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面白本と美術館・博物館
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◇本を読んで賢くなる◇

このコーナーは、みなさんに「こんな本を読んだらどうか?」というおせっかいな記事を掲載します。ジャンルには特にこだわらず、新刊・既刊にもこだわらず、本屋さんに行けば手に入る本、図書館で借りることができる本を取り上げます。

●医者と薬にだまされない法 <小さな病気が、大きな病気を治す>

 三好基晴 著(幻冬舎刊) 新刊 税込定価 1,575円

著者は神奈川県藤沢市で、ホスメック・クリニックの院長として活躍中の医師です。アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー性疾患、化学物質過敏症などに対して、薬を使わない方法<衣・食・住の生活環境改善>を指導しています。
すでに数冊の著書もあり、全国各地に出向いての講演活動や小人数の健康セミナー、さらに料理教室をも開催と、実に幅広く活動中です。

さて本書では、いわゆる「医学常識」に反するようなネタがたくさん紹介されています。しかし、豊富な臨床経験をもつ著者が、非科学的な主張をするわけがありません。まさに、医療現場をしる人の意見です。
特に医学に関する知識のない人でも、1〜2時間程度ぱらぱらと拾い読みするだけで、しみじみと一般的な医学常識がいかに意味がないか、あるいはそれが、いかに疑うべきものであるかを感じさせられるでしょう。
たとえば《副作用で高血圧になる薬剤》(本書62頁)を見ると、高血圧の治療に使われる「降圧剤」で「血圧が上がる」場合もあると書いてあります。たしかに、何らかの薬剤が「副作用」として血圧の上昇をもたらすことは想像できます。しかし、降圧剤で「血圧アップ」では冗談にもなりません。
また《抗ガン剤は「2割の人で大きさが半分になった」で承認されてしまう》(本書87頁)では、厚生労働省の認可基準の「謎」が明かされます。すなわち「8割」の治験患者にとって、その抗ガン剤が成果を生まなくても、また病状をさらに悪化させても、残りの「2割」で結果が出れば「承認」されるというのです。

ここで「結果」とは何かというと・・・

@ガンの「しこり」が「消失」する
Aガンの「しこり」の「面積が半分以下に縮小」(ともに4週間以上継続が条件)

以上二つのいずれかが確認されることです。治験では、対象の「2割」にどちらかの結果が生じれば「承認」されるのです。
まさに、読めば読むほど「へェー」ではありますが、これはあまり楽しくない「へェー」です。しかし、自分自身の健康を考えるためにはご一読の価値ありです!

★本書は在庫ありです。書店でお求めになるか、図書館で借りてください!


●音速弁護士の超巨大がん闘病記 <がん!がん!!いこうぜ!!>
 
 福島 正 著(文芸社刊) 既刊 税込定価 1,050円

本書はいわゆる「がん闘病記」の一つですが、単に『私、がんばりました!』という結果報告ではありません。そうではなく、同じ病気で苦しむ人々に対して、「こんなやり方もあるけど、どうだ?」と励ましつつ、自らの『偉業(?)』を克明に記録した《ドキュメント》といえるかもしれません。
また、多くの闘病記につきものの「助かって幸せです!・・・アレもコレも、私を支えてくれた担当の医師や看護士さん、家族や友人のおかげなんです!!」といった、良くも悪くも情緒的な記述がだらだら続くこともありません(もちろん、感謝されています)。
どちらかというと、自分の置かれた極限の現実をあくまで冷静に見つめながら、自分が助かる可能性はどこにあるかを慎重に検討し、勝利を信じつづけた《がん患者》の静かな情熱のようなものが、行間に漂っています。
何しろ、著者の体内に巣食ったがんの大きさは「幅が20センチ」もあったということで、腹部の内臓を圧迫するほど巨大化していたのです(本書カバーに腹部のCT写真が掲載されています)。しかも動脈の位置が邪魔をして、有効な外科手術ができない・・・、そこで著者は思い切って「正統医学」以外の治療法に注目しました。

