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面白本と美術館・博物館
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◇本を読んで賢くなる◇

このコーナーは、みなさんに「こんな本を読んだらどうか?」というおせっかいな記事を掲載します。ジャンルには特にこだわらず、新刊・既刊にもこだわらず、本屋さんに行けば手に入る本、図書館で借りることができる本を取り上げます。


日経病院ランキング -がん治療の実力病院-
 日本経済新聞社編・日経メディカル編集協力(日本経済新聞社刊)
 新刊 税込定価 1,470円


本書のオビには『国内初 13万人の「治療成績」で評価!』と華々しく謳っています。もう、それだけで誰でも手に取りたくなります。
今や自分自身、家族や親戚、友人や職場の仲間などが『がんで闘病中』というのは当たり前ですし、ひと昔前のように「死」に直結するイメージも薄くなりました。
しかし、そうは言っても、「なるべくなら良い病院をあらかじめ知っていたい」と思うのは人情です。 本書は、がんの治療を行っている全国の223病院、982診療科を対象に、独自の調査に基いてランキングを作成し、掲載したものです。
こういったタイプの書籍は、大型の書店にいくとズラっと並んでいますから、なかなか見分けがつかないのですが、微妙に作り方は異なります。そもそも、病院・医療機関に対する「評価」と言っても、設備、医療スタッフの能力、退院後のケア、立地…、いくらも要素があります。医師にしても、ずっと同じ病院に勤務するとは限りません。ですから、あくまでも「誰かの眼」で見た一つの評価だと認識する必要はあるでしょう。
実際に、現在出版されている類書(医療機関のランキング本)を可能な限り調べた方がいて、結果として、一つの同じ病院に対する「評価」が、本によって相当に異なっていたということです。
本書では、総合評価に加えて、肺・胃・肝臓・大腸・乳房という部位別の「五大がん」についても、ランキングを掲載しています。さらに、地域別の「上位10病院」のデータもあり、お値段の手ごろさを考えると、1冊あってもよい本だと思います。

<本書の目次構成>
第1部 がん治療の実力病院ランキング
 第1章 総合評価
 第2章 肺がん治療の実力病院
 第3章 胃がん治療の実力病院
 第4章 肝臓がん治療の実力病院
 第5章 大腸がん治療の実力病院
 第6章 乳がん治療の実力病院
第2部 がん治療最前線
 第7章 がんと向き合う
 第8章 抗がん剤治療
 第9章 ホスピス―末期がん患者のケア
 第10章 米国のがん治療最新情報
<巻末資料>
 ・調査に回答した医療機関一覧(都道府県別)
 ・緩和ケア病棟のある医療機関一覧
 ・「全国がん(成人病)センター協議会(全がん協)加盟病院」と「地域がん診療拠点病院」
 ・がんに関する主な相談・情報提供窓口
 ・がん用語辞典
 ・調査票
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免疫、その驚異のメカニズム -人体と社会の危機管理-
 谷口 克著(ウェッジ刊・ウェッジ選書)

