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食と健康
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◇食と免疫力

今や書店の家庭医学コーナーに行くと、「○○先生の美肌力」とか「○○に勝つ免疫力」といった本がギッシリ並んでいます。
また、健康ブームと言われ続けるなか、どこかで「免疫力」に結びつくタイトルをもつ本がとても多いようです。
このように、ここ数年来「免疫力」に関心や注目が集まっていることについては、次のような背景が考えられるのではないでしょうか。

○名著『免疫の意味論』(多田富雄 著/青土社)などの書物が、医学界の外の普通の読者からも高い評価を受け、それにつられるように免疫学者の出版物が増えた。

○薬物依存の医療に対して、患者からも医師からも疑問の声が上がるようになった

○特に末期ガンやアトピー性皮膚炎などの治療で、従来の手法に限界が見えた
 ⇒抗ガン剤の有効性、ステロイド剤への疑義など

もともと日本における漢方医学や、その先生である中国医学(中医学)でも、病気になる前に「免疫力」を働かせて、自分の力で健康を維持しようという考え方です。 西洋の伝統医学であるホメオパシーでも、自分の内部に「気づき」を与えて、バイタルフォースを正常化・活性化する、自分の免疫力(自己治癒力)を信じる方法です。
こうして見ると、人類は洋の東西を問わず、自分のなかに病気を治癒する力があるという真理に、ずっと以前に気づいていたわけです。
そこで今回は、その免疫力を高める「食」というテーマで、身近な食生活の工夫をご紹介しようと思います。


免疫力を弱らせる一因はストレス

ご存じのとおり、ストレス(いわゆる精神的ストレスの意味、以下同)と病気の関係は、新聞・雑誌でも、テレビの健康番組でも、かなり頻繁に扱われていますから、まったく知らない方はいないでしょう。
どんな病気も、その人の免疫力が下がったすきをついて重度化(重篤化)すると言ってもいいのですが、その免疫力を弱体化させる大きな原因の一つが「ストレス」なのです。
しかし、ストレスと食べ物との間に、何か重大な関係があるのでしょうか?
そこでまず、ストレスがいかに私たち人間のからだに悪影響を与えるか、それを考えましょう。

私たちの生命活動は、神経系(自律神経系)と免疫系、さらに内分泌系という三つのシステムの組み合わせでコントロールされています。

□自律神経系は、呼吸や血液循環を自律的に制御します
□内分泌系は、各種ホルモンを駆使し(血液中にホルモンを分泌)、各器官の機能を調節してくれます
□免疫系は、外部からの侵入した異物(細菌やウイルスの侵入)に対し、攻撃を加えてくれます

免疫系がストレスの影響で弱体化すると、すなわち、リンパ球(細胞障害性T細胞)やNK細胞(ナチュラル・キラー細胞)が活性を失うと、自己治癒力が思うように機能しないことになります。
すると病気になりやすい、また病気にかかると重篤化しやすい、危険な状態になります。


免疫力を維持するには?

結論から先に述べると、ビタミン、ミネラル、タンパク質を豊富に含んだ食生活に気を配りましょう。
以下、要点をまとめます。

@良質のタンパク質
ストレスに負けないで免疫力を保つには、やはりタンパク質が大切です。人間はストレスの下にあるとき、生きるのに必要とされるエネルギー量自体が増大して、タンパク質が急速に消費されるのです。
ですから良質なタンパク質を補給して、パワーを充填しましょう。

AビタミンB1
ビタミンB1は、糖質を分解してエネルギーに替える働きがあります。ですから、このビタミンが不足すると、からだに疲労物質がたまってしまいます。そうなると、ますますストレスが大きくなりかねません。

BビタミンE
ビタミンEは血行を良くし、活性酸素を押さえ込む働きがあると考えられます。

Cカルシウム
カルシウムは、神経の高ぶりを鎮めます。  


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