ここで皆さんが思うのは、「そんなにがん細胞が大きくなるまで、どうして放って置いたのか?」ということでしょう。
実際に、著者自身も腹部に何か大きな「しこり」のようなものがあることを知っていたそうです。しかし、あまりに巨大なため、まさか「がん化した細胞のかたまり」とは考えなかったのです。
著者はこれを「筋肉の張り」か何かだと思って、あまり心配をしていなかったようです。こういった例は、がんなどの大きな病気に関しても、枚挙にいとまがない程でしょう。
たとえば「ずっと咳が出るから・・・、かぜが長引いていると思い込んでいたら、肺がんを宣告された」とか。
たしかに、人間は誰でも、自分を取り巻く事態が「そんなに深刻ではない」と考えたがる一面があります。もちろん、逆に「何でも深刻に考える」なら、ストレスで完全におかしくなってしまいますので、こういう人間の癖は仕方がないとも考えられます。
それでもとにかく、その巨大な塊が「がん化した自分のからだの一部だ」と知ったときの著者の衝撃はどのようなものだったのでしょう? 経験のない者が思い描くことができるものではありません。

著者は、実にいろいろな《療法》を試しています。自分の尿を飲む療法も含めて、いわゆる「代替療法」を積極的に取り入れるのです。
かといって、著者は「正統医学」である西洋医学を全面否定しているわけではなく、結果として外科手術が受けられなかったために、その他の選択肢をとったということです。そして著者は、まさに偶然出合った一冊の書物によって、住み慣れた大阪の地から山梨県の病院へと、旅立つ決意を固めます。
この出会いが、奇跡に近い生還と完治(完全寛解:CR)への第一歩であったことは確かでしょう。このケースに限らず、現在では、がん治療の現場でも『切らずに治す』方向性がクローズアップされています。何でも「切れきれ!」という外科のお医者さんに、多くの患者あるいは医師さえ、疑問を感じるようになったからでしょう。
著者は弁護士として、今も大阪を中心に飛び回る生活をしているようです。実際に「飛ぶ」ことで事故を起こした人でもあります(ハングライダーで墜落)。そのときも、間一髪で助かったといいますから、「運が良い人」というより「生命力のある人」なのでしょう。
なお自宅では、ダウン症のお子さんの面倒をみる優しい父親であるそうです。自称「なにわのローカル弁護士」であり、また「音速弁護士」をも自称し、本日も活躍中です。

<本書の構成>
第1章 ウルトラマンの時代
第2章 がん告知
第3章 佐野外科の非通常療法
第4章 化学療法の日々
第5章 「何とかの頭」
第6章 CRへの道
第7章 がん患者としてのメッセージ

参考サイト

がん・ガン・癌 スーパーリンク
http://www.humanbalance.net/gan3/

大阪府立成人病センター(がんについてわかりやすい解説があります)
http://www.mc.pref.osaka.jp/

★本書は在庫ありです。web書店等でお求めください!


●永遠の不服従のために

 辺見 庸 著(毎日新聞社刊) 既刊 税込定価 1,500円 (講談社刊・講談社文庫) 新刊 税込定価 540円

著者の辺見氏は、もうかなりの著名人です。ジャーナリストであり、また作家でもあります。その主張するところは明解であって、かつ骨太です。
おそらく、この著者が好きな人は、彼によって書かれたものはすべて読みたいと感じるかもしれません。逆にこの著者に共感できない人は、一冊も読む気がしないかもしれません。
ところで著者は、1996年まで共同通信に在籍していました。すなわち、マスコミ大企業勤めの記者だったわけです。その記者生活の間に、北京特派員やハノイ支局長を歴任するなど、海外特派員として活躍しました。1978年には、中国報道によって「日本新聞協会賞」を受賞しました(中国から国外追放されたとも・・・)。
小説のほうは、1991年に『自動起床装置』で芥川賞を受賞していますが、何といってもその名を高めたのは、ノンフィクション(ルポ)の『もの食う人びと』(1994年刊)でしょう。著者は、この作品で「講談社ノンフィクション賞」を受賞し、出版界でも相当な話題になりました。