 既刊 税込定価 1,260円

本書は、第1部が免疫学に関する入門書の役割をもつと同時に、第2部では、私たちがこの免疫という『驚くべき制御システム』に学ぶことができないかを議論するという、広がりのある内容となっています。
今や書店に行けば、数学でも経済学でも、哲学でも生物学でも、いわゆるハウツウ本とか入門書と呼ばれる、わかりやすい書物がいっぱい並んでいます。免疫学についても、昨今の健康ブームもあって、相当数の入門書・ハウツウ本が見受けられます。
そういう出版事情のなかで本書は、すでに一冊、二冊と、免疫学についての入門書を読んでいる方にはうってつけではないでしょうか。
まだこの分野で何も読んだこともない方、免疫というもの自体がわからない方でも、本書の前半部を読めばそれなりに理解できるかもしれません。
もし、それでもよくわからないなら、入門書で大まかな免疫学の概念をつかむのがお薦めです。そのときには、たとえば『薬をやめると病気は治る』(安保 徹著・マキノ出版/1,575円)などが良いかと思います。
ところで、自分のからだのことや医療問題に強い関心をもつ方なら、われわれの日々の健康にとって免疫の働きがどれほど重要であるか、すでにおわかりでしょう。 極端な場合を想像すると、免疫不全の状態・・・人免疫不全ウイルス( Human Immunodefeciency Virus:HIV )に感染して、エイズ(AIDS:後天性免疫不全症候群)を発症したら、免疫力がどんどん低下します。そうなると、かぜを引いただけでも死に至る可能性が考えられます。
また、臓器移植手術などを受けた患者さんが免疫抑制剤を使う場合、膠原病の患者さんがステロイド剤を使う場合などに、免疫力の低下が生じます。その結果として、さまざまな細菌やウイルスに感染しやすい状態となり、病気(感染症)を発症する可能性が大きくなるでしょう。
しかし、こういう解説をしたからといって、免疫の基本的な働きが、単純に「細菌やウイルスを殺す」ということにあるわけでもないのです。むしろ、異物(非自己)を排除するという働きの結果、異物を攻撃するのです。
ですから「免疫」とは、まず『自己』と『非自己』を判別するシステムであり、結果として、異物(非自己)である細菌やウイルスを排除するため、攻撃するのです。ここから、自己免疫疾患という新たな問題も生まれてきます。
さて、私たちは誰でも、常に健康でいたいと願います。でも、一生を通じて病気や体調不良と無縁な人はほとんどいません。むしろ普通は、病気と並存するのが人の一生でしょう。
私たちが、自分自身の健康が損なわれたときに「ああ、自分の免疫力が低下している」と考えると、逆に改善策(免疫力を強化すること)の方向性に気づき、病気を克服する手立ても見えてくるでしょう。 身近な知識として、睡眠不足やイライラ(精神不安)は、免疫力をかなり弱らせることが指摘されていますが、これは「病は気から」という言葉が、そのあくまでも一面ではありますが、科学的にも証明されているのです。
こうして見てくると、免疫について知ることは、人生を大きく左右することだと感じます。ぜひご一読をお薦めします。

<本書の目次構成>
第1部/免疫のメカニズム (谷口 克)  
  第1章 未来をつくる免疫の意義−すべては免疫反応から
      免疫―古くて新しいテーマ、生体防御システムとしての免疫
      ウイルスとの共存さえ選ぶ免疫の寛容性、見事な特異性と多様性
      ムダはムダならず・・・など
  第2章「自己」と「非自己」
      免疫発見のヒントは牛の乳搾りから、北里柴三郎の偉大な貢献
      当時の常識を覆した遺伝子再構成の発見、免疫系は単純な生体防御システムではない         非自己を知ることで自己の存在を確信する、胸腺で教育されるT細胞・・・など
  第3章 免疫のダイナミックなメカニズム
      アレルギーにかかるか否かはMHC分子のタイプで決まる
      免疫の恩恵で風邪も治る、免疫細胞の全体像、B細胞とT細胞の違い
      守備範囲の異なるT細胞とB細胞の働き・・・など
  第4章 アレルギーと自己免疫疾患
      三人に一人はアレルギーにかかっている、マスト細胞から放出されるアレルギー誘発物質   戦後、日本人はアレルギーにかかりやすい体質になった
      自己免疫というウイークポイント、難病のほとんどは自己免疫疾患
      自己免疫疾患を治療する免疫療法・・・など
  第5章 免疫療法の現在と今後   
      抗ガン剤の大転換期を迎えている、免疫反応を利用した治療法
      アルファガラクトシルセラミドがNKT細胞を活性化、臨床試験の開始へ向けて準備段階   キラーT細胞を使う養子免疫療法、細胞の力を借りて生きつづけるウイルス
      免疫を利用した治療薬開発、免疫抑制剤が可能にした臓器移植・・・など
第2部/DISCUSSION(川勝平太・谷口 克・松井孝典)
 免疫系から人間圏が学ぶもの−21世紀の制御システムとは?
  I 免疫とは何か
    免疫〜人体の制御システム〜     
    場の働きを担うサイトカイン      
    免疫の記憶、遺伝子再構築により受容体が誕生
    1兆種類もの多様性はどうして生まれるか
    自己免疫とアレルギー、抗原の情報を伝える細胞の存在
    アレルギーは遺伝する、ウイルスからの恩恵・・・など
  II 文明における自己・非自己
    意外に多い戦争時の病死者、西洋と東洋の学問の流れ
    西洋医学の発展は社会構造の関数
    他を排除することで民族のアイデンティティーを確立する
    国づくりの基礎は民族国家、異分子をもって自己となした維新後の日本
    民族はさらに多様性を要求する・・・など
  III 人間圏における制御システムとは?
    時間と空間が構成要素を決める、人間圏のユニットとは何か?
    個の確立が制御システム構築への道、多様性のもつ意味
    求められる多様性を尊重する社会、宇宙における多様性の意味
    人間圏はビッグバンの真っ只中・・・など

