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病気と自然治癒力

私たちは普段、からだの調子が悪い時、あれ病気かな? 病院に行ってみようかな? そんなふうに考えます。この時、自分のからだの調子が悪いと感じるのは、何らかの「症状」が現われているということです。
それでは、この「症状」とは何でしょうか? それは、悪い細菌やウイルス、外部からの物理的圧迫や傷害に対して、自分のからだが「反応」していることです。でも「反応」とは何でしょう? 何か重大な意味があるのでしょうか? 何らかの目的のために、この「反応」が現われてくるのでしょうか? そうです。単純化して言うと、あなたのからだが「今、がんばって治してるから」と教えてくれているのです。それでは、いったい「誰」があなたのからだを治そうとしているのでしょうか?
その答えは、自己治癒力(自然治癒力、バイタルフォース)です。このチカラがなければ、擦り傷も治りませんし、風邪をひいただけでも大事になりかねません。まさに、生きて行くために必要不可欠な力です。

●自己治癒力の柱は免疫系

そもそも人間のからだは、神経系(自律神経系)・免疫系・内分泌系(ホルモン系)の三つのシステムで、まさに神業と思えるくらい巧妙にコントロールされています。神経系の働きで「血液の循環」や「呼吸」などが自律的に(いちいち命令しなくても)行われます。また、免疫系の働きで、外部から体内に入った「細菌」や「ウイルス」を認識して、徹底的に攻撃を加えます。また、内分泌系は「ホルモン」という伝達物質を作り、これを血液中に分泌します。その目的は、特定の標的器官や内分泌腺の働きを調節するためです。このように各システムが協力して、私達のからだ全体の活動をコントロールして、調節しているのです。なお付け加えると、神経系は比較的早く反応するのに対し、ホルモン系はゆっくりと効果を及ぼします。そのかわり神経系の反応は、その効果の持続時間が短く、ホルモン系は持続時間が長いと思われます。さて、本題の「自己治癒力」の方に話を戻します。
私達のからだのシステムのなかでは、免疫系はどう位置付けられるのでしょう? その答は、いわゆる「防衛隊」です。まさに、外敵の侵入に対して真っ先に行動を起こす「防御システム」なのです。ですから、免疫系は自己治癒力=バイタルフォースの柱として、実に大切なものなのです。

●自己治癒力で病気に打ち勝つ
ところで、自己治癒力(自然治癒力)という表現から、多くの方は「からだのなかで自然に働いて、自然に治してくれる」と考えてしまいそうです。たしかに、私達がいちいち「さあ治れ! おれのからだを治せ!」と念じる必要はありません。しかし、私達が何もしなくていいかというと、そのあたりが微妙です。それについて説明しましょう。
実は近年、心理状態と免疫力についての研究が進み、ストレスが免疫力を弱める方向に働くという意見が強まっているのです。くだけた言い方をすれば、こういうことになります。すなわち「くよくよしてると、治るものも治らない」と。そうなんです。ずっと昔から言われていることが科学的に証明されつつあるだけなんです。面白いものですね。やはり昔から伝わる言葉には、伝わるだけの値打ちがあるようです。さて、免疫系の働きと(心理的)ストレスの関係ですが、免疫力のパワーは、それほどまでに精神・心理的状況に左右されるのでしょうか?
たとえば、多くの人が身近にこんな話を聞いています。

「あと1年くらいは大丈夫と思っていたのに、3ヶ月しかもたなかった」 

「母は、医者からあと半年と言われたのに、もう10年以上生きてます」

末期がんの患者に代表される重い病と闘った人々の生還話が、看病した人々の言葉が、説得力を持って耳に入ります。誰もが、これらが作り話ではないことを知っています。「絶対にあきらめるな!」「医者の言うことなんかほっとけ! 自分を信じろ!」 
それにしても、いったいどうして医師の見通しが大きく外れてしまうのでしょうか? 
それは、医師が主に「治療の経緯」を見ているからです。この薬では、この手術の結果は…で頭がいっぱいですから、患者の持つ精神力や自己治癒力の強さを判断できないのではないでしょうか。しかし、実はそこが大切なのです。医師もお手上げで、手術もできないような状態になった末期がんの患者がなぜ生還できるのか?神様や仏様を前提にしなければ理解できないような現実ですが、人間が本来持っている自己治癒力の存在を考えれば、理解できることです。結論になりますが、まず自分を信じるところから、病気との戦いは始まるのではないでしょうか? 
医師や看護士は、神や仏ではありません。どうせ信じるなら、自分のチカラなのです。 



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