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病気と自然治癒力
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◇今、注目の物質/アディポネクチンの働きを知ろう◇

近ごろ目にする「アディポネクチン」という、やや覚えにくい言葉についてですが……すでにその意味をご存じの方もおられるでしょう。これは、いわゆる『メタボリックシンドローム』にとても密接な関係のあるタンパク質で、実は、私たちの健康にとってかなり重要な物質であることがわかってきました。
このアディポネクチンですが、もともと「アディポ」は「脂肪」の意味で、また「ネクチン」は「くっつきやすいもの」という意味だそうです。覚えにくいわりに、とてもわかりやすい物質名ではあります。
それではいったいアディポネクチンは、私たちの体内でどのような働きをしているのでしょうか?


●脂肪細胞から善玉が?

中年男性にとっては、まさに「恐怖の大王」でもある『脂肪』ですが、実は最近いろいろと新しい事実が判明しています。そこで、ここでは以下、新しく判明したこと、新たに唱えられるようになった説などを中心にご紹介します。
これまで一般に、脂肪細胞は、ただ脂肪(「中性脂肪」のこと。以下、単に『脂肪』と表記)を蓄積する場所であると考えられてきました。要するに「脂肪の貯蔵庫」というわけです。しかし最近になって、脂肪細胞から「アディポサイトカイン」という生理活性物質が分泌されていることがわかってきました。すなわち、体の働きを良い方向に導いてくれる物質です。
実はこのアディポサイトカインは、便宜的に善玉と悪玉に分類されますが、この善玉のほうこそが「アディポネクチン」なのです。それで、なぜ善玉かと言うと、このアディポネクチンは動脈硬化を予防する方向に働いているらしいからなのです。

《さまざまな脂肪》

もともと、食事で摂取されて、その後すぐに何らかの活動のためにエネルギーとして消費されずに「余った部分」は、一時的に腸間膜に保存されます。さらにまだ消費されないと「脂肪」として貯蔵されます。ところで、よく知られているように、人体には「皮下脂肪」と「内臓脂肪」があります。この2つには大きな違いがあって、その違いを簡単に示すと次のようになります。

@内臓脂肪 

内臓間のすき間部分に蓄積される脂肪のことです。言葉のイメージからすると、各臓器にべったり張り付いているような感じですが、実際には臓器それ自体に付着するわけではありません。この内臓脂肪とは、食事で摂取した栄養素からできるだけ多くのエネルギーを蓄積して、次に食事をとるまでの間、エネルギーが切れないように貯蔵しているものと言えます。また、この脂肪は【たまりやすく、減らしやすい】ですから、ダイエットの効果が現れやすい部分と言えます。

A皮下脂肪
  
皮膚表面の上から順番に、表皮、真皮、皮下組織、と呼ばれる層があります。そして、皮下組織の多くの部分を占めるのは「皮下脂肪」です。この皮下脂肪の本来の役割とは、皮下組織に常に一定量の脂肪をたくわえて冬の寒さをしのぐことで、さらに女性の場合には、出産への備えともなります。


このような脂肪ですから、あまりにもたくさんあると困るのですが、必要な程度になければまた困るのです。そのあたりをさらにくわしく、次にみていくことにします。


●高脂血症の先には動脈硬化がある

血液検査をして、血中の中性脂肪値やコレステロール値が基準より高いと、あなたは「高脂血症」ですね、と診断されます。中年ともなると、多くの男性は「コレステロールが・・・」とか「γ(ガンマ)-GTPが・・・」といった話題でもちきりになるのですが、みんながそうだから大丈夫というわけにはいきません。この高脂血症が高血圧症や糖尿病と重なったり、肥満症を合併してしまうと命取りにもなりかねないのです。
なぜなら、そのような状態におちいった人というのは、多くの場合、さまざまな虚血性疾患(心疾患・脳卒中)の入り口となる「動脈硬化症への道」を突き進んでいると思われるからです。

《動脈硬化の原因》

虚血性疾患、すなわち循環器系の病気に深く関わる動脈硬化というのは、どうすれば防げるのでしょう? 実は、この病気に関するさまざまなことは、完全には解明されていません。しかしながら、分子生物学などの各学問領域での進歩が、少しづつ確実に研究成果を挙げているようです。
もともと、発症の引き金になるのは、血管内壁の最も内側の細胞(内皮細胞)が傷つくことではないか、という意見がありました。その傷ついた内皮細胞に、ある種のコレステロールが付着して、そこから動脈硬化になってしまうというのです。コレステロールが付着して内皮細胞が厚くなる、または、血管が硬くなるなどして、かなり弾力性を失なってしまった状態が動脈硬化症です。