このように見てくると、辺見氏はつくづく本当に「マスコミ界のエリート」なわけですが、しかし、この人の作品には「エリート」の匂いを感じさせる部分がほとんどありません。
たとえば、ブッシュ政権の政策、とくにアフガニスタンやイラクへの攻撃を徹底的に批判して自ら『ブッシュの敵』を名乗り、米国の一国主義と90年代以降の日本の政治・思想情況等に対して《不服従》を貫こうと主張しますが、そこにイデオロギー偏重の「ひ弱な文化人」の姿はありません。
あくまで大地に根を下ろした人間の、必死に抵抗する図太い姿が見える感じです。そういう著者でなければ、あの『もの食う人びと』は書けないでしょう。そういった意味では、旧ソ連で抑圧的な体制に反抗していた人々(サハロフ博士や作家のソルジェニーツィン氏など)に似たものを感じさせます。

★本書は在庫ありです。書店でお求めになるか、図書館で借りてください!


●ハーネマン <ある医療反逆者と彼の学説、ホメオパシーの冒険的な運命>

 マルチン・グンペルト 著/由井寅子 監修/熊坂春樹 訳(ホメオパシー出版刊) 新刊 税込定価 1,365円

今年は、ホメオパシー医学の創始者、サミュエル・ハーネマンの生誕250周年記念にあたります。ホメオパシー出版では、それを記念するため、そしてより多くの方にホメオパシーを知ってもらうために、専門書ではない入門的書籍を刊行しています。そして本書は、その「第3弾」として刊行されます。
最近、日本でもやっと「ホメオパシー」という言葉が徐々に浸透しており、書店でも『ホメオパシーコーナー』などが見られるようになっています。しかし、サミュエル・ハーネマンというドイツ人医師(ホメオパシー医学の創始者)に関しては、特に詳しい書籍が出ていませんでした。そういう意味でも、伝記的歴史小説のような本書は、注目に値するものです。
また本書は、ホメオパシーをまったく知らない方にも、「歴史の読み物」としてお薦めできます。たとえば、歴史について調べることがお好きな方にとっては、ナポレオンの軍隊が走り回っていた時代のヨーロッパを、戦記とはまったく違った新しい視点で知ることができるでしょう。・・・さまざまな技術、なかでも軍事技術や医療技術は、戦争の影響を大きく受けるものですし、逆に戦争の方法自体に影響を与えるものです。
主人公ハーネマンは、フランス革命とそれに続くナポレオン戦争という、流血と動乱のヨーロッパで、戦争と疫病に苦しむ多くの民衆・兵士らを見つめ、治療した人物です。彼は臨床経験を積むにしたがって、当時の野蛮な医術(瀉血など)に大きな疑問と怒りを感じ、一時は翻訳などで身を立てます(彼は外国語が堪能だった)。そこで偶然、一冊の本に出会うことで、ハーネマンは「同種療法:ホメオパシー」の体系化への一歩を踏み出すのです。
とにかく彼は、何よりも常に現場の医師でした。躍動感をもって、生き生きと描かれるハーネマンの日々・・・瀕死の患者に寄り添い、どうすれば目の前の人を死なせずにすむのか、どうすれば病気を治せるのかを問い続ける・・・その人生とは。
経済的な苦境のなかにあっても、家族を愛し励まされながら、一生をホメオパシー医学の体系化に捧げ、最終的には幸せな人生を全うした一人の医師、それがサミュエル・ハーネマン、その人でした。

★本書は9月中旬発売です。BOOKSコーナーの「ホメオパシー出版の書籍取り扱い書店」でお求めになるか、web書店でご購入ください。また、東京(渋谷区初台・代々木上原<本社内>)・大阪(吹田市垂水町)・福岡(中央区平和)のホメオパシーブックスをご利用ください。


