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面白本と美術館・博物館
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◇本を読んで賢くなる◇

このコーナーは、みなさんに「こんな本を読んだらどうか?」というおせっかいな記事を掲載します。ジャンルには特にこだわらず、新刊・既刊にもこだわらず、本屋さんに行けば手に入る本、図書館で借りることができる本を取り上げます。

患者に言えないホントの話

 柴田二郎 著(新潮社刊・新潮文庫) 既刊 税込定価 420円

本書は、新潮社から平成5年に刊行された単行本が文庫化されたものです。値段がお手ごろであるだけでなく、医学関係に特別な知識を持たなくてもスイスイ読めるエッセイになっています。
ただし、こころがほのぼのとするようなエッセイではなく、端的に言って、かなり憂鬱になる部分もあります。それは、著者が大学教育に携わったのちに開業医になったという経歴の持ち主であって、したがって、大学や医者の世界の現実を相当辛らつに暴いているからです。

この本は、読んでいただけるとわかるように、一般の読者だけを対象にに書かれているだけではなく、著者の同業者である医療関係者にも読ませようという意気込みで書かれています。おそらく著者としては、これまでの人生で「憤懣やる方ない」という思いを常に持ちつづけてこられたのでしょう。それが一気にほとばしっているという印象です。
こういう内容の本ですから、医療関係者にしても、医療や医学教育にかかわっていない一般の読者にしても、書かれた内容にやや面食らってしまうところがあるかもしれません。あるいは、この著者の本はもう読みたくないと感じる方もいるかもしれません。・・・それでも、部分的に違和感や反感を感じながらでも、最後まで読んで損のない本ですし、また著者の文章は、最後まで読ませる力を持っています。
医療界の話題は、患者各人に直接影響する面が大きいだけに、診療報酬の引き下げにしても、患者負担の増にしても、また技量不足の医師の増加による医療事故にしても、常にマスコミに大きく取り上げられます。特に医療事故に関しては、これまでは決して表に出されなかった一種の《裏テーマ》ですから、注目度も大きいのです。
医療事故のニュースを読んだり、耳にする度に、われわれ一般人としては「やっぱり良い先生に診てもらわないと」とか「良い先生にコネを作っておかないと」などと焦りを感じたりするわけです。しかしながら、実際には「どういう医師が良い医師なのか?」がわからないというのが現実でしょう。

外科の医師なら、手術が上手い人が良い先生であるとされていますが、さまざまな新技術の開発・代替医療の普及によって、手術自体を上手く避ける医師にも「人気」が出ているようです。
ともあれ、医師自身も含めて、病気や怪我に無縁の人生を送ることは不可能に近いわけですから、こうした医療の現場にいた著者の書いたものは、ある程度読んでおくことは大切です。

<本書の項目>
・精神病開放医療の「狂気」
・"遊び方"教えます「役人馬鹿」
・塩/酒/タバコに関する三大迷信
・医療界7不思議の回答者
・顔を見て病気が悪くなる医者
・眠られぬ夜のためには酒か睡眠薬か
・エイズで儲けている男たち
・これで医療が信用できるか
・医者は本気で医療をやっている積もりか
・ドーピングのどこが悪い
・自然科学で命が救えるのか


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多角分析 食料輸入大国ニッポンの落とし穴

 小倉正行 著(新日本出版社刊) 既刊 税込定価 1,785円

とうとう米国産牛肉の輸入再開が決定されました。これが専門家レベルの意思決定としても正しい判断だったのかどうか、一般の国民にはなかなか知ることもできないのが実情でしょう。
また、中国産野菜の農薬の問題など、他の国からの輸入品にも懸念が残ります。同時に、なんと言っても日本国民にとって考えなければならないのは、食料自給率の問題です。
周知のように、地球温暖化による耕地の砂漠化、地球人口の増加による食料不足、発展途上国の工業化による大気汚染、米国の京都議定書無視(不参加)など、人類全体の水や食料の問題は、もうじっくり考えるという余裕は残されていないテーマです。

そこで、お薦めするのが本書です。本書はいわば、食料輸入に関する問題の概論を述べているもので、一つ一つのテーマを突っ込んでいるものではありません。
農薬による輸入農産物の汚染、検疫体制の空洞化、大きなニュースになった偽装表示の問題、食料自給率低下による危険・・・などを、さまざまな角度から解説しています。自らの「食」もさることながら、いったい子供や孫の世代はまともなものを食べられるのだろうか? ・・・そういう危惧を抱かせる昨今の事情です。
この機会、本書でまず、食料を輸入に依存する国家が抱える「危険性」についてのアウトラインを知ることをお薦めします。

