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病気と自然治癒力
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◇ お肌の手入れ*化粧品で大丈夫? ◇

やっと9月になりました。しかし、まだまだ夏が終わったともいえません。秋雨前線が早めに活動しなければ、また、台風が近づいてこなければ・・・太陽はサンサンと照りつけ、けして涼しい日ばかりではないからです。
さらに、このところの温暖化傾向で、気温も9月にしては高くなる日が多くなっているようです。それに加えて、大都市のヒートアイランド現象によるのか、都市部では特に、夏が昔よりずっと長くなっている気がします。
そこで今回は、残暑の時期に元気の象徴である『ツルツル美肌』をどうやってキープするかを考えます。


●8月後半〜9月は体調が崩れる時期

日本の多くの地域では、6月にもなると「暑い」と感じる状態です。それも、一部の地方以外ではカラッとした暑さではなく、ムッとするいやな暑さです。ときどき梅雨寒と呼べるような日があるにしても、湿度の高さを考えると「快適」といえる日はほとんどないでしょう。
たとえば、日本列島の太平洋側では、5月〜10月は「湿度60%以上」の日が続きます。もちろん、湿度70%〜80%台になる日も相当あります(雪の多い日本海側では、冬でも湿度が高い)。そして普通の人は、この湿度なら「気温25度」で、もう「夏バテ」の条件が整うと考えられています。
このように、湿度が異常に高い「日本の夏」は、誰でもバテやすい独特のいやらしさをもっていますから、疲れが溜まりやすいのです。

さて、7月後半に梅雨が明けると、再びガンガンと太陽が照り続けます。そして、8月のお盆休みの頃になると、それまでがんばり過ぎた人達が「夏バテ」でフラフラの状態になっています。
それでも、ゆっくりお盆休みが取れる人はここで一息です。逆に、せかせかと忙しく実家に帰ったり、無理なスケジュールで海外旅行に行ったりすると、さらに疲労が重なります。
もうそうなると、相当なバテバテ状態に陥るわけです。このように「疲労が蓄積された」状態になると、一日や二日ぐっすり眠ったぐらいでは、疲れを取り除くことはできません。

《「夏バテ」については「食と健康」8月トピックスを見てください》
http://health.homoeopathy.co.jp/food/topics.htm

9月に入り、ただでさえ『夏バテ気味』のからだに、残暑がネットリと覆いかぶさってくると、もうダウンですね。昔から「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、実際には、秋分の日を過ぎても太陽はギラギラ照り続けます。
疲労が溜まって肉体的にきつくなると、当然のこととして、精神面にも跳ね返ります。肉体疲労は大きな「ストレス」となって、精神状態に影響を与えます。
 ※ 実際に9月になると、登校拒否や出社拒否が増えるという調査結果もあるようです。

そして、疲れが溜まるということは、結果として《免疫力=自然治癒力が低下している》ということです。そうなると、感染症に対して弱くなる(病原性微生物を免役力で防げない)、精神的ストレスにも耐えられなくなる(すでに「蓄積疲労」のストレスを受けている)のです。
当然、ここ一番! からだも心も踏ん張ることができません。ですから、うつ病になるといった現象も多くなります。
 

●「疲れ」は顔に出る!肌に出る!

ところで女性の場合、疲労がてきめんに「顔に出る」また「肌に出る」傾向があるようです。男性の場合も、目の下に隈(クマ)ができるようなことはありますが、女性はもっと全体的に現れます。
地の色はともかく、肌荒れ、目の下の隈、肌のたるみ、お化粧がうまくのらない・・・など、はっきりしたサインが出ます。
男性の場合は、疲れを自覚できないケースや、酒の力でごまかすケースもありますが、女性のからだはむしろ、男性よりも正直です。疲労が蓄積すると、女性ホルモンの分泌(内分泌系)が乱れます。免疫力=自然治癒力(免役系)の低下、自律神経(神経系)の変調が生じることも多いようです。
逆にみれば、顔や肌などの目立つ部分にサインを出すことで、からだが「早く元気を取り戻したい!」とアピールしているのです。それだけ、神様は女性を大切にしているのかもしれません。
 ※ たしかに「突然死」は、男性が女性より圧倒的に多いのです(男性の突然死は女性の約2倍>突然死:発症してから24時間以内に死に至る場合を突然死と定義)。

とにかく、若さを失った「老け顔」の苛立っている女性、これは「何もやる気のない加齢臭プンプンおじさん」と同じくらい困りものですし、何よりも自分自身にとって不幸なことです。
疲れがずっと顔に出ているとか、肌が荒れたままとか、そういう状態は一刻も早く改善しなければいけません。前述したように、これは「疲労蓄積」のサインなのですから。


●若く見られるために必要な要素

たしかに、男性の感覚からすると、「お肌がどうのこうの? そんなことは大した話ではない!」というところですが、実はその男性も、年齢を重ねると自分の顔のシワを気にしはじめます。
それは当たり前で、自分の顔を鏡で見たときに、「肌につやがあるなあ」と思うか、反対に「もう年だなあ、しわだらけだ」と思うか、男性でも女性でも感じることは同じはずです。
ただ違うのは、女性の方が男性よりずっと早い時期に「肌の衰え」を気にしはじめることでしょう。ちなみに「肌の衰え」そのものは、20代から始まります。

ところで、人は40代、50代と・・・年齢を重ねるにつれて、若く見える人と老けて見える人との、個人差が広がってきます。服装でカバーしようとしても、どうにもならない差が生じています。
必ずしも若く見えることが良いと決め付けることはありませんが、健康的で活力に溢れる人物に見られて困ることもないでしょう。もっとも、大人の男なのに幼稚に見える場合、それはむしろ「若く見える」というより、精神面で大人になっていないトッチャンボウヤです。
また、男性はやたら若く見えるよりも「渋い感じの方がいい」という意見が男女ともにあり、それはそれで説得力もあるのです・・・。しかし、いったいどうして、人は若く見えたり、老けて見えたりするのでしょうか? 