●由井寅子のホメオパシーガイドブックD バイタル・エレメント <第2版>

 由井寅子 著(ホメオパシー出版刊) 既刊 税込定価 1,575円

本書は、生命組織塩、細胞活性生命組織塩、微量元素、生体元素・環境元素の各レメディーについて解説したものです《同時に、ホメオパシージャパン鰍ゥら発売されている『36バイタル・エレメントキット』の ガイドの役割も果たします》。
かつてシュスラー(ドイツ人の医師)は、人体をつかさどる12種類の生命組織塩(バイタルテッシュソルト)が不足すると、人間に疾患が生じると考えました。
そこで本書は、彼によって紹介された12の生命組織塩、細胞を活性する12種類の細胞活性生命組織塩(細胞活性テッシュソルト)、12種類の微量元素、さらに13種類の生体元素・環境元素、これら各レメディーを、まとめて解説するものになっています。
現代人の食生活の変化とその質の低下からくる「腸の弱さ」による「慢性的なミネラル不足」と「ミネラルバランス崩壊」の問題は、ますます深刻化しています。
そこで、現代生活に疲れ切ったからだを、自然治癒力によって活性化するためのガイドブックが本書なのです。あなたもぜひ、元気になるためのヒントを本書で見つけてください。

★本書は在庫ありです。BOOKSコーナーの「ホメオパシー出版の書籍取り扱い書店」でお求めになるか、web書店でご購入ください。また、東京(渋谷区初台・代々木上原<本社内>)・大阪(吹田市垂水町)・福岡(中央区平和)のホメオパシーブックスをご利用ください。


●ホメオパシー出版  http://homoeopathy-books.co.jp/


■ホメオパシー出版の<売れ筋>ご案内■

2005年3月〜2005年8月期:出荷ベースのベスト10  

1位「ホメオパシー in Japan <第3版> 基本36レメディー」
2位「由井寅子のホメオパシーガイドブックB キッズ・トラウマ <第3版>」
3位「ホメオパシー講演録T 由井寅子のホメオパシー入門」
4位「ベイリー・フラワーエッセンス・ハンドブック」
5位「由井寅子のホメオパシーガイドブックD バイタル・エレメント <第2版>」
6位「子供にもわかるホメオパシー」
7位「心と体を癒すホメオパシー <ロンドンからレメディーをひとビン-を含む復刻合本>」
8位「実用ホメオパシー <医師のホメオパスによる自己治療のための安全なガイド>」
9位「由井寅子のホメオパシーガイドブックAバース(出産)」
10位「ホメオパシーとミネラル」


◆Web書店での「治療学・ホメオパシー」関連本の売上順位[8/31日時点]
 
(表示価格は税込価格)

【アマゾン】ジャンル>ホメオパシー

1位「ホメオパシー in Japan <第3版> 基本36レメディー」(ホメオパシー出版刊)1,575円
2位「由井寅子のホメオパシーガイドブックB キッズ・トラウマ <第4版>」(ホメオパシー出版刊)1,680円
3位「ペットのためのホメオパシー <ペットオーナーと専門家のための理論と実践>」(ホメオパシー出版刊)2,940円
4位「ホメオパシー -セルフケアBOOK-」(新星出版社刊)1,575円
5位「由井寅子のホメオパシーガイドブックD バイタル・エレメント <第2版>」(ホメオパシー出版刊)1,575円
6位「由井寅子のホメオパシーガイドブックAバース(出産)」(ホメオパシー出版刊)1,470円
7位「ホメオパシー入門 -オールカラービジュアルガイド-」(産調出版刊)1,995円
8位「癒しのホメオパシー」(地湧社刊)2,940円
9位「ホメオパシーハンドブック」(MEDIC MEDIA刊)998円
10位「海外ホメオパス講義録A トレバーガン 予防接種は有効か?」(ホメオパシー出版刊)1,470円

