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面白本と美術館・博物館
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◇本を読んで賢くなる◇

このコーナーは、みなさんに「こんな本を読んだらどうか?」というおせっかいな記事を掲載します。ジャンルには特にこだわらず、新刊・既刊にもこだわらず、本屋さんに行けば手に入る本、図書館で借りることができる本を取り上げます。

●予防接種へ行く前に 受けるこどもの側にたって

 ワクチントーク全国・「予防接種と子どもの健康」攻略本編集委員会/編 (ジャパンマシニスト社刊) 既刊 税込価格 1,155円

本書は、厚生労働省が保護者向けに配布しているパンフ『予防接種と子どもの健康』に対しての「手引書」または「攻略本」という性格を持ちます。
厚生労働省のパンフは、当然ですが「予防接種を受けさせる立場」に立っていますから、逆に予防接種を受ける側の不安や戸惑い、あるいは疑問に、十分応えるものではないわけです。
特に気になるのは、この厚生労働省パンフ『予防接種と子どもの健康』における、病気への過剰な恐怖感をあおるような書き方です。幼い子を持つ親には、やや過剰なくらいに子どもの健康面を意識させなくてはいけない一面は理解できますが、予防接種を強制していない国(たとえば欧州)で、爆発的に病気が蔓延したという話は聞いたことがありません。
日本でも前橋市内の調査データで、インフルエンザの予防接種に関して、その有効性に疑問が投げかけられました(参考サイトを見てください)。各地での、インフルエンザ予防接種によると見られる副作用の被害を考えれば、接種には慎重さが求められると考えるほうが常識的でしょう。
ですから、予防接種一般についても、その効果を過大視したり、その副作用を軽く見たりすることは、親として極めて無責任なことと言うべきです。
本書は、Web上でかなりのアクセス数を誇るHPを運営する「ワクチントーク全国」が編集に当たったということで、信頼性と同時に興味を感じる本です。一読をお薦めします。

<本書で取り上げられた予防接種>
ポリオ、ジフテリア、百日せき、破傷風、麻しん(はしか)、風しん、日本脳炎、BCG、水ぼうそう、おたふく、インフルエンザ、B型肝炎

[本書の内容(一部)]
予防接種を受けましょう(必要と思う予防接種だけを受けましょう)/予防接種とは(予防接種とは、ウイルスや細菌の毒素を弱めてつくったワクチンで軽い病気にかけること)/接種対象年齢(接種対象年齢はあくまで目安。計画どおり受けさせようとあせるのは危険です)/予防接種の対象となる病気と予防接種による副反応(審査基準の甘い日本のワクチン、「世界の中でも優秀」とはかぎりません)/ポリオ(過去20年、患者はすべてワクチンによる被害者です)/ジフテリア・百日せき・破傷風(三種混合は、もっとも副作用が多いワクチンです)/麻しん[はしか](亡くなるこどもが減ったのは、予防接種の効果ではありません)/その他

★本書は在庫ありです。書店でお求めになるか、図書館で借りてください!
参考サイト ワクチントーク全国
http://www.ne.jp/asahi/kr/hr/vtalk/index.htm


●予防接種の考え方 科学全書

 由上 修三著 (大月書店刊) 既刊 税込価格 1,529円

この本は、医師の立場から予防接種というものを真剣に見つめ直したものです。
特に前橋市(群馬県)におけるインフルエンザワクチン接種に関する研究班の活動を紹介し、集団接種の考え方に疑問を投げ掛けています。
この前橋市インフルエンザ研究班は、1987年に「インフルエンザワクチンの学童集団接種が、インフルエンザの流行を抑える役割を果たしていない」というレポート(いわゆる「前橋レポート」)を公表しましたが、この結論を得るまでに、前橋市医師会を中心に学童を対象とした緻密な調査をしていたのです。
その結果、当時の厚生省も方針を変えざるを得なくなり、1994年に予防接種法が改正されて、インフルエンザワクチンの予防接種は任意となりました。
なお、インフルエンザ予防接種を中止した前橋市での状況を見ても、予防接種を行っている他地域に比較して特別な変化は確認されていないそうです。
医師の立場で、すなわち「科学者」と「臨床家・治療家」の両方の目で見た「予防接種」の現実が、わかりやすくまとめられています。

[本書の構成(一部)]
・予防接種は医療行為である
・前橋にて(集団接種の時代は終わった―インフルエンザワクチン、おたふくかぜワクチンの副反応―MMRワクチン導入の教訓)
・予防接種の考え方(ワクチンの原理、ワクチン評価の基準、予防接種の実際に見る)
・小児科医として科学者として(自然免疫とワクチン、小児科医40年、医療とは、人びととの交わりのなかで)

★本書は在庫ありです。書店でお求めになるか、図書館で借りてください!