<若く見えたり老けて見えたりする原因は?>

@顔のかたち(若く見える顔立ち・老けて見える顔立ち)  
A毛髪の状態(毛髪の量・白髪の状態・髪型)
Bその人の醸し出す雰囲気(人生をどう生きてきたかを反映)
Cお肌の状態(栄養状態・経済状態・健康状態など多くの要素を反映)

@とAは、個人の努力だけでは如何ともしがたい面があります。しかしBとCは、個人の努力や創意工夫が、ある程度まで結果を出してくれます。そういうことで、若く見られたいという方は、やはりBとCの部分で集中的にがんばらなければなりません。
ただし、一生懸命ビタミン剤を飲んで、あるいはサプリメントを飲んで、高価なスキンケア商品を買うというのでは駄目です。なぜなら、からだの内側から本当に元気にならなければ、肌がきれいになることも、顔が生き生き輝くこともないからです。
大切なことは、真に健康なからだを作り、結果として若く見られるような人間になることです。そこで以下、元気なお顔とお肌を取り戻すこと、本当に健康になることについて考えます。


●《肌の衰え》は『新陳代謝の衰え』なのです!

前述したように、日本の夏は高温多湿です。毎日、ダラダラ汗をかきます。すると、その汗とともに、ビタミン類やミネラル分も体外に出ていきます。
また、喉が渇くので水分を補給しますが、やや摂り過ぎる場合が多く、食欲がないために、やたらと口に入りやすいもの(フルーツ・お菓子・麺類など)に手が伸びます。
ということで、結果としてタンパク質やビタミン類・ミネラル分など、からだに必要な大切な栄養分が不足。夏の疲労が蓄積されて、からだも心も機能が低下、からだが重い、やる気が出ない、集中力が続かない・・・、その上に「栄養不良」とくると、もうお手上げですね。いくらお化粧でごまかそうとしても、お肌は正直にSOSを出してきます。
この時期のお肌は、5月以降の強い紫外線を浴びて疲れています。9月の日差しも弱くはありません。ですから、ただでさえ元気なからだが必要な時期なのです。
では、ここで具体的に「元気」の意味を考えましょう。いったい、どういう状態が元気なのでしょうか?

私たち人間のからだは、突き詰めると「細胞の集まり」です。よく知られるように「60兆個の細胞」が集まっています。そして、人間のからだのなかでは、日々新しい細胞が生まれ、古い細胞は死んでいきます。
細胞の生と死、そのサイクルはすべての組織で同じということではありません。たとえば、腸の内壁の細胞などは数日おきに再生しています。古くなった組織は便として排出され、量としては、大便の「3分の1」又は「4分の1」を占めるといわれます。

【細胞再生のサイクル】
 心臓の細胞:22日
 胃・腸の細胞:5日
 肌の細胞:4週間 (一般的な数字です:年齢が若いほどサイクルは短い)

人体の内部では、いかにものすごい生命活動(細胞レベルでの生と死)が営まれているか・・・このような細胞の「再生」を、一般的に「新陳代謝」とか「代謝」と呼びます。
ですから、この細胞が「生まれ変わる」活動、すなわち「新陳代謝」が活発であれば、われわれは「元気」だということです。なぜなら、あらゆる組織で、新しい細胞がどんどん生まれているからです。
 * そもそも「新陳代謝」とは、古いものが去っていき、「新」しいものがこれに「代」わること。変な比喩ですが、人事が滞っている会社は、やはり沈滞ムードで業績も悪いでしょう。

人のからだでも、古い細胞が消えて新しい細胞に入れ代わることで、組織は活性化します。細胞がすぐに新しくなり、組織が活性化しているということは、健康(元気)であることを意味するのです。
さて、ここで「お肌」の話題に・・・実は、お肌の状態は、その人の新陳代謝がどれだけ活発であるかを表します。新陳代謝がうまくいかないと、古い細胞が残り、老廃物が排出されにくいのです。そうなると「角質層」が厚くなり(皮膚がゴワゴワ=肌荒れ)、さらにニキビやシミなどにもつながります。
 * 角質とは、表皮細胞が死んで重なってできた層状のものです。

では、どうすれば「ツルツルお肌」を回復できるのでしょう? その答えはもちろん、元気になることです。からだの内側から、本当に元気になることです。
元気な赤ちゃんの肌は、どうしてピチピチしているのでしょうか? それはもの凄いスピードで細胞が生まれ変わっているからです。
ですから、ツルツルのお肌を手に入れるには、やがり《新陳代謝》を活発にすることです。

新陳代謝を活発にするには、まず次のことに注意しよう。

@食事を欠かさない(特に良質なタンパク質)
Aビタミンや必須ミネラルの摂取(特に食品から)
B血行を良くする(運動・入浴)
C良質な睡眠(睡眠で免疫力が高まる・睡眠中に組織の再生・補修が行われる)

とにかく、ツルツルの「美肌」を作るには、十分な栄養と睡眠が必要です。しかし人によっては、いくら良い食事をしても、その栄養素がうまくからだに吸収されないことがあります。
その理由の一つは、体内で「ミネラル」や「微量元素」などが不足していることが考えられます。


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