカソを支えて多くの傑作のモデルにもなった妻・ジャクリーヌのコレクションから、人物をモチーフとした作品に焦点を当て、絵画やデッサン、彫刻、合計して約120点が紹介されています。
今回の出品作は、主にピカソの作品のなかでも彼自身が愛着を持ったものになっているようで、彼の死後、妻ジャクリーヌが相続したコレクションから選ばれています。そして、ジャクリーヌのコレクションは、本邦初公開。本展では、1917年に描かれた人物像から1972年の作品まで、ピカソの壮年期から晩年まで、偉大な画家の変遷を確認できるのも魅力です。

参考サイト
山口県立美術館
http://www.pref.yamaguchi.jp/kenbi/index.htm

■博物館・美術館 展覧会案内 http://www.tama.or.jp/~kayama/museum/museum.html
■artscape http://www.artscape.ne.jp/artscape/reference/exhibition/index.html# 

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