★本書は在庫ありです。書店でお求めになるか、図書館で借りてください!


●由井寅子のホメオパシー入門 <ホメオパシー講演録>
  -2004年11月27日、ホメオパシー一般講演録-
  (ホメオパシー出版刊) 4月新刊 税込価格 1,050円

本書は、日本ホメオパシー界のリーダー・由井寅子氏が、1996年から開始した『ホメオパシー一般講演』の2004年11月講演を収録したものです。
この「一般講演」は、多くの方がホメオパシーの考え方に初めて触れる機会であり、またトラコ先生のエネルギッシュな人柄を知るチャンスでもあります。
当然ですが、現在も「一般講演」は続いています。会場も東京や大阪だけでなく、名古屋、新潟、札幌、福岡、福井など、全国各地で順次催されるようになっています。
さて本書では、この一般講演の内容と質疑応答が収録されるとともに、会場で使われたイラストや、本書だけで見ることができる「マヤズム顔面図?」も掲載されています。
美術に造詣の深いトラコ先生のイラストは、「ホメオパシー in Japan <第3版>」でも強烈なパワーで読者に迫っていますが、本書でも十分に威力を発揮しています。また巻末に、サミュエル・ハーネマン略伝などが付録として収められています。
本書は特に、これまでトラコ先生の一般講演に参加するチャンスがなかった方、お住まいの関係で講演会に出席できない方、ホメオパシーの本を読んだけれどよくわからなかったという方に、ズバリお薦めです。さらにまた、東洋医学・中医学、アーユルヴェーダ、アロマテラピーなど、さまざまな代替療法に関心を持っている方にも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
B6版の136頁という小さな本ですから、半日もあれば読み切れます。持ち歩いても邪魔になりません。
とにかく、ホメオパシーの「基本中のキホン」を知りたい方には、現在のところ本書以外に日本語の書籍はないといっても過言ではないでしょう。

<本書の目次構成>
1.なぜ今、ホメオパシーが必要なの?
2.ホメオパシーはどうして効くの?
3.ホメオパシーはどのようにして生まれたの?
4.レメディーは気づきを与えるだけ
5.治癒の方向性
6.マヤズムとは?
7.質疑応答
付録1.サミュエル・ハーネマン略伝
付録2.ミニミニ・マテリア・メディカ

★本書は在庫ありです。BOOKSコーナーの「ホメオパシー出版の書籍取り扱い書店」でお求めになるか、web書店でご購入ください。

●ホメオパシー出版  http://www.homoeopathy-books.co.jp/


■ホメオパシー出版の<売れ筋>ご案内■
2005年2月〜2005年5月期:出荷ベースのベスト10

1位「ホメオパシー in Japan <第3版> 基本36レメディー」
2位「ホメオパシー講演録T 由井寅子のホメオパシー入門」
3位「由井寅子のホメオパシーガイドブックB キッズ・トラウマ <改訂第3版>」
4位「ベイリー・フラワーエッセンス・ハンドブック」
5位「子供にもわかるホメオパシー」
6位「心と体を癒すホメオパシー <ロンドンからレメディーをひとビン-を含む復刻合本>」
7位「実用ホメオパシー <医師のホメオパスによる自己治療のための安全なガイド>」
8位「由井寅子のホメオパシーガイドブックD バイタル・エレメント <第2版>」
9位「スピリット・オブ・ホメオパシック・レメディー <改訂版> 愛の第三次元から洞察されたホメオパシーレメディーの本質」
10位「レメディーカード -自分の健康を自分で守るために-」