《脂肪が血管中に流れ出す》

脂肪細胞に脂肪がいっぱいにため込まれた状態で、さらに食事などの栄養摂取で脂肪分が入ってくると、内臓脂肪としてはもうたくわえることができなくなり、それが血管内に溢れ出します。もう限界を超えていて、とても貯蔵できないということです。そうなると、血液中は高中性脂肪の状態になります。
しかも、大きくなった内臓脂肪からは「糖尿病」などの原因になる悪玉物質が出て血糖値を上げます。そうすると、高血糖になります。こうなるともう動脈硬化症の疑いが濃厚。血管内で血栓などができやすくなりますので、虚血性疾患の可能性が高くなります。

《脂肪細胞はアディポネクチンを作る》

ところが、最近の研究では、実は脂肪細胞は【アディポネクチンを作る工場】の役割をも果たしているということです。動脈硬化を予防する方向に働く物質を「脂肪細胞が作る」というのは変な感じもしますが、しかし脂肪細胞は、脂肪の量が一定水準以下であれば、アディポネクチンを作ると考えられます。
ただし、その水準を超えると、今度は反対に悪玉物質が出て、動脈硬化を進めてしまうのです。やはり、物事は節度が大切ということなのでしょう。


☆さらに最新の研究成果として、

@アディポネクチンには「抗老化」の効果もあり、最新の研究では、百歳を超えても元気な人の場合、アディポネクチンが多く体内に存在しているということです(百歳を超えても元気な高齢者の場合には、普通の若い人たちと比べてもアディポネクチンの量がずっと多いという調査結果もあるようです)。

Aアディポネクチンは、標準的体格の人の血液中には比較的に多く存在するようです。また、内臓脂肪の量が増加すると、アディポネクチンは反対に減っていくと言われます。

 ウエストサイズ 男性で85cm以上
         女性で90cm以上

 の人は要注意。なぜなら、アディポネクチンがやや少ないとみられています。


☆日本人の約半数が、血液中のアディポネクチンが低値を示す遺伝的素因を持つ?!

アディポネクチンの分泌量は、脂肪細胞の大きさに関係しているとみられています。

・脂肪細胞が小さい場合には分泌量が多い
・脂肪細胞が大きくなると分泌量が減る

とみられています。このように、内臓脂肪の蓄積量がアディポネクチンの産生に影響し、それがまた、動脈硬化を防ぐのか促進するのかの大きな違いを生みます。
ちなみに、冠動脈疾患の患者の場合には、アディポネクチン値が低いと死亡率が高くなるとも言われます。また同様に、この値が低いとインスリン感受性が低くなるとみられています。


○追記事項:

内臓脂肪が多い女性の場合では、約7割の方に月経異常が認められるようです。

◇ノロウイルスなどによる胃腸症状に、ホメオパシーレメディーは?◇


日本列島を席捲するノロウイルス。このウイルスは、小型球形ウイルスで、人間だけに感染して腸管で増殖します。主に、消化器官での症状を引き起す(下痢、嘔吐<おうと>が主な症状)もので、現在は最強のタイプが、ウイルス性胃腸炎の大流行を引き起こしているとみられます。
健康な人は2日程度で治癒。抵抗力の弱いお年寄り、病気療養中の方などは重症化の可能性があります。

 ノロウイルスの潜伏期間:24〜48時間


☆お薦めできるレメディー

Ars.(アーセニカム)
 
 胃腸炎に良く合うレメディー。分泌物は刺激性があり、下痢などが続くと肛門がただれるような状態。
 
Sanic.(サニキュラアクア)

 腸に良く合うレメディー。嘔吐・下痢、魚の腐ったような、あるいはチーズの腐ったような臭いの分泌物が特徴。

Cupr.(キュープロム)

 キリキリとした痙攣性の腹痛を伴い、顔色が青い。

Chin.

 脱水症状のレメディーです。嘔吐と下痢で著しく衰弱。上がったり下がったりする熱。ロタウィルスにも。

Verat

 大量の嘔吐と下痢。冷たい水や果物を欲しがるが、それをとると症状が悪くなる。体は死人のように冷たい。額に冷汗。

◇ホメオパシーでインフルエンザ対策◇


そろそろインフルエンザが流行する季節です。当然のことですが、規則正しい食生活と睡眠は何よりの予防策です。バランスの悪い食生活や寝不足は、免疫力を弱め、体に変調をもたらします。
そこでさらに、ホメオパシー療法を利用したインフルエンザ対策も試してみてはどうでしょうか? 
それでは簡単に、インフルエンザというものの概略と、誰にも試せるホメオパシー療法について解説します。