<本書の構成>

第1章 輸入食品の安全性―問われる安全軽視の政府の姿勢
第2章 輸入食品の安全性問題と空洞化する検疫体制
第3章 表示面から見た輸入食品―偽装表示とトレーサビリティ
第4章 フード・マイレージ―地球温暖化とエネルギー消費をめぐって
第5章 物質循環から見た輸入食品―閉鎖性水域の富栄養化と輸入食品
第6章 世界一の食料輸入大国日本―なぜ食料自給率は低下したのか
第7章 日本をとりまく世界の食料事情と輸入食料依存の将来
第8章 食生活から見た輸入食品―スローフードかファーストフードか

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魂の記憶 <宇宙はあなたのすべてを覚えている>

 喰代栄一 著(日本教文社刊) 既刊 税込定価 1,600円

いったいなぜ、魂は不滅なのか? また、なぜ人生には永遠の価値があるのか? こういった「魂」の不滅に関するテーマを科学的に考察するゲリー・シュワルツ氏の考え方を知ることのできる読みやすい本です。内容は、シュワルツ博士の「動的システム記憶」仮説を紹介すると同時に、周辺科学の新しい話題も含め、世界と人間に関する新しいものの見方を提示しています。
私達東洋人にとっては、「魂」とか「気」とか「霊」とか・・・そういう言葉は、どうしても非物質的な響きがあります。超日常的で、超自然的な、良い意味でも悪い意味でも「非科学的」な「精神世界に属するアイテム」と考えがちでしょう。

しかし、精神というもの自体が実は脳の活動であって、ハートは胸にあるのではなく頭にあることを考えると、現代科学でよく理解されていない分野のものごとを単純に「非科学」などというのは、とんでもない独断と偏見でしょう。力学のような「科学的学問」ですら、ある新理論の登場によって、それまで「体系的で科学的」とされていた考え方が、単に限定された条件のなかでだけ通用する「特殊理論」に格下げされたりするのです。
でもとにかく、難しい話を抜きにして、アタマを白くしてこの本を読めば、新しい「ものの見方」というものが一つ身につくかもしれません。それだけでも丸儲けだと思います。

<本書の構成>

第1章 宇宙のシステムは、万物の情報をやり取りする(恋人たちの電子メール返信問題、懐疑論者たちの嘲笑、ほか)
第2章 宇宙の情報は,「光」にのって飛ぶ(情報とエネルギーは一体のもの? コンピュータウイルスという、やっかいな「情報/エネルギー」ほか)
第3章 物質は、すべてを記憶する(ホメオパシーで転落事故から奇跡的に生還した女性、ホメオパシーで視覚を取り戻した医師、ほか)
第4章 世界は、あなたのすべてを永遠に記憶する(ある自叙伝作家からの信じられない電話、移植された「心臓の記憶」ほか)

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犬のためのホメオパシー <犬の病気別ホメオパシーレメディーの詳説>

 ジョージ・マクラウド 著/由井寅子 日本語版監修/塚田幸三 訳(ホメオパシー出版刊) 新刊 税込定価 2,310円

現在、動物たちに対する新たな療法が注目を集めています。特にホメオパシー療法は、英国などの欧州諸国で多くの獣医が実際に診療に取り入れ、大きな成果を上げてきた実績があります。
しかし、残念ながらわが国では、これまで犬や猫など小動物に対するホメオパシー療法に関して、具体的に記述された専門書は少なく、それだけに、犬や猫のためのホメオパシーに関する実務書が望まれていました。
本書は、犬や猫の一般的病態について詳細に記述されていて、ペットオーナーの方に大いに役立てていただける内容となっています。
弊社既刊『ペットのためのホメオパシー』の続編と言っても良い書籍ですので、ぜひお薦めします。

猫のためのホメオパシー 

 ジョージ・マクラウド 著/由井寅子 日本語版監修/塚田幸三 訳(ホメオパシー出版刊) 新刊 税込定価 1,785円
 
 上記の『犬のためのホメオパシー』と同じ著者による、猫のホメオパシー治療についての書籍です。愛猫家の皆さんにお薦めします。

★本書は在庫ありです。BOOKSコーナーの「ホメオパシー出版の書籍取り扱い書店」でお求めになるか、Web書店でご購入ください。また、東京(渋谷区初台・代々木上原<本社内>)・大阪(吹田市垂水町)・福岡(中央区平和)のホメオパシーブックスをご利用ください。


