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面白本と美術館・博物館
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◇本を読んで賢くなる◇

このコーナーは、みなさんに「こんな本を読んだらどうか?」というおせっかいな記事を掲載します。ジャンルには特にこだわらず、新刊・既刊にもこだわらず、本屋さんに行けば手に入る本、図書館で借りることができる本を取り上げます。

●がんは切ればなおるのか
 近藤 誠著(新潮社刊・新潮文庫)既刊 税込定価 420円
 
今や毎日のように、最新の「がん医療」に関する本が出版されています。さまざまな立場の人が、こうして治すべきだ、この方法が一番だ、こんな新しい方法もある、私はこれで助かった…などなど、百科騒乱という感じです。
書き手のほうもいろいろな方がそろっています。有名な人、そうでない人、医師や学者などの専門家、元患者さんや現患者さんなど、実際にがんの恐怖と闘った方、闘いつつある方が多く登場しています。医師であって、患者でもあるといった、条件のそろった(?)執筆者もおられます。
しかし、なかには、いわゆる「健康食品」業界の宣伝用と見られる「出版物」も多く出されるようになって来ていて、キワモノ的な書籍も増えています。

さて、出版物や新聞に掲載された「がん治療」関連の情報、またWeb上の情報など、広く不特定多数に向けて発信された「がん治療」情報の利用を考える際に、1つとても大切なことがあります。
それは、新しい治療法(代替療法も含めて)や、承認まじかの新薬に注目が集まるのは当然ですが、そもそも「どのように治すべきか?」という最も重要な部分の情報を手に入れているのかどうか…ということです。
この病院が、あの先生が…、週刊誌や月刊誌では、毎週のように「名医紹介」が掲載され、いざという時のための「信頼できる医療機関」が名前を連ねています。こういった情報もまた、有力な情報になる可能性を秘めてはいるのですが、その前に必要な情報があるのではないでしょうか。

今でもそうですが、単純に「手術すれば治る」という発想に縛れていることはないでしょうか? あるいは、いろいろな抗がん剤を試してみれば、自分に良いものが見つかるかもしれないと、そう甘く考えていないでしょうか?
あるいは「すべて、お医者さんに任せるから」などと、とんでもない浮世離れしたことを考えていないでしょうか?
この書物を読むと、これまでいかに「がん患者本人」が、自分の運命に対して無力であったか、それをいやというほど感じます。どうやって治すべきか、どうすることが最も良い結果を招来しうるのか? そういった重要な意思決定に必要な情報は、結局のところ、自分で集めるしかないのです。どの病院が良いのか、どの医師が優秀なのか、それはあくまで「治療法」との関係で把握される情報なのです。

残念なことですが、偉い先生が執刀してくれるということだけで大感激して、結構な金額の現金を包んでいく人が多くいます。こういう風習も、病院によっては厳しく禁止しているところもありますが、患者の側が「治してもらう」という意識から抜けられない限り、水面下で続くでしょう。
がんは、誰よりも自分が主人公となって闘う相手です。「有名な先生だから、お任せする」などという他人任せは、やめましょう。「お任せ」は、できれば「すし屋さんのランチ」くらいにしておきましょう。マイホームを建てるときでも、熱心な人は職人の仕事ぶりを監視しています。まして手術室は、第3者が監視していないこともありますし(家族がモニターで見られる病院もあります)、極端な場合には、誰も助けてくれないかもしれない「アウェーの競技場」なのですから。

【本書の章構成】

第1章 がんをそのままにしたらどうなる
第2章 手術の功罪逸見政孝氏の場合
第3章 手術がまねいた死―山川千秋氏の場合
第4章 手術後の合併症・後遺症
第5章 なおったがんは、がんではない?
第6章 インフォームド・コンセント
第7章 医師に手術といわれたら
終 章 あとがきにかえて

★本書は現在、在庫切れです。古書店やWebサイト(ユーズド本等のコーナー)でお求めになるか、図書館で借りてください!