【楽天ブックス】ジャンル>ホメオパシー

1位「ホメオパシー講演録T 由井寅子のホメオパシー入門」(ホメオパシー出版刊)1,050円
2位「由井寅子のホメオパシーガイドブックAバース(出産)」(ホメオパシー出版刊)1,470円
3位「心と体を癒すホメオパシー <ロンドンからレメディーをひとビン-を含む復刻合本>」(ホメオパシー出版刊)1,365円
4位「スピリット・オブ・ホメオパシック・レメディー <改訂版> 愛の第三次元から洞察されたホメオパシーレメディーの本質」(ホメオパシー出版刊)3,780円
5位「由井寅子のホメオパシーガイドブックB キッズ・トラウマ <改訂第3版>」(ホメオパシー出版刊)1,680円
6位「ホメオパシー in Japan <第3版> 基本36レメディー」(ホメオパシー出版刊)1,575円
7位「ペットのためのホメオパシー <ペットオーナーと専門家のための理論と実践>」(ホメオパシー出版刊)2,940円
8位「実用ホメオパシー <医師のホメオパスによる自己治療のための安全なガイド>」(ホメオパシー出版刊)1,785円
9位「homoeopathyレメディーカード -自分の健康を自分で守るために-」(ホメオパシー出版刊)1,260円
10位「ホメオパシー入門 -オールカラービジュアルガイド-」(産調出版刊)1,995円


【セブンアンドワイ】ジャンル>臨床医学一般>治療学一般 (全508点)

1位「今日の治療指針 私はこう治療している 2005」(医学書院刊)15,750円
2位「ホメオパシー in Japan <第3版> 基本36レメディー」(ホメオパシー出版刊)1,575円
3位「今月の治療13−9 <咳と痰の診療>」(総合医学社)2,415円
4位「今日の移植 Vol.18 No.4」(日本医学館刊)2,000円
5位「今月の治療13−5 <抗不安薬の使い方>」(総合医学社刊)2,415円
6位「ペットのためのホメオパシー <ペットオーナーと専門家のための理論と実践>」(ホメオパシー出版刊)2,940円
7位「当直医実戦マニュアル <改訂第4版>」(南江堂刊)5,145円
8位「今月の治療13−6・7 <症例とQ&Aで学ぶ高脂血症>」(総合医学社刊)4,830円 
9位「今日の移植 Vol.18 No.3」(日本医学館刊)2,000円
10位「ホメオパシーとミネラル」(ホメオパシー出版刊)3,150円


◇美と歴史にふれる◇


●ヨーロッパの古都 ゲント美術館名品展−西洋近代美術のなかのベルギー

平成17年9月10日から10月23日(日)まで いわき市立美術館にて開催

住所:福島県いわき市平字堂根町4−4
アクセス:JR常磐線・磐越東線いわき駅より徒歩12分
    :常磐・磐越自動車道いわき中央I.C.より15分(専用駐車場あり)

開館時間:午前9時30分〜午後5時 ※入館は各閉館時間の30分前までです。
休館日:毎週月曜日<ただし、9月19日(月・祝)と10月10日(月・祝)は開館 <翌日は休館です>

