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病気と自然治癒力
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◇体重は一つの目安◇

本当に暑かった今年の夏、みなさんどうお過ごしでしたか?
報道によると、冷夏だった昨年に比べて、ビールの売上はずいぶん伸びたようです。ビールの他にもアイスクリームや清涼飲料水などがかなり売れたのではないでしょうか?夏休みあるいはお盆休みにテレビを見ながらいろいろ飲み食い・・・アテネオリンピックもありました。まあ、なかには「夏痩せ」の方もいらっしゃるでしょうが、逆に「夏太り」の方も多いのでは?そして「天高く」お腹が減る季節です。そうなれば、今月のテーマは「肥満」です。
基本知識を整理しましょう。
「肥満」は、食事で摂取するエネルギー量が消費するエネルギー量を上回る場合に、その過剰分が「脂肪」として蓄積されることが原因です。
そして、肥満を考えるとき、そのモノサシとして「体重」を思い浮かべます。たしかに、私達は「体重」の増減が気になります。しかしまた、どのあたりから「肥満」と呼ぶのかわからない、そういう人もいるはずです。
それでは「肥満」とは、正確にはどう定義できるのでしょうか?ここに、肥満度を示す指標の一つとして「BMI(肥満指数)」があります。

  BMI= 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)  という算式で簡単に計算できます。

  ※BMIの値が「22」の時に「最も健康な状態」と考えられますが、あくまで
   一般論です。

また、別に次の算式もありますので、お好きな方で計算してください。

  身長(m)×身長(m)×22= 標準体重(kg) 

  ※たとえば、身長170センチメートルの方は、
   1.7 × 1.7 × 22 =63.58 kg<標準体重>

  ※数字が標準体重より20パーセント以上大きかったり少なかったりした場合
   (一般的には)いわゆる「太りすぎ」とか「痩せすぎ」の範囲に入ります。

この「標準体重」は一般的な目安です。なぜなら、人間という動物では「個々人の体質差」が大きいのです。
結論から言うと、体重の数字だけを気にしないでください。むしろ「体重」という点では、重大な病気の前兆として「体重が減少する」ケースが多いことを覚えておいてください。

◇内臓脂肪を気にしよう◇

さて、肥満の状態であることは「脂肪分が増えている」ことです。これは、正確に表現すると「体重に占める脂肪の割合が一定の基準を超えている」状態ですもともと私達のからだは、筋肉と骨、内臓、水分、それに脂肪(体脂肪)などからできています。当然、体重もこれらの総量になります。どれかが増えると、総重量としての体重も増加しますね。こう考えると、脂肪分の増減を把握しなければ「肥満しているかどうか」がわからないという理屈もすんなり頭に入ります。からだ全体(体重)に占める脂肪(体脂肪)の割合を「体脂肪率」と呼び、これが一つの有力な指標です。体脂肪には、皮下脂肪、内臓脂肪、さらに血液中の脂肪などがあります。わかりやすいのは、お腹の周りの皮下脂肪でしょうが、実はなかなか実感できない「隠れた脂肪」の方が要注意です。隠れた脂肪、たしかに、内臓の周りにぐるっとへばり付く「内臓脂肪」は実感できません。お医者さんは、手術のときに切り口からなかを覗けば他人のものは見えますが、自分のは見えません。この困った脂肪を、ある程度まで追いかけてくれるのが「体脂肪計」です。家電量販店に行けば、ズラリと並んでいます。多くの製品は、からだに弱い電流を流して、体脂肪を測定します。ぜひ利用してみてください。
なお内臓脂肪ですが、動脈硬化症など生活習慣病との関係が指摘されるようになり、その悪者ぶりが明らかにされつつあります。

ここまで整理すると、肥満の度合いは「体重」だけでは把握できない。あくまで「体脂肪」を基準に考えなくてはいけない、なかでも「内臓脂肪」に気を付けたい、そうなります。
極端な例を挙げると、ボディビルをやって筋肉が増え、体脂肪率が上がらないで体重が増えた場合、これを「肥満した」とは言いません。

以上、おわかりいただけたことと思います。


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