《5月中旬発売!》

ホメオパシー海外選書 真の医学の再発見 -ホメオパシーの新たな地平線-
 ジャン・エルミガー著/小幡すぎ子訳
 (ホメオパシー出版刊)新刊 A5判並製〔336頁〕 税込定価 2,625円

スイス人医師が真摯に追い求めた「真の医学」とは…。そして、彼が到達した「ホメオパシー逐次療法」の中身とは何か? 
大学教育で身につけた「現代医学」によっては、患者を本当の意味では治療できない、治癒させることができないという「現実」に突き当たったエルミガー医師。彼の周囲にいる医師たちの多くはその現実を受け入れ、リッチな生き方を選んだようです。しかし、エルミガー医師を含めて何人かは「真の医学」を、すなわち「患者を完全な治癒に導く医療」をあきらめませんでした。

本書は、単に現代医学の現状を批判する内容ではありません。真に患者を治癒させることができない「現代医学」に失望した著者が、大学時代に教えられなかった「別の医学」を、まさに手探りで身に付けていく道程が、きわめて具体的につづられています。そこには多くの幸運があります。同じスイスのローザンヌに、著者の先達に当たるホリスティック医学の大家がいたことも、大きな幸運でしょう。
さらに、著者が柔軟な頭脳を持ち、東洋医学(鍼)と西洋の伝統医学・ホメオパシーを学ぶことで、生命エネルギーという普遍的な概念を理解し、ヨーロッパ人である彼の頭のなかで「東西文化の融合」が成就したことも、大きな意義があったようです。
なお本書は、現代物理学に関する若干の知識があると読みやすいのかもしれません。しかし、そういった予備知識がなくても、著者の言わんとするところは自ずと伝わってくる内容ですから、心配はいりません。

ところで、著者が「フランス病」と名づけた問題、BCG(予防接種)による「フランス人の劣化」と「フランスの凋落」が、どうも最近のニュースをみる限り当たっているようです。かつて、数学や哲学で世界をリードし、ファッション産業や映画産業は、世界市場を席巻していたフランス。今では、政治家同士が足を引っ張り合うだけで、世界はおろかEU内でも地位の低下が目立ちます。
このように、本書では、国家の運命にも影響を与えるかもしれない「予防接種」の問題にも、鋭く言及されています。

★本書は在庫ありです。BOOKSコーナーの「ホメオパシー出版の書籍取り扱い書店」でお求めになるか、Web書店でご購入ください。また、東京(渋谷区初台・代々木上原<本社内>)・大阪(吹田市垂水町)・福岡(中央区平和)のホメオパシーブックスをご利用ください。


ホメオパシー講演録A 由井寅子の予防接種と医原病入門 
 
由井寅子 著(ホメオパシー出版) 新刊 税込定価 1,365円  

好評の『ホメオパシー講演録@ 由井寅子のホメオパシー入門』に続く「講演録シリーズ」の第二弾です。昨年11月に刊行されましたが、その硬いタイトルにもかかわらず売上好調のため、今回増刷されました。
本書では、日本初のホメオパシー博士(Ph.D.Hom)である由井寅子氏が、ホメオパシー医学の理論と数多くの臨床経験を駆使して、予防接種に鋭く迫ります。読者は、予防接種の意味を問い直し、その実態を理解するなかで、ホメオパシー医学の考え方がすんなりと理解できるようになっています。

今や、多くの日本人を蝕む現代病・・・すなわちアトピー、喘息などと予防接種とのつながりはどうなのか? 感情論を排して、徹底的に現場ホメオパスの立場から医原病の秘密に迫ります。これまで「絶対善」とされてきた「予防接種」の本質とは、いったい何なのかを、根本的に考えさせられる衝撃の講演録です。
既刊『ワクチノーシス』との併読で、ホメオパシー医学についてのより深い理解が可能になるでしょう。ご一読をお薦めします。

★本書は在庫ありです。BOOKSコーナーの「ホメオパシー出版の書籍取り扱い書店」でお求めになるか、Web書店でご購入ください。また、東京(渋谷区初台・代々木上原<本社内>)・大阪(吹田市垂水町)・福岡(中央区平和)のホメオパシーブックスをご利用ください。