ホメオパシー講演録A 由井寅子の予防接種と医原病入門 

由井寅子 著(ホメオパシー出版) 新刊 税込定価 1,365円  

2005年4月に刊行された『ホメオパシー講演録@ 由井寅子のホメオパシー入門』に続く「講演録シリーズ」の第二弾。
日本初のホメオパシー博士(Ph.D.Hom)である由井寅子氏が、ホメオパシー医学の理論と数多くの臨床経験を駆使して、予防接種の意味を鋭く問います。
そして、予防接種というものの意味を問い、理解するなかで、ホメオパシー医学の基本的な考え方がすんなりと理解できるようになっています。

今や、多くの日本人を蝕む現代病・・・すなわちアトピー、喘息などと予防接種とのつながりはどうなのか? 感情論を排して、徹底的に現場ホメオパスの立場から医原病の秘密に迫り、警告を打ち鳴らします。
これまで絶対善とされてきた「予防接種」とは、いったい何なのかを、根本的に考えさせられる衝撃の講演録です。
既刊『ワクチノーシス』との併読で、ホメオパシー医学についてのより深い理解が可能になるでしょう。ぜひご一読をお薦めします!


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ホメオパシー出版  http://homoeopathy-books.co.jp/


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◇美と歴史にふれる◇

プーシキン美術館展 -シチューキン・モロゾフ・コレクション-

平成18年1月11日(水)から4月2日(日)まで国立国際美術館(大阪市)にて開催

会場住所:大阪市北区中之島4-2-55
アクセス:地下鉄四つ橋線肥後橋駅(3番出口)より西へ-徒歩約10分
     (現在、3番出口は工事中で閉鎖しているため、2番出口をご利用ください)
    :JR大阪駅、阪急梅田駅より南西へ-徒歩約20分
    :JR大阪環状線福島駅、東西線新福島駅(2番出口)より南へ-徒歩約10分
    :阪神福島駅より徒歩約10分
    :地下鉄御堂筋線淀屋橋駅、京阪淀屋橋駅より西へ-徒歩約15分
    :JR大阪駅前より、市バス53号系統で「田蓑橋」下車、南西へ-徒歩約3分
     または88号系統「土佐堀一丁目」下車、 北へ-徒歩約4分

開館時間:午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日が休館です)

本展ではフランス近代絵画の名作、特に印象派の作品が多く展示されます。ですから、ロシアの詩人・プーシキンとは、本展の内容はあまり関係ないのです。  
もともとプーシキン美術館というのは、大詩人プーシキンの生誕100周年を記念して、特別に命名されたということです。美術館に文学畑の人物の名が冠せられるほど、この詩人がロシア人に敬愛されているということでしょう。
ちなみに、プーシキン(1799〜1837)は詩人であると同時に小説家・劇作家であり、ロシア近代文学を確立した人物と言われます。また、決闘によってその生涯を閉じたという人で、実生活ではいかにもロシア貴族のスノッブな一面をもっていたようです。
さて本展では、フランス美術、なかでも近代絵画の分野で名高い作品・・・マティスやモネ、ルノワール、セザンヌ、ピカソ、アンリ・ルソーなどの作品が展示されます。
しかしなぜ、ロシアの美術館にこれらの逸品が収集されているのでしょうか?

ちなみに、世界の三大美術館の一つとして名高いエルミタージュ美術館(サンクト・ペテルブルク市)は、有名なロシアの女帝・エカテリーナ2世のコレクションを基礎に、膨大な数の西欧の美術品を収集しています。
これに対してプーシキン美術館は、ロシア帝政時代の二大コレクターと言われるシチューキン、モロゾフ両氏のコレクションを受け継いでいるのです。この二人は、パリでフランス近代絵画を熱心に収集したロシア人実業家なのです。
このように、大実業家が芸術作品を収集するのは世界的に共通したことで、日本にも「出光コレクション」や「松方コレクション」などがあります(松方幸次郎氏は川崎造船所社長を努めた人。東京の国立西洋美術館は松方氏のコレクションをもとに創立されたのです)。

ちなみに、シチューキン氏はマティスやピカソが好きだったようで、それに対して、モロゾフ氏はセザンヌやボナールを好んだということです。
彼らは、当時の印象派作家の作品だけではなく、まだしっかりした評価も確立されていなかったフォービスムやキュビスムの作品まで、コレクターの眼で見定めていたのです。
その後の1917年のロシア革命によって、この二人のコレクションは国有財産となりました。1948年にはプーシキン美術館とエルミタージュ美術館とに(モスクワ市とサンクト・ペテルブルク市に)二分して所蔵されることになりました。

<参考サイト>

国立国際美術館のホームページ
http://www.nmao.go.jp/japanese/home.html

プーシキン国立美術館(英語・ロシア語)
http://www.museum.ru/gmii/


 

 

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