参考サイト 予防接種情報ふくおか(「前橋レポート」等にリンク)
http://www003.upp.so-net.ne.jp/manao/


●予防接種は果たして有効か? −海外ホメオパスによるホメオパシー講義録A−

 トレバー・ガン著 (ホメオパシー出版刊) 既刊 税込価格 1,470円

誰もが当然に「必要なもの」と思い込んできた予防接種。各自治体のHPでも、さかんに接種が推奨されています。しかし今、その神話が急激に崩壊しつつあります。
ご存知の方も多いと思いますが、たとえば「インフルエンザ」の予防接種に関しては、今年に入って「週刊文春」(2005年1月20日号)でも報道されているとおり、場合によっては重大な副作用がある上、その有効性も明確に実証されていません。
また、インフルエンザ予防接種による副作用と考えられる乳幼児の死亡事例を受け、1994年の予防接種法改正で「任意接種」に変更されています。
もともとインフルエンザ予防接種に限らず、予防接種が引き起こすと見られる現代病は数多く、アトピー、アレルギー、喘息、自閉症、慢性疾患、自己免疫不全…、などの症状との関連を指摘する声が、これまでも挙げられて来ました。
本書では、英国気鋭のホメオパス、トレバー・ガン氏が<予防接種の問題点>を徹底解明します!
わかりやすい講義形式で、医学や薬学の専門知識がなくても読めるよう工夫されています。
とにかく、子どもを持つ方には有益な書と言えます。また、読者からは「物事の本質がやっとわかった」との声もある、基本を理解できる本でもあります。