●ホメオパシー出版  http://www.homoeopathy-books.co.jp/


◆ホメオパシー出版の売行き好調書籍ご案内(税込価格)
 
〔2005年11月〜2006年4月の6か月間:出荷ベース〕

1位「ホメオパシー in Japan <第3版> 基本36レメディー」1,575円
2位「由井寅子のホメオパシーガイドブックB キッズ・トラウマ <改訂第3版>」1,680円
3位「由井寅子の予防接種と医原病入門 <キッズ・トラウマ基礎セミナー録出>」1,365円
4位「由井寅子のホメオパシー入門 <一般講演録>」1,050円
5位「ホメオパシーの手引きI 小児病」945円
6位「由井寅子のホメオパシーガイドブックDバイタル・エレメント」1,575円
7位「アニマルホメオパシー海外選書 犬のためのホメオパシー」2,310円
8位「由井寅子のホメオパシーガイドブックAバース(出産)」1,470円
9位「アニマルホメオパシー海外選書 猫のためのホメオパシー」1,785円
10位「実用ホメオパシー <医師のホメオパスによる自己治療のための安全なガイド>」1,785円


◇美と歴史にふれる◇


●フランスのアール・デコ展 −生活を彩るガラス作品を中心に−

 2006年4月7日(金)〜7月10日(月)まで、秋田県大村美術館にて開催

会場住所:秋田県仙北市角館町山根町39-1
電話番号:0187-55-5111
アクセス:JR角館駅から徒歩で約15分、武家屋敷から徒歩1分
開館時間:午前10時〜午後5時 
休刊日:毎週木曜日【6月14日(水)・15日(木)・16日(金)・17日(土)は休館】

本館は私設の美術館です。展示内容は、アール・デコの巨匠といわれるフランスの装飾芸術家=ルネ・ラリックの作品を専門に扱っています。
このルネ・ラリック氏(1860〜1945年)とは、自然の美しいシャンパーニュ地方で生まれ、また父親を早くに亡くした人です。技能を身に付けるよう母親から勧められて、16歳で宝飾細工師に弟子入りしました。その彼は、わずか20歳前後で「カルティエ」などの一流宝飾店から仕事を受けるようになるのです。
そしてルネ・ラリック氏は、サラ・ベルナールら有名な女優の舞台アクセサリーをも手がけ、その後は一気に、ガラス工芸の世界へと転身します。

《アール・デコとは?》

19世紀末から20世紀初頭にかけて「アール・ヌーヴォー様式」と呼ばれる、装飾美術の世界での一大ムーブメント(あるいはトレンド)が存在しました。ヌーボー(Nouveau:フランス語)とは「新しい」の意ですから、端的に「新しい芸術」だったわけです。
そのデザインの特徴は、有機的な(植物を思わせるような)曲線の組み合わせであって、素材はガラスや鉄が多く用いられました。また、アール・ヌーヴォーには、当時流行していたジャポニズムの影響があるとも指摘されます(日本美術、特に浮世絵の影響)。
しかしその後、1910年代から1930年代にかけては、今度は「アール・デコ様式」が一世を風靡します。アール・ヌーヴォー様式では、曲線を多用した有機的なデザインが主流であったものが、今度は近代的な都市空間を意識した、より機能的で合理的なコンセプトを重視するようになったのです。したがって、デザインはシンプルで簡潔、大量生産時代の工業的なものになりました。
ちなみに、アール・ヌーヴォー期の代表的なアーティストは、エミール・ガレ、ルネ・ラリック(ともにガラス工芸の分野)、アルフォンス・ミュシャ(絵画・デザインの分野)ですが、ルネ・ラリックは、アール・デコ期まで活躍しました。
このような、アール・ヌーヴォー期からアール・デコ期へと急激にトレンドが変わるなかでも、ルネ・ラリック氏は両時代をまたいで活躍するという偉業を成し遂げました。彼は、1925年のパリ現代装飾美術産業美術国際博覧会(通称「アール・デコ博」と呼ばれる)では、ガラスの噴水『フランスの水源』を制作しています。


<参考サイト>

大村美術館 
http://www007.upp.so-net.ne.jp/lalique/museum/index.html

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