●インフルエンザの特徴

インフルエンザウイルスに感染すると、体内に入ったウイルスは急速に数を増やし、約48時間で最大数に達します。したがって、その症状も急激に進行するのです。症状も、いわゆる「普通のかぜ」と異なり、全身に及ぶ筋肉痛や関節痛、倦怠感、頭痛、発熱などが伴います。
インフルエンザの場合の発熱は39〜40度にも達します。しかし、発熱自体はウイルスに対する身体の防御反応です。乳幼児の場合には、インフルエンザの初期症状が大人ほどは典型的でなく、判断しにくいと言われます。たまたま診断した医師が、子供のインフルエンザ感染を見抜けずに解熱剤を処方した結果、あの「インフルエンザ脳症」で命を落としたり、重度の障害が残ったりするケースが多数報告されていますので、解熱剤の使用には慎重さが必要とされます。

注意すべきなのは、高齢者の感染です。高齢者の場合には、インフルエンザに肺炎を併発することがあり、それが命にかかわるような状況にもなるのです。もともと、高齢になると抵抗力が弱くなります。すると、ウイルスにも細菌にも感染しやすい傾向にあるわけですから、予防に気を配ることが大切です。

●タミフルの『効用』

毎年のことですが、年末近くなると「インフルエンザ・キャンペーン」のようなものが行われます。タミフルの備蓄は大丈夫か? ワクチンの生産量は足りているのか?
マスコミ挙げて行政を叱咤激励する感じで、なんとなく年中行事のようになっていますが、去年の「高病原性鳥インフルエンザ」の騒ぎで、さらにヒートアップしたようです。しかし、私たちは、ただただウイルスの脅威に怯えて、予防接種に望みをつなぐという態度でいいのでしょうか?

大切なことは、キャンペーンに目を奪われるのではなく、自分も病気に立ち向かえる体を与えられていることを思い起こすことです。もちろん、薬剤すべてを否定する必要はありません。問題なのは、薬剤が自分に何をもたらすかをしっかり認識した上で利用することでしょう。
また、インフルエンザと言えば、インフルエンザ・ウイルス感染後に生じる二次感染…肺炎球菌などによる「二次感染」の恐ろしさに注意を向けるべきだとの声もあります。

さらに、テレビ・新聞・週刊誌などで大々的に取り上げられたタミフル…「インフルエンザ特効薬(?)」の服用後の、患者の異常行動や急死…これらにはタミフルの「副作用」とみられるケースがあります。
ちなみにこの薬剤は、感染後48時間以内に服用すると回復が早まると言われるもので、言い換えると、特に服用しなくても治るということなのです。なお、新聞報道によると、日本国内でも「タミフルの薬害被害者」の会も生まれているようです。


[参考]タミフルに係る米国食品医薬品局(FDA)関係情報(平成17年11月18日)

(照会先)厚生労働省医薬食品局安全対策課

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/11/h1118-2.html


■インフルエンザにかかる前のホメオパシー療法

やはり何といっても、体に抵抗力(免疫力)があることが最大の防御です。健康な人なら、通常型のインフルエンザなら自力で治癒します。
そこで、ホメオパシーでの事前対策。ホメオパシージャパン鰍ナ販売している「インフルセット」は、バイタルフォースの活力アップのお手伝いをします。

@朝 TS-34
A昼 サポートHai
B夜 RX Influ

☆レメディーのとり方の目安〔参考例〕

B夜のレメディーは、1日1粒づつ5日程続けておとりください。再度とりたい場合には、間隔をあけて同様におとりください。
@朝とA昼のレメディーは、1日1粒づつサポートとして継続してとられることをおすすめします。なくなった場合には、単品でもご購入いただけます。インフルエンザ流行期(1〜2月)の1か月程度前からとるのが良いでしょう。

■インフルエンザに実際にかかった場合のホメオパシー療法

ペットボトル(500cc)に水を入れて、

Ars.(アーセニカム)
Pyrog(パイロジェン)
Gels.(ジェルセニウム)

のレメディーを1粒づつ入れて、水がわりに一日数回から数十回に分けて飲むようにして下さい。関節の痛みがある場合、それにRhus-t.(ラストックス)を加えると良いでしょう。

■さらに風邪を引かないためのホメオパシー療法

毎年寒い季節に風邪を引きやすい、さらにインフルエンザが心配という人は、Echi.(エキネシア)のマザーチンクチャーをコップ1杯の水に5滴程ほど垂らし、毎日飲むと良いでしょう。

 ホメオパシージャパン http://homoeopathy.co.jp/

 (商品案内からお入りください)

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