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病気と自然治癒力
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電磁波過敏症(その1)◇

電磁波過敏症は、まだわからないことが多い病気だと考えられています。いってみれば先輩格(?)の「化学物質過敏症」自体、最近になってやっと研究が進められるようになって、その延長線上にあるともいえる「電磁波過敏症」の場合、日本ではまだ世間的にも認知されていないようです。
より一般的にも、この「過敏症」というものをどう位置づけるか、はっきりしない面があるようです。たとえば「花粉症」も「化学物質過敏症」に含めたほうが合理的ではないかと考える人もいます。それは、花粉(原因物質)に対する過敏な反応のしかたが似ているからでしょうか?
もっとも花粉症の場合には、スギやヒノキなどの花粉に対して、からだの免疫機構が過剰に反応する自己免疫疾患です。それに対して、化学物質過敏症は自己免疫疾患ではなく、自律神経の異常によるものと考えられています。・・・そうなると当然ですが、いわゆる「自律神経失調症」に似た症状が現れると推測されます。
そして、この自律神経失調症というのも、わかったようなわからないような言葉です。いわゆる不定愁訴(明確な病因が特定できない、表れたり消えたりする不安定な不快症状)の症状の全体を指してこの病名を使う人も多いのです。まったく意味不明だけれども、よく使われる言葉です。
また最近、化学物質過敏症が進行して重度化すると、電磁波過敏症を併発する傾向が強いと指摘され、実際にそういう患者さんが多いと思われます。・・・今回は電磁波過敏症という病気の輪郭をみてみます。


●いったい電磁波とは何か?

ところで「電磁波」という言葉も、わかったようでわからない言葉の一つといえるでしょう。そこで「電磁波」とは何か? 用語集や辞書などで調べてみると、次のような定義が一般的です。

『電磁波とは、電界(電気の作用が働く場)と磁界(磁石や電流の周りにある力の場=磁場)が相互に作用して組み合わさり(電磁場をかたち作り)、電磁場の変動が「波動」として空間中を伝播するときに、これを「電磁波」と呼ぶ』

しかし、これでもよくわからないのが実際のところでしょう。とりあえず今は、電磁波とは何らかの「波」だと単純に考えましょう。さらに、電波も光もみな「波動」なので、ひっくるめて「電磁波」と考えましょう。その進む速さは光速です(毎秒:約30万キロメートル=1秒間に地球を7周半できる速さ)。


●どんな症状が出るのか?

電磁波過敏症による症状に最初に気づいたのは、米国の医学者ウィリアム・レイ博士といわれています。そして、この「電磁波過敏症」という病名も博士によって命名されたのです。そして彼は、テキサス州ダラス市の環境医学センターで電磁波過敏症の患者たちの治療に従事するうちに、化学物質過敏症と電磁波過敏症との間で併発傾向が強いことに気づきました。
要するに、化学物質過敏症と電磁波過敏症は、やはり同時にやってくる傾向が強いのです。レイ博士は、その確率を80パーセント前後とみたようです。
このようなこともあって、電磁波過敏症の症状が化学物質過敏症の症状として一括りにまとめられるケースが多いのです。

さて電磁波過敏症は、具体的にどういった症状から始まるのでしょうか? 
 
⇔一般的な傾向としては、最初に目や顔面の皮膚、さらに神経など、頭部、特に顔面周辺で症状が多く出る

ここで、レイ博士が確認したとされる症状を、部位や内容別に以下に列挙します。

《ウィリアム・レイ博士による「電磁波過敏症」の13の症状分類》

1. 視力障害、目の痛み、目の奥が疼くような痛み
2. 皮膚が乾燥する、皮膚が赤くなる、湿疹
3. 鼻づまり、鼻水
4. 顔がほてる、むくむ、顔面の湿疹、ピリピリ・チクチクした不快感
5. 口内炎、歯周病、口腔内がメタリックな味がする
6. 歯や顎の痛み
7. 粘膜の乾燥、異常な喉の渇き
8. 頭痛、短期的記憶喪失や鬱(うつ)症状
9. 異常な疲れ、集中力の欠如
10. めまい、耳鳴り、気を失いそうな感覚、吐き気
11. 首筋や肩コリ、腕の筋肉や関節の痛み
12. 呼吸困難、動悸
13. 腕や足のしびれ、麻痺

最初はいわゆる不快感であっても、症状が先に進むと、しつこい疲労感や抑鬱(よくうつ)感を伴う頭痛、短期的な記憶喪失、さらには突然の失神、手足の麻痺などの重い症状が現れるようです。
いわゆる神経症や鬱(うつ)病などと誤診されたりすることも多いようですし、女性の場合には特に、更年期障害と「診断」される傾向があるようです。


●花粉症にも悪影響!?

日本国内で化学物質過敏症の専門外来をもつ数少ない医療機関の一つ、北里研究所病院(東京都港区)には、化学物質過敏症に苦しむ多くの方が訪れています。あるいは、自分を苦しめている病気がいったい何なのかがわからないという方も検査に訪れているようです(要予約)。
その北里大学では、動物実験を行って、電磁波を浴びている時間が長いほど「スギ花粉症」の症状が悪化することを突き止めました。これはまさに示唆的です。

花粉症といい化学物質過敏症といい、この電磁波過敏症といい、要するに根っこは同じなのかもしれません。さまざまな症状があって、それに対していちおうネーミングがされても、私たち人類は今や、化学物質がどっぷり詰まった巨大なドームのなかで生かされているに過ぎないのではないか? そういう感慨をもたざるを得ないのです。
実際に巷では、「抗菌グッズも有機栽培も、空しい抵抗かもしれない」という声があります。なぜなら、人が体外から有害物質を吸収する場合、その大部分が空気中から体内に入る(呼吸器を通じて入る)とみられているからです。
そうなると、われわれは常に、半導体工場で働いている人が着ているような服を着て、もちろん頭には宇宙飛行士のヘルメットのようなものをかぶるのでしょうか? たいへんな情況です。もう「アンドロメダ病原体」という映画を思い出してしまいます。


●どんな電気製品・場所が危険か?

ここで、電磁波過敏症の場合に気をつけなければならない電気製品と場所を、いくつか例示してみましょう。

@携帯電話⇒なるべく頭部から離すように
A設置電話(コードレスも含めて)
BパソコンなどOA機器
C冷蔵庫
D螢光燈
E洗濯機
Fヘアドライヤー
G配線のコード
Hオーディオ機器
I変電所の近く
J高圧線の下

これ以外にも、電車内、乗用車内など、乗り物にも注意が必要になります。


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