環境・自然治癒力・ホメオパシー ニュートピックス;
食と環境病気と自然治癒力
<strong>トラコ先生inロンドン面白本と美術館・博物館
食と環境 病気と自然治癒力 BOOKS リンク


ドラコ先生inロンドン
5

■第7回 ホメオパスをめざす人たちに

○今回は、トラコ先生に「ホメオパスをめざす人たちへのアドバイス」を中心に語っていただきます。今回もずばり本音で語っていただきます。なおインタビューは、ホメオパシー出版編集部で担当しました。

ついに英国から帰国

編集部
トラコ先生は、英国でホメオパシーに出会って、その後は英国に留まってホメオパシーの勉強をされました。また、ホメオパスとなってからも英国で活動なさってましたね?

トラコ先生
そうです。ホメオパシーの勉強をして、ホメオパスの資格を得たわけです、英国でね。それからホメオパスとして、英国で働いて、私自身が子供も産んだんですよ。

編集部
十年以上滞在して、生活の拠点が英国になると、今度は日本に帰ってくることが面倒になるのでしょうか?

トラコ先生
あまり日本に帰ろうとは思わなかったですね。まあ、一時帰国はするけれども・・・。

編集部
それでも結局、帰国することになったのは、日本でホメオパシーを広げるためだったわけですね。

トラコ先生
そういうことです。日本に一時帰国したとき、思いましたから。「この国にはやっぱりホメオパシーが必要だ! 自分がしなくては」と。

編集部
トラコ先生が勉強していた当時、先生以外には英国でホメオパシーを勉強している日本人はいなかったのでしょうか?

トラコ先生
いなかったですね・・・。私は最初、リージェントカレッジのホメオパシー科でクラシカル・ホメオパシーを学んで、それからCPH(カレッジ・オブ・プラクティカル・ホメオパシー)に移って、プラクティカルの方を学んだわけですけど、周りはだいたい英国のミドルクラスや、そういうクラス出身の進歩派の人たちで、日本人はいなかったですね。

編集部
当時、日本では誰もホメオパシー自体を知らなかった?

トラコ先生
誰もということはないでしょうけど、ほとんどの方は知らなかったでしょうね。もちろん、英国以外の国でもホメオパシーの盛んな国はありますけどね。たとえばドイツでも、フランスでも。そういった国に住んでいる日本人のなかには、ホメオパシーというものがある、昔からある伝統療法だと、それくらいの知識のある人はいたでしょう。医師の左近先生とかホメオパシーを昔から実践している人も何人かいたようです。それから、元レーサーの片山右京さんなんかも知っていましたね。

編集部
自分で本格的に勉強する人は、まずいなかったでしょうね。言葉の問題もあるでしょうから。

トラコ先生
当たり前だけど、日本語のテキストがない。それどころか、英語でも大昔の英語、シェークスピアの時代のような万葉英語とか、ラテン語、ギリシア語・・・。

編集部
そうですか。たしかに、昔のことになるとラテン語も出てくるんですね。

トラコ先生
そう、最初のうちは、何度もやめたくなった。授業を聞いてもわからない、本当に挫けそうになったんです。

編集部
普通に、ただ外国の大学に留学しても大変です。授業について行くこと自体が厳しい。それが、日本でいえば源氏物語を読むような、そんな難しい本を、外国語で読むというのはつらいですね。


恩師との出会い

トラコ先生
でも、幸運な出会いがありました。2番目の学校、カレッジ・オブ・プラクティカル・ホメオパシーで出会った恩師が、私を励ましてくれましたから。

編集部
そうですか。その方は、英国ではかなり有名な先生でしょうか?

トラコ先生
もちろんそうです。もう、英国ホメオパシー界のなかではカリスマ的な方ですよ。その人が「私を待っていた。やっと来てくれた」と言ってくれて・・・。

編集部
それは嬉しいですね、トラコ先生も。

トラコ先生
しかも学長ですからね、その方は。まあ、それでがんばったわけです。そういう出会いは、人生で大きな意味がありますね。

編集部
いろいろな影響も受けられたのですか?

トラコ先生
学長は私に「トラコ、君が日本にホメオパシーを根づかせる人だ。君がやらなければ、日本人はホメオパシーの恩恵は受けられない」と、そう言ってくれました。

編集部
そこまで期待してもらうと、嬉しいですけど、プレッシャーにもなりますね。


ホメオパスをめざす人へ

トラコ先生
とにかく今は、HMA(英国ホメオパシー医学協会:英国政府公認の団体)認定のRAH(ロイヤル・アカデミー・オブ・ホメオパシー)が日本にあるんです。私が、1997年に創立したんですけど、そこで勉強ができる。日本語のテキストもある。

編集部
そうですね。しかも、東京だけではなくて、大阪校と福岡校があるわけですね。

トラコ先生
そうですよ。少なくとも、私のような言葉の苦労はあまりない。日本語で勉強してもらえるし、海外のホメオパシー情報も随時入ってくる。

編集部
海外ジャーナルの『ホメオパシック・リンクス』日本版も、今年に入って創刊しましたね。

トラコ先生
それに、海外の一流ホメオパスの講義も、日本で受けられる。つい先日も、オランダからジャン・ショートンが来てくれました。東京校で講義して、大阪と福岡にも中継しました。

編集部
そうですね。やる気さえあれば、勉強する環境はできていますね。

トラコ先生
そうなんですよ。多くの方に、ホメオパシーを学んで欲しい。この、薬漬け医療でくたびれ果てた日本人を救うのは、私たちの使命ですよ。

編集部
そうですね。多くの本で、あるいはテレビの番組でも、現在の日本の医療が抱える問題が、本当に底なしと思えるほど書かれ、報道されています。

トラコ先生
もともと日本人は権威に弱すぎるからね、偉い先生が言ったから、有名な先生だから・・・とか。ヨーロッパ人はもっと個性がありますよ、悪い面もあるけど。自分が納得しなければ、安易に手を出さない。

編集部
たしかに、彼らはシビアですね。名刺だけで、会社名だけで信用しない。

トラコ先生
そういうなかで、ホメオパシーは200年以上も生き残ってきた。英国、フランス、ドイツ、インド、ほかにもホメオパシーを利用している国民がいるわけです。だから、私たち日本のホメオパスは、もっともっと勉強して、日本人のためのホメオパシーをさらに発展させないといけない。

編集部
やはり風土とか、いろいろな事情は国によって違いますから。

トラコ先生
そうです。日本の風土にあったレメディーもあるでしょう。それに、世界で最も薬害を被っているのが日本人かもしれない。それを救うのは、日本人のホメオパスですよ。そして、立派な次世代を産み育てる女性たちのためにも、ホメオパシーが必要なんです。

編集部
ホメオパスの仕事は、認定資格をとっても、それからもずっと勉強ですね。どんな職業もそうでしょうが・・・。

トラコ先生
それはもう毎日、新しい人が来るでしょう。そこに新しい経験が生まれる。常に勉強する以外に、自分の役割を果たすことはできませんよ。

編集部
本日はどうもありがとうございました。

このページのTOPへ

Copyright©2004-2005 日本ホメオパシー医学研究会 All rights reserved.