◆Web書店での「治療学・ホメオパシー」関連本の売上順位[5/30日時点](表示価格は税込価格)
【amazon】ジャンル:家庭医学・健康>代替療法>ホメオパシー
1位「ホメオパシー in Japan <第3版> 基本36レメディー」(ホメオパシー出版刊)1,575円
2位「ホメオパシー -セルフケアBOOK-」(新星出版社刊)1,575円
3位「由井寅子のホメオパシーガイドブックD バイタル・エレメント <第2版>」(ホメオパシー出版刊)1,575円
4位「ホメオパシーハンドブック」(MEDIC MEDIA刊)998円
5位「癒しのホメオパシー」(地湧社刊)2,940円
6位「ホメオパシー入門 -オールカラービジュアルガイド-」(産調出版刊)1,995円
7位「ニールズヤードレメディーズのホメオパシー -わかりやすい62のマテリアメディカと症状別レメディー」(産調出版刊)2,415円
8位「homoeopathyレメディーカード -自分の健康を自分で守るために-」(ホメオパシー出版刊)1,260円
9位「由井寅子のホメオパシーガイドブックA バース(出産)」(ホメオパシー出版刊)1,470円
10位「ホメオパシー大百科事典」(産調出版刊)8,190円

【セブンアンドワイ】ジャンル:臨床医学一般>治療学一般[全499点]
1位「ホメオパシー in Japan <第3版> 基本36レメディー」(ホメオパシー出版刊)1,575円
2位「新高周波カテーテルアブレーションマニュアル」(南江堂刊)7,350円
3位「わかりやすい予防接種 <改訂第2版>」(診断と治療社刊)1,575円
4位「研修医当直御法度症例帖」(三輪書店刊)3,360円
5位「今月の治療 第13巻第5号-頭痛-」(総合医学社刊)2,415円
6位「今月の治療 第13巻第4号-症例とQ&Aで学ぶ下痢・便秘への対応-」(総合医学社刊)2,415円
7位「今日の移植 Vol.18 No.2 3月刊/特集ウイルス肝炎と肝移植」(総合医学社刊)2,000円
8位「心と体を癒すホメオパシー <ロンドンからレメディーをひとビン-を含む復刻合本>」(ホメオパシー出版刊)1,365円
9位「ホメオパシー講演録T 由井寅子のホメオパシー入門」(ホメオパシー出版刊)1,050円
10位「病態と治療 <第3版>」(杏林書院刊)5,250円
11位「ベイリー・フラワーエッセンス・ハンドブック」(ホメオパシー出版刊)1,260円

【楽天ブックス】ジャンル>ホメオパシー
1位「ホメオパシー in Japan <第3版> 基本36レメディー」(ホメオパシー出版刊)1,575円
2位「ホメオパシー -セルフケアBOOK-」(新星出版社刊)1,575円
3位「由井寅子のホメオパシーガイドブックB キッズ・トラウマ <改訂第3版>」(ホメオパシー出版刊)1,680円
4位「実用ホメオパシー <医師のホメオパスによる自己治療のための安全なガイド>」(ホメオパシー出版刊)1,785円
5位「由井寅子のホメオパシーガイドブックD バイタル・エレメント <第2版>」(ホメオパシー出版刊)1,575円
6位「レメディーノートU」(ホメオパシー出版刊)3,150円
7位「ホメオパシー入門 -オールカラービジュアルガイド-」(産調出版刊)1,995円
8位「スピリット・オブ・ホメオパシック・レメディー <改訂版> 愛の第三次元から洞察されたホメオパシーレメディーの本質」(ホメオパシー出版刊)3,780円
9位「ホメオパシー 海・森・大地の見えざる医師たち」(新潮社刊)1,260円
10位「homoeopathyレメディーカード -自分の健康を自分で守るために-」(ホメオパシー出版刊)1,260円