★本書は在庫ありです。BOOKSコーナーの「ホメオパシー出版の書籍取り扱い書店」でお求めになるか、web書店でご購入ください。


●消されかけた男

 
ブライアン・フリーマントル著(新潮社刊・新潮文庫) 既刊 税込価格 580円

著者は世界的に有名なスパイ小説作家です。ハンガリー出身ですが、その後は英国で活動。まさに冷戦の時代に翻弄され、しかし逆に、それをネタにして「作家活動」に生かしているような人です。
ところでスパイというと、日本では「リヒアルト・ゾルゲ」と「007の英国情報部=MI5」がやたらと知られていますね。
ご存知のように、ゾルゲはドイツ人でしたが、当時のソ連(スターリン政権)のスパイとして東京で活動しました。
ゾルゲが何のために東京にいたかというと、日本の最終的な戦争計画に関する情報を入手するためです。すでに中国大陸で泥沼にはまっていた日本が、同盟国・ドイツのヨーロッパでの目覚しい戦果に触発されて世界戦争へと戦端を開く時、南進(東南アジア・太平洋地域攻撃=米英との開戦)するのか、北進(ソ連攻撃)するのか、その決定が迫っていたのです。
彼は「南進決定」の情報を掴み、すぐにソ連に報せました。
日本の南下策は、戦略物資の必要性を考えれば当然ではあったのですが、日本陸軍は伝統的にソ連を第1の仮想敵国と考えていたため(精鋭と呼ばれた「関東軍」が、満州国のソ連国境に配備されていました)、北進の可能性も考えられたのです。また、日本海軍にとって第1の仮想敵国は米国で、戦争計画自体が二股をかけるようなお粗末さでした。
ちなみに、精鋭と呼ばれた日本の「関東軍」も、当時の列強の近代陸軍(米陸軍・ドイツ陸軍・ソ連陸軍など)と比較すると、装備面ではまったく太刀打ちできる部隊ではありませんでした。それはすでにノモンハンで証明されており、のちにはガダルカナルで証明されました。
さてゾルゲの活動により、ナチスドイツの巨大な軍隊(ドイツ国防軍と武装親衛隊)の攻撃、特に東西ヨーロッパを蹂躙していた装甲部隊の圧力を一手に引き受けていたソ連は、シベリア・極東の精鋭師団をヨーロッパ戦線の対独戦に投入することができたのです。
その後、日本で処刑されたゾルゲですが、旧ソ連では彼の切手まで作られたといいます。
このように、スパイは国家にとってとても大切なものという感覚が、特に戦いに明け暮れて来た歴史の長いヨーロッパ人には、ひときわ強いようです。
それに引き換え日本では、戦国時代に「ラッパ」などと呼ばれ、スパイはどうも「忍者」のようなイメージが強いようです。
しかし現実には、武田家や真田家をはじめ、多くの武将が「ラッパ」をたいへんに重んじているのですね。すると、江戸時代以降の平和が「スパイ」への評価を下げ、注目度をも下げてしまったのでしょうか?
ところで、本書「消されかけた男」は、この作家の最も人気のある「チャーリー・マフィン」シリーズの1冊です。
チャーリー・マフィンというのは、英国情報部に席を置く有能な現場職員(スパイ)で、学歴のない労働階級からの叩き上げの人物で、本シリーズの主人公です。
風采の上がらない中年男でもあり、敵である有能なロシア人スパイに奇妙な連帯感をもってしまう、プロ意識の強い人物でもあります。
そして、ある意味で「巨大なお役所組織」でもある「情報組織」や「軍事組織」のなかで、男はどうすれば潰されないで生き残れるのか?
チャーリー・マフィンが主人公で登場する物語は、突き詰めるとそこにすべてがあります。
なにしろ彼は、貴族階級が集う名門私立校出身の「現場を知らない」若い部員に軽んじられ、さらに、部下に失敗の責任を押し付けることを当然とする上司に、毎日悩まされています。
まさに、旧共産圏との冷戦の最前線を担っている中年男が、実は母国・英国の上流階級やアッパーミドル階級出身の同僚から馬鹿にされながら、自分の力量だけで必死に闘う姿を通して、作者は「西側の現実」にも冷淡な目を向けているようです。
もっというと、このような人間模様が、英国情報部でもソ連KGB(現在はロシア連邦保安局)でも、米国CIAでも同じように繰り返されて来たはずです。
現場の情報員たちが「本来の作戦任務」以外でも、プロの情報部員として、また一公務員として、一人の夫として、父親として、自分が「ただ生き残る」ために必死でもがく姿が描かれているからこそ、日本のサラリーマンにもしみじみと伝わるものがあるのではないでしょうか?

<本書の物語は?>
チャーリーがかつて逮捕し、英国で拘束されているソ連の大物スパイ・ベレンコフの親友、これも大物のカリーニン将軍が、西側への亡命を希望しているという情報がもたらされる。ここで、カリーニン将軍の西側亡命をサポートして成功させれば、西側におけるソ連の情報網に大きな打撃を与えることができ、作戦の担当者は大きな成果を誇ることができる(出世につながる)。
そこで米・英両国の情報部はカリーニン将軍を西側に亡命させる共同作戦を実行に移すこととなるが・・・?。チャーリーがにらんだとおり、ソ連側が一枚上だった!

★本書は在庫ありです。書店でお求めになるか、図書館で借りてください!

参考サイト
・米国中央情報局=CIA(公式HP・英文) 
http://www.cia.gov/index.html
・英国情報部=MI5(公式HP・英文)
http://www.mi5.gov.uk/
・ロシア連邦保安局=FSB(公式HP・ロシア文) 
http://www.fsb.ru/


■ホメオパシー出版の<売れ筋>ご案内■
6ヶ月間(2004年9月〜2005年2月)の売上ベスト10です。  
第1位 ホメオパシー in Japan <第3版>
第2位 ホメオパシーガイドブックB キッズ・トラウマ
第3位 実用ホメオパシー
第4位 ホメオパシーガイドブックD バイタル・エレメント<24ティッシュソルト+12微量元素>
第5位 人生の道・ホメオパシー −人体の象徴&人生の段階におけるホメオパシックレメディー
第6位 ホメオパシーガイドブックC バース(出産)
第7位 レメディーカード
第8位 予防接種は果たして有効か? −海外ホメオパスによるホメオパシー講義録A−
第9位 健康と病気について
第10位 健康な子供