中世より商業都市として発展したヨーロッパ有数の古都ゲント。今では、ベルギーの東フランドル(フランダース)地方の中心都市です。
この地の聖バーフ大聖堂にある「祭壇画」は有名ですが、それは、油彩技法を完成させたといわれる「ファン・エイク兄弟」によって描かれたものなのです。実はこの兄弟については詳しいことがわかっていませんが、彼らの作品は現在もなお、15世紀フランドル絵画の傑作として美術ファンから高い評価を受けています。
さて、この地にあるゲント美術館は、フランスの支配下に創立されたベルギーでも最も古い美術館のひとつです。
(以下、いわき市のホームページより引用)
ヒエロニムス・ボスをはじめとする、15世紀以降のフランドル絵画の至宝に、クノップフ、ミンヌ、アンソールらベルギー象徴主義の代表的作家からマグリット、デルボーら日本でもよく知られるベルギー出身作家たちにいたる豊かで多様性に富んだ作品群を誇るほどになりました。
本展は、この歴史ある美術館の壮大なコレクションの中から、19世紀から20世紀前半までの80作家125点を厳選し、新古典主義からシュルレアリスムにいたる西洋近代美術史の流れとともに、フランス、イギリス、ドイツなど隣接する文化圏と相互に影響しあいながら、独自の発展を遂げたベルギー近代美術の流れをもあわせて紹介するものです。
バルビゾン派や印象主義、新印象主義などのフランスの作家たちやその影響を受けたベルギーの作家たちの作品、19世紀末に花開いたベルギー象徴の神秘的な内面世界、そして、20世紀を代表するシュルレアリスムの幻想的な作品の数々は、ゲント市そしてベルギーという国を、これまで以上に身近に、親しみをもって感じさせてくれる魅力に溢れています。

参考サイト

いわき市立美術館
http://www.city.iwaki.fukushima.jp/cgi-bin/odb-get.exe?WIT_template=AC020000&WIT_oid=icityv2::Contents::3051

ゲント美術館
http://www.mskgent.be/


●ドレスデン国立美術館展-世界の鏡

平成17年月9月19日(月:祝日)まで 国立西洋美術館(東京・上野)にて開催

住所:東京都台東区上野公園7-7
アクセス:JR上野駅下車、公園口出口から徒歩1分
     京成電鉄上野駅下車、徒歩7分
     東京メトロ銀座線・日比谷線/上野駅下車 徒歩8分

開館時間:午前9時30分〜午後5時30分(金曜日は午後8時まで)入館は閉館30分前まで
休館日:毎週月曜日 ※9月19日は開館

本年から来年(2006年)にかけて、国内各地で『日本におけるドイツ年 2005/2006』の日独交流イベントが行われます。本展覧会もその主要なプロジェクトの1つとして開催されています。
さてドレスデンは、東西統一前は東ドイツに属した都市であり、また第2次世界大戦の末期には、米英両国の爆撃機による無差別空襲を受けて壊滅した都市としても有名です。
しかしこの都市は、困難な分断の記憶や、あるいは悲しい戦火の歴史だけを背負っているわけではありません。実はドレスデンは、17世紀から18世紀にかけては、ザクセン公国の首都として最盛期を迎え、南欧や西欧などのヨーロッパ世界と、東方世界(トルコ、中国、日本など)をつなぐ、華やかな文化交流の場として大きな役割を果たした都市でした。
たしかにドレスデンは、地理的に見ても、ヨーロッパの東西、また南北のほぼ中央付近に位置して、さまざまな人や文化が行き来した場所であると想像できます。特に、オスマン朝=トルコが全盛を誇り、そのオスマン軍がウィーンを長期間包囲して、ザクセン地方のかなり近くまでイスラムの軍隊が押し寄せる状況が続きました。そういう歴史があるだけに、イスラム文化や東方文化の窓口として、ドレスデンは異国の芸術文化をのみ込む『エルベのフィレンツェ』とまでいわれる、成熟した都市になったのです。

<ドレスデン国立美術館とは?>
ドレスデン国立美術館は12部門からなり、規模・内容ともに世界有数の美術館の複合体です。あまりにも有名なツヴィンガー宮殿(バロック建築の傑作といわれます)のなかにあるのはアルテ・マイスター絵画館で、15〜18世紀の巨匠絵画が収められています。
また、自然科学の諸機器による数学物理学サロン、東アジアや有名なマイセン産の磁器の収集室、ドイツ・ロマン派をはじめとした19〜20世紀の絵画が集められたノイエ・マイスター絵画館、その他に宝飾品が収められた緑の丸天井宝物館なども有名。なお本展では、各部門から選りすぐりの約200点が紹介されています。

参考サイト

国立西洋美術館 http://www.nmwa.go.jp/index-j.html

展覧会 http://www.dresden-ex.jp/

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