◆和書・文庫/週刊ベストセラー  5月16日〜5月22日(表示価格は税込価格:LIBRO/リブログループ全店調べ) 
1位「子どもが育つ魔法の言葉」D.L.ノルト PHP研究所 552円
2位「四日間の奇蹟」浅倉 卓弥 宝島社 690円
3位「スロ−グッドバイ」石田衣良 集英社 457円
4位「北の豹、南の鷹」栗本 薫 早川書房 540円
5位「空港にて」村上 龍 文藝春秋 400円
6位「燃えつきるまで」唯川 恵 幻冬舎 533円
7位「海辺のカフカ 下巻」村上春樹 新潮社 743円
8位「海辺のカフカ 上巻」村上春樹 新潮社 705円
9位「晩鐘 上」乃南 アサ 双葉社 952円
10位「十津川警部ロマンの死、銀山温泉」西村京太郎 光文社 552円

[LIBRO-books:リブロHPより ]


◇美と歴史にふれる◇

●アルタイの至宝展 -秘境シベリアから草原のシルクロードへ- 平成17年6月3日〜7月18日(月:祝日)
仙台市博物館にて開催 住所:仙台市青葉区川内26番地<仙台城三の丸跡>
アクセス:仙台駅からバス
<仙台市営バスを利用する場合>
仙台駅西口バスプール9番乗場 青葉通経由動物公園循環・青葉台・宮教大・成田山行で「博物館・国際センター前」下車
※車の場合:仙台宮城インターより約10分(駐車場:普通車50台、バス5台、駐車可能です)
開館時間:午前9時〜午後4時45分(入館は午後4時15分まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館します) 

※7/19(火)は休館 本特別展では、ロシア科学アカデミー所蔵の興味深い品々、とくに騎馬民族に関する珍しい出土物を見ることができます。また現在、愛知県で開催中の「愛・地球博」でも一番人気の『マンモス』ですが、ここ仙台では全身骨格が展示されます。 さて、日本列島ではまだ縄文時代から前期弥生時代に当たるころ、アルタイ地方(現在はロシア連邦を構成する自治共和国)では、騎馬遊牧民たちが元気に活動していました。
ちなみに、この「アルタイ」という地名は、もともと「黄金の山々」という意味だそうです。それくらい美しいところなのでしょう。 さて、現在の国家の位置関係で見ても、アルタイ地方はまさにすごい場所です。ロシア、中国、カザフスタン、モンゴルが国境を接する戦略的要衝にあります。
この地域では、はるかな昔にマンモスを狩する人たちがいたことが知られ、紀元前5世紀ごろには、草原地帯にいた騎馬遊牧の民が文化を興します。そして、東西の文明をつなぐ『シルクロード』成立へと、歴史は続くのです。
この中央アジアは、人類史上でも特筆すべき大きな勢力が攻防を繰り返し、高いレベルの文化が栄えました。にもかかわらず、多くの謎に包まれているのは、彼らが遊牧騎馬民族であったという特殊な事情にもよります。
しかし彼らの子孫たちは、今や東は中国の新疆ウイグル自治区から、西はヨーロッパ(東欧・北欧<フィンランド>・ロシアの諸民族には、アジアの血も多く混じっている)や中東(トルコ系民族は、もともと中央アジアにいた)に至る場所で、少しばかり顔の容、目の色を変えながらも生きているのです。
(注1)中央アジアとは、現在の国名・地域では、カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、キルギス、トルクメニスタン、そして中国・新疆ウイグル自治区に当たります。

(注2)近年のDNA分析による「日本人のルーツ探し」から、日本人の祖先と思われる大集団の一つが、シベリア経由で日本列島に入った遊牧民(!?)と考えられるようになりました。そのご先祖たちも、マンモス猟を行っていたのです。