●ホメオパシー出版  http://homoeopathy-books.co.jp/


◇美と歴史にふれる◇

●華麗なる楊貴妃の世界「大唐王朝女性の美」展

平成17年4月3日(日)まで  岡山県立美術館にて開催
※3月7、14、28日の月曜日は休館、21日(月)は開館、翌22日(火)は休館となります。
住所:岡山市天神町8−48(TEL:086-225-4800)
アクセス:JR岡山駅から徒歩15分/市内電車:東山行「城下」下車徒歩3分/バス:藤原団地行「天神町」下車

中国5千年の歴史においても、最も輝いていたと言われる唐王朝時代。
本展覧会は、中国大陸に所蔵されている、唐王朝期を中心とした文物を、特に「女性」という視点から見つめるというユニークなもの。
一級文物(日本でいう国宝・重要文化財)16点を含む、約170点が展示されます。

<美術館講座>
◆「唐の時代と日本美術」:美術館2階ホール(先着210名・申込不要・無料)   
  講師:守安 收(学芸課長)
  日時:3月5日(土)午後2時〜
◆「唐詩で偲ぶ宮廷のロマンス−『長恨歌』を詠む」:B1講義室(先着70名・申込不要・無料)
  講師:宮地暢夫(館長)
  日時:3月26日(土)午後2時〜

<当館学芸員によるフロアーレクチャー>:展示室(申込不要・要観覧券)
  3月5日(土)・12日(土)・19日(土):午前10時〜
  3月23日(水)・30日(水):午後2時〜

参考サイト 岡山県立美術館
http://www.pref.okayama.jp/seikatsu/kenbi/kenbi.htm  


●フィレンツェ−芸術都市の誕生展

平成17年4月10日(日)まで  京都市美術館にて開催

住所:京都市左京区岡崎公園内(TEL:075-771-4107)
テレホンサービス(今月の展覧会案内):075-771-9900
アクセス:市バス=京都会館美術館前下車すぐ/京阪三条駅から5号/阪急四条河原町から5、32、46号/JR・近鉄京都駅から5、100号(チンチンバス)      地下鉄=東西線「東山駅」下車徒歩10分
開館時間:午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日: 月曜日(ただし、3月21日は開館)

あまりに有名なイタリア・トスカーナ地方の都市・フィレンツェ。ルネサンス芸術の中心都市でもありました。
本展覧会では、このフィレンツェにおける芸術誕生の軌跡を、14〜16世紀の絵画や彫刻、建築や工芸など約100点の作品で堪能できます。 フィレンツェの「芸術を生み出す力」は何なのか?
この都市の持つエネルギーの謎。また、職人たちの創造性、技、こうしたものが花開いて行くようすなど。人それぞれに、フィレンツェの魅力を追いかけることができます。

参考サイト 京都市美術館
http://www.city.kyoto.jp/bunshi/kmma/


●ピカソ展―幻のジャクリーヌ・コレクション

平成17年3月13日(日)まで 山口県立美術館にて開催
住所:山口市亀山町3-1(TEL:083-925-7788)
開館時間:午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(月曜が祝日または振替休日の場合は翌日休館)

誰もが知ってる画家、パブロ・ピカソさん。子どもごころに「変な絵を書く人がいるな」と思っていた方も多いと思います。でも、この画家のすごさがわかって来るのは大人になってからです。
本展では、晩年のピカソを支えて多くの傑作のモデルにもなった妻・ジャクリーヌのコレクションから、人物をモチーフとした作品に焦点を当て、絵画やデッサン、彫刻、合計して約120点が紹介されています。 今回の出品作は、主にピカソの作品のなかでも彼自身が愛着を持ったものになっているようで、彼の死後、妻ジャクリーヌが相続したコレクションから選ばれています。そして、ジャクリーヌのコレクションは、本邦初公開。本展では、1917年に描かれた人物像から1972年の作品まで、ピカソの壮年期から晩年まで、偉大な画家の変遷を確認できるのも魅力です。

参考サイト 山口県立美術館
http://www.pref.yamaguchi.jp/kenbi/index.htm

■博物館・美術館 展覧会案内 http://www.tama.or.jp/~kayama/museum/museum.html
■artscape http://www.artscape.ne.jp/artscape/reference/exhibition/index.html# 

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