<コラム/遊牧騎馬民族のすごさ!>
いわゆる「遊牧騎馬民族」の各集団は、紀元前の時代から、強大化したり弱体化したり目まぐるしく盛衰を繰り返しました。中国の歴代王朝はさんざん彼らに痛みつけられて(万里の長城は、対遊牧民族のためのもの。また明朝時代、皇帝が捕虜になったこともある=土木の変)、さらにモンゴル帝国にいたってはロシアを支配し、ヨーロッパ諸侯連合軍を現在のポーランド(リーグニッツ)で粉砕し、中東イスラム圏にも攻め入りました。中国本土・朝鮮半島をも支配し、日本本土(九州・博多)にも上陸したのです。 そう考えると、遊牧騎馬民族がいかに高い戦闘技術、武器製造技術、情報収集能力、組織をマネジメントする能力などをもっていたのか、それを想像せずにはいられません。

□仙台市博物館の特別展解説から□
最近はマンモスがブームですが、本展覧会でもシベリアのマンモス等の全身骨格を間近に見ることができます。また、日本では縄文時代から弥生時代の初めに当たる時期、アルタイ地方では騎馬遊牧民たちの活動が始まり、彼らは盛んに石積み古墳を築きました。古墳からはときおり、氷づけのミイラが発見されますが、今回、入れ墨し髪を編んだ保存状態のよいミイラが、日本初公開されます。このほか、シャーマン等の民族資料等を合わせ、約240件の貴重な資料を紹介します。この機会にぜひご覧下さい。
<主な展示資料> マンモスの骨格(インディギルカ河畔、ヤクート共和国、約4万年前) 女性用シャツ(世界最古の絹製衣服、紀元前500年頃) 入れ墨を持つ男性ミイラ(初期鉄器時代、紀元前500年頃) 金製山羊像(頭飾り、初期鉄器時代、紀元前300〜100年) 海獣葡萄鏡(中国製、古トゥルク時代、600〜900年) 石 人(トゥルク人戦士)(石製、古トゥルク時代、600〜900年) 女性用婚礼服(布、テリュート族、アルタイ地方、19世紀末〜20世紀初)

※資料は、すべてロシア科学アカデミー所蔵。 (以上、仙台市博物館のHPから引用)

参考サイト
仙台市博物館 http://www.city.sendai.jp/kyouiku/museum/


恐竜博2005(The Dinosaur Expo 2005)−恐竜から鳥への進化
平成17年7月3日(日)まで国立科学博物館(東京・上野)にて開催

住所:東京都台東区上野公園7-20
アクセス:JR上野駅公園口から徒歩5分/東京メトロ銀座線・日比谷線各上野駅から徒歩10分/京成電鉄「京成上野」駅から徒歩10分
開館時間 午前9時〜午後5時(金曜日は午後8時、土・日・祝日は午後6時まで)
※入館は各閉館時間の30分前までです。
休館日:毎週月曜日(ただし、4月4日(月)、5月2日(月)は開館します)

この恐竜博では、かなり古い歴史にふれることができます。言うまでもなく、世界最大の恐竜(今のところ?)であるティラノサウルスの『スー』で有名になった恐竜博。恐竜はあいかわらず子供たちに人気ですが、今回は世界10か国の恐竜の化石、標本などが展示されます。
かつては6500万年前の隕石衝突で「絶滅した」と言われていた恐竜ですが、ここ数年にわかに「生き残りがいた」という説が有力になりました。その生き残った恐竜たちは、小型肉食恐竜から鳥へ進化したグループだと考えられています。また、その学説を支持する物的証拠として、中国の遼寧省で発見された化石群(毛がフサフサ生えた小型の恐竜化石)が注目されています。
ということで、この『アデランス型恐竜?』が恐竜と鳥類の接点にあるようなのですが、するとカラスも元は恐竜なのですね。
なお本恐竜博では、恐竜から鳥への進化を辿るかたちでの展示がされており、それも話題を呼びそうです。

※なお本展覧会は、東京・国立科学博物館での展示終了後、以下の順に国内を巡回する予定です。
・愛知県 <2005年日本国際博覧会:ささしまサテライト会場>
・大阪府 <大阪市立自然史博物館>(予定)
・福岡県 <北九州市いのちのたび博物館>

参考サイト 国立科学博物館サイト http://www.kahaku.go.jp/


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